失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「さよなら人類」たま 1990年 「みんなおぼえてる」柳原幼一郎 1995年

2005-11-30 | イカ天産
まあ、トリはやはりこれでしょ。

イカ天が生んだ最大のヒット曲「さよなら人類」。「平成のビートルズ」のデビュー曲。前にも触れたが紅白ソングでもある。

①さよなら人類 宝酒造「純」アレフCMイメージソング
作詞・作曲:柳原幼一郎、編曲:高浪慶太郎・たま
なんとも言えない哀愁を漂わせる、人類退化をテーマにした作品。人類という種全体の「アルジャーノンに花束を」みたいなことか。「平成のビートルズ」のイメージは、この曲のアレンジによるところが大きいのでは。中期ビートルズ(もう少し限定すればSgt. Pepper's~Magical Mystery Tour)を意識した、弦とラッパと終盤のコーラス。高浪さんらしい、といえばらしい。1990年といえば、ピチカート・ファイブはラヴァーズ・ロックをリリースした年。全然タイプが違うけど、クオリティの高さは共通している。
久々に聴いたが、子供のコーラス~「さるにはなりたくない さるにはなりたくない」の大サビにグッときた。やはり1990年を代表する名曲。

②らんちう 川崎製鉄CMイメージソング
作詞・作曲:知久寿焼、編曲:高浪慶太郎・たま
こちらは確かイカ天で最初に歌った曲だったような…。「気持ち悪い~」とか「コワ~イ」とか言われても全く不思議ではない、これぞアングラ極めつけ、と言いたくなるトラウマ系の一曲。知久さんのヴォーカルも不気味だし、途中の柳原さんの語りもコワイ。でも石川さんの、悪夢のような合いの手と、左右に大きくスィングしながらの太鼓プレイが一番インパクトあったかも。これがタイアップって…

定価800円。定価で購入。

そしてイカ天ブームもすっかり去った5年後、柳原幼一郎の初ソロ作品。この時点ではまだ「たま」に在籍していたが、同年末に脱退した。

①みんなおぼえてる
作詞・作曲:柳原幼一郎、編曲:萩原健太
ソロ作品では「たま」でのエキセントリックさは影をひそめ、アメリカンポップスへの郷愁を素直に出した作品になっている。そしてアレンジは、イカ天審査委員長・萩原健太!イントロはもろBB5。すごくいい曲だし、ちょっとナイアガラっぽくもあるノスタルジックなアレンジも素晴らしい。

②ブルー・アイズ
作詞・作曲:柳原幼一郎、編曲:萩原健太
こちらも切な系の曲。終盤の女性コーラスは真城さんかな?

③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。
produced by 萩原健太、柳原幼一郎。なんだかこの二人の名前が並んでいると、イカ天に夢中になった世代としてはジーンとくるものがある。

そしてカテゴリ化。



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4 コメント

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ややマニアック (nakamura8cm)
2005-12-02 14:01:29
ナゴムのオムニバスは持ってないのですが、これも中古屋で激安価格のアルバム「さんだる」に収録されている「さよなら人類(オリジナル・ヴァージョン)」は5'34とシングルより一分近く長く、アレンジもシンプルですね。多分高浪さんは関わってないのでしょう。間奏の「さる~さる~さる~」のコーラスがなんかSFチック。moonlightdriveさんがお持ちのはコレと同じ?

さらに言えば「らんちう」もアルバムとシングルでは途中の柳原さんの語りが全く違う!他の演奏はほとんど同じに聴こえるけど、アルバムには高浪さんの名前が見当たらないのはなぜなのでしょう。

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ええっ (moonlightdrive)
2005-12-01 23:43:20
高浪さんアレンジぃ?知らなかった!

私が持ってる、ナゴムのオムニバスに入ってる

「さよなら人類」とは違うよね…。

そっちにはストリングスなんて入ってなかったもんな…。



うーんそして柳原幼一郎さんの8cmってのも

クラッと来るシロモノですなあ。

ココで見なきゃ一生見ることもないと思われ。
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Unknown (nakamura8cm)
2005-12-01 22:09:09
トレイの下、ですか?んー、うちにあるのは普通の4x4の格子タイプで収納型ではなかったですねえ。Sugarさんがお持ちの物は、あのときどき歌詞カードとかが入ってたりするタイプだったのでしょうか?

二種類あるのかな…
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トレイの下半分。 (Sugar)
2005-12-01 06:23:19
何が入ってました?

昔、買って最近見たら、その部分が空になっていたので知りたいです。



たま凄い人気でしたね。あがた森魚さんと一緒のライヴに行ったら、殆んどがたまのファンでした(泣)。
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