失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「メロディ」 サザンオールスターズ 1985年

2009-09-10 | 桑田・バンド
サザンの全盛期、と言うとそれぞれの時代のファンに叱られるかもしれないが、一般的な評価としても『KAMAKURA』(1985)がピークって意見は多い。その大ヒット二枚組アルバムから先行リリースされたサザンの23rdシングル。

①メロディ(MELODY)
作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ
リアルタイムでアナログシングル(左)買った。『KAMAMURA』もアナログLPで買ったんだ。抑制されたシンセ、エコー深めのスネア、桑田さんの声はどちらかというと淡々としていて、ミディアムスローだけど盛り上げ系のバラードでもない、全体に漂う倦怠感が、当時妙に新鮮に感じた。コトのあと的な気だるさ?業界用語では「ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」てヤツ?いや、この歌はハッピーではないんだよな。「今宵 雨のSeptember」の詞もあるとおり、夏(と恋)が終わっていく寂しさが見事に表現されている。

②ミス・ブランニュー・デイ (Live at BUDOKAN)
作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:サザンオールスターズ
20thシングルのライブ・ヴァージョン。世間の期待を裏切らない、「イケイケのサザン」を代表する曲。サビが猪木入場テーマ曲に酷似していることについて、「なんで作ってるとき気がつかなかったんだろう?」と桑田さんがオールナイトニッポンでつぶやいていた記憶がある。
最後の部分に「ジャパネゲエ」のイントロが少しだけ入っている。両曲とも『人気者で行こう』(1984)収録曲。

定価はアナログ700円(定価で購入)、1988年盤937円(中古で315円)、1998年盤800円(中古で100円)。12㎝CDでも再発されているが、もちろん持ってない。
赤地に金の抽象画のようなジャケ。文字が重なってわかりづらいが、桑田さんの横顔を描いているようにみえる。

細かい話で申し訳ない。1998年盤の裏ジャケにオリジナルリリースの日付が書いてあるのはいいのだが、「23th Single」と書いてある。プロが校正入れてるだろうに、23で「th」はないでしょ。大物だけに、気になります。



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6 コメント

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♪いい女には夏がまた来る~ (都市色)
2009-09-10 07:58:28
そして、研ナオコは夏をあきらめた。

こんにちは。
このシングルは当時兄貴が買っていて、良い曲だなぁと思ってました。
一方で同じ頃おニャン子の「セーラー服を脱がさないで」に夢中になっていた訳ですが。
「kamakura」は後から僕がLPで買いました。活動休止前の充実感と疲労感がミックスされてますね。
この時期はリアルフィッシュがサポートしていましたね。
この曲の間奏のサックスソロが印象的でした。矢口さんだったのかな。
リアルフィッシュのようなマニアックなバンドがメジャーで活動出来たのも、80年代の好景気とサザン王国の安泰でビクターも余裕があったのでしょうね。

短冊でも二種類あるんですねぇ。
知りませんでした。
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Unknown (nakamura8cm)
2009-09-10 22:56:32
サックスは矢口さんですね。矢口さんは観光地楽団などで「湾岸の近くにいる人」と思っていたので、こんなメジャーな仕事もしてるんだーと意外な気がしました。

旧譜は、1988年(10周年)と1998年(20周年)で8㎝としては2度再発されています。特にリマスターとかないんで、ファンでも両方持ってる人は少ないと思います。私は持ってることを忘れて2枚目を買ったら、たまたま違うものだったという話(笑)
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Unknown (たまに見てます)
2009-09-20 00:02:01
>>桑田さんの横顔
言われて初めて気付きました!
たしかにそのように見えますね~。
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Unknown (nakamura8cm)
2009-09-21 00:55:18
私もこの記事を書くために改めてジャケットを見つめていて気付いたのです。
ちょい岡本太郎風?
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クリカン (CFB48)
2016-03-21 20:14:03
私は左端のアナログシングルを所有してます。
ものまね王座でクリカンが桑田佳祐ー五木ひろしー森進一ー工藤静香とものまねしてました。
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Unknown (nakamura8cm)
2016-03-22 17:05:04
私にとっては高2の夏のテーマ曲です。
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