松任谷由実の11thシングルのB面曲とそのカヴァー2題。
まずは、本人。前回につづき、1989年「YUMING SWEETS」シリーズからの1枚。
①入江の午後3時
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆
なんだろ、やっぱ「ニューミュージック」?迷走するユーミンが歌謡曲へアプローチ?よく分らんが、天才少女がリゾート系シンガーへと脱皮する過程で、こんな失敗作が必要だったってことにしておこう。
②静かなまぼろし
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆
荒井時代の硬質な美しさを残しつつ、わりと俗っぽい主題を下品にならずに描いた傑作。のちの「恋愛の教祖」時代にもありそうなテーマだけど、この手触りは70年代のユーミンにしかない。ドラマチックな曲調&アレンジは「翳りゆく部屋」の姉妹作といえそう。レストランで偶然入ってきた元彼(彼女連れ)に気づいた主人公。どこまでもウェットとは無縁のユーミンの声が、「会わない日々を云いつくす言葉など もういらないの気づかずいて欲しい」の祈るようなドキドキ感を見事に表現している。最後の「♪もう忘れて~」と歌いあげるところは、ちょっと時代を感じさせるなあ。
定価937円、レンタル落ち20円。
これだと小さくて分かりづらいけど、ジャケットも時代を感じさせる。「ファッショナブル」というにはやや抵抗がある。
松本明子による、20年後のカヴァー。
①soon 日本テレビ系水曜ドラマ「サービス」オープニング曲
作詞:松本明子、作曲:呉田軽穂、編曲:漆戸ひろし
自身が主演したテレビドラマの主題歌を作詞して歌う。しかも曲はユーミンの書き下ろし!(ちなみにアレンジャーは「カズン」の人)「完全に失敗したアイドル」逆転劇の、これ以上ないクライマックス。歌は上手くもないし、ド下手というほどでもない。声にもこれといった特徴がない。そんな元(失敗)アイドルがヨゴレ芸人となってこんな録音を残せたら本人としては思い残すことはないだろう。覚えやすいメロディはさすがと思わせる部分もある。しかし、80年代の恐ろしいまでの名曲量産ぶりを考えれば、呉田軽穂作の中では平均以下と言わざるを得ない。それでも「マーガレット」では底力見せてくれたけどね。
②静かなまぼろし
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:漆戸ひろし
打ち込みビートに、シンプルなキーボード主体のアレンジ。オリジナルとは対照的に、しっとり系AORに仕上げた。最後の一行「もう忘れて」は歌われていないし、歌詞カードにも記載がない。このアレンジでは違和感ありまくりだろうからカットしたのは正解だと思う。
③①のカラオケ
定価1020円、レンタル落ち100円。
露出度高めの衣装はどうなんだろう。まあいいか。
1999年のユーミン・トリビュート・アルバム『DEAR YUMING』(右)にm-floによるカヴァー収録。選曲が渋い、と褒めておこう。LISAさんは、最後の「もう忘れて」をちゃんと歌っている。ライナーでこの一行が「なくてはないない」とverbal氏がわざわざ書いてるのは、松本明子ヴァージョンを意識して?
トリビュートの常としてロクなものがないけど、やっぱ林檎の「翳りゆく部屋」はいいんだ。
では、沢田研二が歌う「静かなまぼろし」を。ピアノはユーミン!マイクあるけど、コーラスをつけるわけでもない。ジュリーは男言葉変換ヴァージョンで、最後の「もう忘れて」は省かれている。男が歌うには無理があるとの判断だろう。
まずは、本人。前回につづき、1989年「YUMING SWEETS」シリーズからの1枚。
①入江の午後3時
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆
なんだろ、やっぱ「ニューミュージック」?迷走するユーミンが歌謡曲へアプローチ?よく分らんが、天才少女がリゾート系シンガーへと脱皮する過程で、こんな失敗作が必要だったってことにしておこう。
②静かなまぼろし
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆
荒井時代の硬質な美しさを残しつつ、わりと俗っぽい主題を下品にならずに描いた傑作。のちの「恋愛の教祖」時代にもありそうなテーマだけど、この手触りは70年代のユーミンにしかない。ドラマチックな曲調&アレンジは「翳りゆく部屋」の姉妹作といえそう。レストランで偶然入ってきた元彼(彼女連れ)に気づいた主人公。どこまでもウェットとは無縁のユーミンの声が、「会わない日々を云いつくす言葉など もういらないの気づかずいて欲しい」の祈るようなドキドキ感を見事に表現している。最後の「♪もう忘れて~」と歌いあげるところは、ちょっと時代を感じさせるなあ。
定価937円、レンタル落ち20円。
これだと小さくて分かりづらいけど、ジャケットも時代を感じさせる。「ファッショナブル」というにはやや抵抗がある。
松本明子による、20年後のカヴァー。
①soon 日本テレビ系水曜ドラマ「サービス」オープニング曲
作詞:松本明子、作曲:呉田軽穂、編曲:漆戸ひろし
自身が主演したテレビドラマの主題歌を作詞して歌う。しかも曲はユーミンの書き下ろし!(ちなみにアレンジャーは「カズン」の人)「完全に失敗したアイドル」逆転劇の、これ以上ないクライマックス。歌は上手くもないし、ド下手というほどでもない。声にもこれといった特徴がない。そんな元(失敗)アイドルがヨゴレ芸人となってこんな録音を残せたら本人としては思い残すことはないだろう。覚えやすいメロディはさすがと思わせる部分もある。しかし、80年代の恐ろしいまでの名曲量産ぶりを考えれば、呉田軽穂作の中では平均以下と言わざるを得ない。それでも「マーガレット」では底力見せてくれたけどね。
②静かなまぼろし
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:漆戸ひろし
打ち込みビートに、シンプルなキーボード主体のアレンジ。オリジナルとは対照的に、しっとり系AORに仕上げた。最後の一行「もう忘れて」は歌われていないし、歌詞カードにも記載がない。このアレンジでは違和感ありまくりだろうからカットしたのは正解だと思う。
③①のカラオケ
定価1020円、レンタル落ち100円。
露出度高めの衣装はどうなんだろう。まあいいか。
1999年のユーミン・トリビュート・アルバム『DEAR YUMING』(右)にm-floによるカヴァー収録。選曲が渋い、と褒めておこう。LISAさんは、最後の「もう忘れて」をちゃんと歌っている。ライナーでこの一行が「なくてはないない」とverbal氏がわざわざ書いてるのは、松本明子ヴァージョンを意識して?
トリビュートの常としてロクなものがないけど、やっぱ林檎の「翳りゆく部屋」はいいんだ。
では、沢田研二が歌う「静かなまぼろし」を。ピアノはユーミン!マイクあるけど、コーラスをつけるわけでもない。ジュリーは男言葉変換ヴァージョンで、最後の「もう忘れて」は省かれている。男が歌うには無理があるとの判断だろう。
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