札幌市 漢方相談薬局(有)中村薬局~地域医療・医薬品・漢方・サプリ・調剤・AGE測定~

札幌市白石区南郷通7丁目北5-1 ℡011-861-2808
    地下鉄(東西線) 南郷7丁目駅3番出口すぐ横

私の店(薬局)について

2008年07月01日 | 学問

 今年、来年と医療環境が激変しております。そのような中で、薬剤師の社会貢献と仕事の内容を考える事が多くなりました。

 一般的に患者さんは、病院に行かれて診断をうけて薬物治療を受けるために処方箋を持って調剤薬局に行って、そこで初めて薬剤師と会います。病院に行く前に調剤薬局に行く事はありません。また、ドラッグストアみたいな所では一応薬剤師(薬剤師が居ない事が多いかもしれません)が居る事がありますが、そこではほとんど会話も無く、薬が自分の症状と合っているのか確認もしないでレジを通って行きます。

 つまりどっちらにしても、病気の初期で発見できる環境、病気が悪化している時に見つける事が出来る環境にいる薬剤師は皆無に近くなってきています。

 例えば、頭痛で薬を買い求めに行ったとします。そうすると大半は、自動的にマスコミで宣伝しているもの、ちらしに出ていたものを買われる事が多いかと。でも、この頭痛が血圧が高くなって起きているケースもあります。また、蓄膿症・緑内障等で起きる物もあります。頭痛と言う症状でも原因が異なり、治療に使う薬物も違ってきます。間違った薬物で症状が進行し悪化する可能性もありますが、そのリスクに対してアドバイスが出来る薬剤師も少なくなって来ました。

 このケースで必要なスキルは、鑑別診断のポイントを理解している事で、必要によってはドクターに紹介状等を書いて受診を薦める事にもなります。これにより質の高い医療を受ける事が出来、病気の初期で発見も可能になります。(でもほとんどの方はこの恩恵によくしておりません)

 また漢方の技術は、明治時代がピークでそこから衰退していっています。ですが現代医学の知識を応用して漢方を見て行きますと診断が細かく出来て治療を飛躍的に高める事が可能になります。漢方の目と現代医学の目の両目で病気と患者さんを診る事が出来るからです。

 そんな事を考えていると本当は薬剤師の活躍する場は沢山あるのですが・・・・・。

それで未だに私の薬局は両親から受け継いだ街角の薬局のスタイルを維持しております。近所のおじさんやおばちゃんが気軽に立ち話をして、世間話をするような雰囲気の昔ながらの薬局です。

PS

 先ほどうれしい報告をいただきました。その患者さんとは1年ちょっとのお付き合いです。他の処で頂いた薬を飲まれていたそうですが、それまでは画像検査で毎回異常が見つかり治療をされる事が多かったので紹介で見えられた方です。来られるたびに顏色も良くなり、血液検査もひとつずつ改善し、今回の画像検査でも肝臓の腫瘍の痕跡が見られないとの診断を頂きましたと・・・・これから娘さんとうれしそうにお食事に行ってきますと話をされていました。


薬剤師の苦手な分野

2008年06月04日 | 学問

 薬剤師が苦手な分野、それは医療臨床での簡単なバイタルサインの診方です。危険な病気の初期症状であるのか、売薬などの治療でたりそうなのかの見極めではないでしょうか。

 例えば、左肩の痛みの人が居るとします。普通は、五十肩や肩の炎症などですまされます。ですが、骨や筋肉が原因であれば、腕を動かした時に痛みが悪化しやすい等の鑑別診断が出来ます。左肩に激痛を伴う危険な心臓疾患もありますので、注意が要るわけです。ですが、ほとんど、症状と病態生理を結びつけて薬を提案したり、注意をして、薬を買われる事は皆無に近いかもしれません。

 そこでテキストを探したのですが、これと言う物が見当たりませんでした。が、見つけました。

これです。

Step By Step! 初期診療アプローチ(第1巻) ケアネットDVDStep By Step! 初期診療アプローチ(第1巻) ケアネットDVD
価格:¥ 5,981(税込)
発売日:2006-07-22

他に

みんなの症候診断(上巻)ケアネットDVD

みんなの症候診断(上巻)ケアネットDVD
価格:¥ 5,250(税込)
発売日:2008-05


認定実務実習指導薬剤師

2008年04月17日 | 学問

Cimg1867  薬剤師になるためには、専門の大学に6年間通わなければならなくなります。4年制の時よりも、より臨床の分野を強化した、即戦力になる質の高い薬剤師を育てていかなければなりません。

 そのために医療現場で、学生を教育できる薬剤師を育てる必要もある訳です。その教育を終了した人に与えられるのが、「認定実務実習指導薬剤師証」です。(私のものです)

 医療現場では専門知識が高度になり、すばやく的確な判断も求められます。そんな薬剤師を社会に出す為に日々、我々も研鑽しております