失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「我想うゆえに我あり/傘がない」 FLYING KIDS 1990年

2006-09-22 | イカ天産
ファッション的にはヒップホップスタイルだが、音楽的にはわりとオーソドックスな70'sファンクを下敷きにしていた。ターンテーブル担当もいなかったし。

デビューは名曲「幸せであるように」。続いて1stアルバムからカットされたのが、この2ndシングル。3曲入りでおトク感あり。

FLYING KIDS are:
浜崎貴司(Vo)
丸山史朗(G)
加藤英彦(G)
飯野竜彦(Key)
伏島和雄(B)
浜谷淳子(Cho)
中園浩之(Dr)

①我想うゆえに我あり パナソニックハーフコンポCMソング
作詩:浜崎貴司、作・編曲:FLYING KIDS
若いぞ、勢いがあるぞ。ジジイみたいなのであまり言いたくないが、最近のヒップホップ?Jラップ?の若いモンに、この迸る激情はあるのか?どうなんだい、えっ!?とつい力が入ってしまう、傑作ファンク。「きゅわちょこ」(© あやさん)なギターが延々と鳴り続けるアレンジも最高。ちなみにリズムギターは加藤英彦さん、丸山“オオカミ男”史朗さんは主にブルージーなリードギターを担当していた。終盤に向けてコーラスがぐんぐん力強くなっていくところもツボ。「正しいよっ!」

②傘がない  
作詩・作曲:井上陽水、編曲:FLYING KIDS
井上陽水の大ヒット(1972)をへヴィーなファンクアレンジで。ちょっと聴いただけでは原曲が分からないほどにメロディーを解体する浜ちゃんの歌唱が素晴らしい。「行かなーくちゃ 行かなくちゃ」を繰り返す浜谷淳子さんのコーラスも効いてます。

③毎日の日々(その2)
作詩:浜崎貴司、作・編曲:FLYING KIDS
これは1分30秒の小品。最高傑作となった2ndアルバム「新しき魂の光と道」に収められた名曲「毎日の日々」のコーラス部分をジャムセッション風に繰り返したもの。アルバムの予告編的なトラックということだろう。

定価930円、定価で購入。多分、発売日に。
今初めて気付いたが、アート・ディレクションはミック板谷だった!そう言われると、星とかヒトデとか赤い布の表現とか、ミックさんぽいかも。小さくて分かりづらいが、人型の中にメンバーの写真が合成されている。



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2 コメント

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Unknown (nakamura8cm)
2006-09-25 23:29:36
FKといえば祥さん、毎度(笑)

このセカンドシングルはあまり中古屋で見かけませんね。そんなに売れなかったのかな?

「我想う~」はイカ天でもやってて当時はそれほど好きな曲でもなかったですが、改めて聴くとよい!

いや、ほんと情熱のカタマリって感じですわ!(泣)
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おー ()
2006-09-25 21:10:02
こんなものが存在してたとは!フライングキッズに対しての思い入れは強かったのに、何故か8cmは1枚も持っていませんでした。

しかもあの名曲「毎日の日々」の予告編がここに入っているだなんて!

>最近のヒップホップ?Jラップ?の若いモンに、この迸る激情はあるのか?どうなんだい、えっ!?

確かに!これを超えるものは出てこないだろうなぁ。なにしろ一人一人のあの狂おしい情熱とパワーには圧倒されましたもんね。も一度見たいよ。
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