失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「Diamond Rain」 設楽りさ子 1988年

2008-06-20 | 湾岸系
ムーンライダーズの歌謡曲アレンジ仕事。知られざるバンド内ユニット「two of us」のおふたりが、それぞれ一曲ずつ編曲を担当。歌うは、現カズの奥様、三浦りさ子。この人がでてくるまで、設楽を「したら」と読むなんて知らなかったよ。

①Diamond Rain “花王ハーネスデオドラント”CFイメージソング
作詞:三浦徳子、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:かしぶち哲郎
りさ子のヴォーカルの無表情っぷりがスゴイ。聴く者の脱力を誘う点で、成美に通じるものがあるな。成美よりは安定感あるけど。タケカワユキヒデの手堅くポップなメロディに、かしぶち哲郎のドリーミーなアレンジ。何度か聴くうち、結構いい曲に思えてきた。ちなみに梅雨の歌ではなく、夏の天気雨が光って「ダイアモンド・レイン」。

②夏服のカフェ・テリア
作詞:亜蘭知子、作曲:小林明子、編曲:岡田徹
アンニュイなこのカップリング曲では、意外と無機質なりさ子の声がはまっていて、普通に聴けてしまう。①に比べると破壊力不足か。
あと、また細かいこと言っちゃうと、タイトルの「カフェ・テリア」はやっぱり「カフェテリア」にしといてほしい。

定価1000円、レンタル落ち(右下にシールはがした跡あり)100円。
雨の歌はたくさんあるけど、傘をさしているジャケットは少ない。①には「さりげなく20才」なんて歌詞もある、りさ子二十歳の夏。



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2 コメント

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おおお (nakamura8cm)
2008-06-20 22:53:53
まさかりさ子に反応していただけるとは(笑)
レアなローカル情報、ありがとうございます!

思い返してみると成美-りさ子系の無表情系アイドルシンガーって80年代は結構いたような気がしますね。南野陽子とか河合その子とか。当時は単に下手くそだなあ、と思っていましたが、今となっては懐かしいですね。90年代からこっちハロプロ系の様式美的な感情表現を押し出したヴォーカルが主流になって、そろそろ食傷気味です。また無表情ブームが来るか!?
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地元では名盤でした (amed-rec)
2008-06-20 06:19:38
実はりさ子さんのご実家と私の住む家が結構近距離でして、このシングル&ファーストアルバムが出た時地元レコード屋は赤坂小町以来の大プッシュ状態でした。最初はまったく興味がなかったのですがクレジットを見てその湾岸度の高さに思わず即買。やっぱり歌謡曲仕事は岡田さんの方が慣れてるよなぁと生意気に思ったり、でも個人的好みはかしぶちアレンジの方なんですけどね。ボーカルについてはこの20年間どうも思った事なかったですが(笑)♪似合いのカップル誕生おめでとう!♪なんて言葉をあんな無表情に歌っている事に改めて驚きました。確かに安田さんを安定させたような感じがありますね。

ちなみに赤坂小町のドラムの方(=プリプリの冨田さん)は更にご近所で、りさ子さんは高級住宅地に住むお嬢様、冨田さんは庶民的なごく普通のお姉さんだったと思われます。
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