センゴク天正記(14) (ヤングマガジンコミックス) | |
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歴史に学ぶ教訓
羽柴秀吉が中国地方の毛利家との戦いで吉川式部少輔経家(きっかわしきぶしょうゆうつねいえ)が守る鳥取城を陥落させた場面です。
・・・・暫し ・・・・今暫し
我々は絶望を見ねばなりませぬ・・・・
・・・・愚かにも人なるものは、ここまでせねばわからぬものです。 ・・・・城主殿が鳥取城に入られる前、我らが合議により前当主を追放してまで織田に抗い申した。その事由は毛利家への忠誠ではなく、ましてや、大いなる野望、深遠な陰謀、何れでもなく、織田からの降伏条件により・・・・所領を八郡から二郡に減じられること。さらに近年の検地による所領没収の風評に怯えた故・・・・・それのみです。
民から将兵一同・・・・。目の前の土地が減じることを厭うた挙句、かような惨状を招いたのです。たとえ所領が四半となろうとも・・・・合議で分かち合う事もできたのです・・・・。武功で失地回復もあり得たのです。し・・・しかし、我らは新しき道に行く不安故に、いわば億劫になってしもうたのです。織田に抗い玉砕したほうが却って安楽と・・・・
吉川経家
愚かなるは我も同じ。己の強さに驕り、弱き者の心がわからなかった。この地獄を経てようやっと“信”なるものがわかった。
天正九年十月下旬。鳥取城降伏開城す
今、医療費や介護保険料などの社会保障費が高齢化に伴い、削減が急務の課題になっています。
診療報酬で仕事をしている薬剤師もその影響を受けています。この鳥取城の籠城の場面は、今の薬剤師の姿に重なってきます。