失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ゲゲゲの鬼太郎」 憂歌団 1996年

2015-12-05 | 
憂歌団の8㎝シングル。

フジテレビ系アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(アニメ第4シリーズ)オープニング&エンディングテーマを収録。

①ゲゲゲの鬼太郎
作詞:水木しげる、作曲:いずみたく、編曲:憂歌団
オリジナルは熊倉一雄、1968年。鬼太郎といえば「ゲ ゲ ゲゲゲのゲ」。60年代の第1シリーズと70年代の第2シリーズは熊倉一雄が歌い、80年代の第3シリーズでは吉幾三が歌ったこの曲を、90年代は憂歌団がカヴァー。40年で5シリーズ作られたのも大したもんだが、一貫して同じ主題歌が使用されてるのも凄すぎる。水木しげるによる全方位(学生、サラリーマン、老人)へ向けた普遍性のあるメッセージ、いずみたくのシンプル&キャッチーとしか言いようのないメロディ。小学生が一度聴いただけですぐ歌えてしまう、恐るべき名作。
憂歌団はこのスタンダードナンバーをほぼオリジナルに忠実にカヴァー。木村充揮はとくにひねらずいつも通りに歌うだけで、申し分のない妖怪ムードだし。サウンドは紛れもなく憂歌団なのだが、あまりにも違和感がなさ過ぎて、逆に新しく作らなくてもよかったんじゃね?レベル(もちろん、いい意味で)。主題歌を憂歌団にオファーしたスタッフの勝利だな。

2007年からの第5シリーズでは泉谷しげる、ザ50回転ズがこの曲を担当。その後はまだ作られていない。次に頼むとしたら、妖怪度で知久寿焼+石川浩司かな。あるいは玉置浩二ってのもありかもしれん。

②カランコロンの歌
作詞:水木しげる、作曲:いずみたく、編曲:憂歌団
オリジナルは加藤みどり・コロムビアゆりかご会、1968年。女性ヴォーカル+子供コーラスが歌った曲を、木村充揮がこちらもとくに違和感なく歌う。鬼太郎ワールドと憂歌団との見事なまでのマッチングに、ただただ感心するばかり。エンディングにふさわしいメランコリー漂う名曲の名カヴァー。しかしこの2番の歌詞は、水木先生がウンウンうなってひねり出した感があってほほえましい。

③④カラオケ。

定価1000円、中古で289円。
必殺技を繰り出しそうな鬼太郎。


右は、水木しげる書き下ろしジャケのマキシシングル、遠藤賢司「エンヤートット」(2000)。タイトル曲は16分超の大曲で、カップリングは4分58秒の「エンヤートットリズムカラオケ」。中央でギターをかき鳴らしながら飛び上がるエンケンの下では、鬼太郎がキーボードを弾いている!


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