失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ジャスト・ア・Ronin」 吉田拓郎・加藤和彦 1985年

2009-12-07 | ミカバンド
加藤和彦シリーズ最終回はやっぱり本人。吉田拓郎とのデュエットで。

その前に、並べた短冊たちを、ざっと紹介。

上段、本人を含むユニットなど。左から、

帰ってきたヨッパライ」ザ・フォーク・クルセダーズ
タイムマシンにおねがい」サディスティック・ミカバンド
Boys & Girls」サディスティック・ミカバンド 
メロディー」西田ひかるwith加藤和彦 ミュージックマガジンの追悼特集でアルバム未収録曲として取り上げられ、絶賛されていた。改めて聴いてみたらいい曲だよ。写真も一番大きい。ひかるメインなので頭切れてるけど。
「ジャスト・ア・Ronin」 吉田拓郎・加藤和彦
純情」吉田拓郎&加藤和彦 これも同特集で言及されていたアルバム未収録のシングル。
「INNOCENCE~AGURI'S THEME」加藤和彦がプロデュースと作曲を担当したフレンチ・ボッサ。歌ってるのは、おそらくフランス人の男女。タイトルにあるとおり、鈴木亜久里をイメージして作られたようだが、なんでボッサ?

中段、加藤和彦提供曲など。ほぼ早紀。

「真夜中のサブリナ」高岡早紀
「眠れぬ森の美女」高岡早紀
悲しみよこんにちは」高岡早紀
いつまでも好きでいたくて」wink
「嘘つきは踊れない」クラブ・ルーズ 若者バンドの編曲&プロデュースを担当。
「薔薇と毒薬」高岡早紀
フリフリ天国」高岡早紀
「Ni-ya-oo」高岡早紀

下段、カヴァー曲。

白い色は恋人の色」五島良子
白い色は恋人の色」早勢美里
白い色は恋人の色」ぺティ・ブーカ
だいじょうぶマイ・フレンド」北畠美枝
Do You Remember Me?」スージー・スージー
Do You Remember Me?」ribbon
悲しくてやりきれない」ばんばひろふみ
悲しくてやりきれない」おおたか静流

全23枚!あと横型が一枚あったら隙間なく埋められたのに…


吉田拓郎のシングルA面曲のカップリング。1988年に8㎝化された。この2曲の共通点は「武田鉄矢主演映画の主題歌」。てつや~っ!



①唇をかみしめて (1982) 武田鉄矢主演映画「刑事物語」主題歌
作詞・作曲:吉田拓郎、編曲:広島二人組
鉄矢がハンガーを振り回す映画の主題歌で、こちらは拓郎のソロ。「♪ええかげんな奴じゃけ~」と冒頭から広島弁でかましてくる。もちろん全編にわたり広島弁で貫かれた、方言ソング。また言っちゃうけど、名曲です。2004年の奥田民生によるカヴァーも素晴らしかった。私は広島に6年住んでいたので広島弁のヒアリングには自信があるが、まったくしゃべれません。

②ジャスト・ア・Ronin  映画「幕末青春グラフティRonin坂本竜馬」テーマ曲
作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦、編曲:瀬尾一三、唄:吉田拓郎・加藤和彦
自らのグループに「海援隊」と名付けてしまうほどの竜馬フリーク、鉄矢が竜馬を演じたい一心で作り上げてしまった映画。そのテーマ歌を安井・加藤コンビが担当した。8年後の「純情」と同じく、拓郎とのデュエット。拓郎は①に比べると軽く歌っているので、加藤和彦の声とのバランスもそれほど違和感がない。曲は、飄々としながらも浪人の哀愁を感じさせる素晴らしい出来で、鉄矢も喜んだことだろう。安井かずみの無頼な歌詞も、浪人生ならより心に沁みるかも。

定価937円、中古で315円。
下半分が「ジャスト・ア・Ronin」のオリジナルジャケット。加藤和彦と拓郎が笑いあうレコーディング風景のスナップ写真が風に飛ばされているイメージ。

安らかに。




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