失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「世紀末RAP族/ギャンブラー」 永田真代 1991年

2012-07-07 | ミカバンド
7月7日は短冊記念日。

初心に帰って、知られざる名曲を紹介。とくに七夕とは関係ないけど。

永田真代の4thシングル。

①世紀末RAP族
作詞:松井五郎、作曲・編曲:羽田一郎
フロア・オリエンテッドな?攻めの一曲。ラップは本職ぽい男性(英語)に任せているのが残念だけど、なかなかにファンキーなパーティーチューン。真代さんの声は森若香織を薄味にしたような、ちょっと鼻にかかる系。弱点は詞だな。サウンドとともに狙った(と思われる)「混沌」に届いてない。タイトルの怪しい感じは悪くないのに。サウンドはプリンスがテヴィン・キャンベルに歌わせた「round and round」(1990)の影響大。

②ギャンブラー
作詞:サエキけんぞう、作曲・編曲:加藤和彦
アルバム『SEXISM』(1991)のオープニングナンバー。夢の世界へ誘うように、ゆったりゴージャスなサウンドが展開される。夜のカジノを舞台に、恋とギャンブルをバブリーなムードで描く。サバンナバンドすぎるだろ、ってツッコミは必至だけど名曲は名曲。1988年~1991年に加藤さんが力を入れまくってた高岡早紀作品群に比べ、明らかに力の抜けた雰囲気がいいのだ。

定価930円、中古で100円。
光沢のある原色のジャケットに人工的なヘアメイク。尖ったビジュアルでキメていたマヨ子。

この次のシングル「なごり雪」で大幅イメチェンを図ったあと、ひっそりキャリアを終えていくのだった。


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