失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「べステン ダンク」高野寛 1990年

2005-07-08 | 
高橋幸宏・ムーンライダーズが設立したTENTレーベルのオーディションをきっかけにデビュー。
緒川たまきと司会をやってた「ソリトンSIDE-B」はYMO世代としては毎回見逃せない内容だった。

5枚目のシングルにして最大のヒット曲。

①べステンダンク
何だろう、このキラキラ度の高さは。80年代独特の輝きを持った最後の曲と言えるかも。
とにかくポップ。サビから始まる構成も素晴らしい。明るく切ない、青春歌謡の傑作。
藤井隆選曲の「Matthew’s Best Hit CD」にも収録されていたりする。

ちなみに"besten dank"は、ドイツ語で「まことにありがとう」の意。(ジャケット裏より)

昨年9月にNHKホールで行われた「in the city TOKYO 2004 前夜祭」で本当に久々にこの曲を聴いた。
イベントのプロデューサーである片寄明人と高野寛が最初にステージに上がり、片寄氏が「まずは、僕から」と始めたのがこの曲だった。もちろん高野寛も一緒に演奏・歌に加わり、いきなり大盛り上がり。
このイベントは他にも多くのアーティストが参加しており、鈴木慶一+直枝政広による「塀の上で」など聴き所満載だったのだが、渋谷駅まで帰る途中に思わずハナウタで出てきたのは「べステンダンク」。それほど私にとって懐かしく、裏を返せば全く忘れていた曲だった。

②エーテルダンス
こちらはゆったりしたノスタルジックなナンバー。

2曲とも、作詞・作曲・編曲 高野 寛

定価930円。レンタル落ち。ダブル・ジャケットになっており、レンタルシールは「エーテルダンス」の方に貼ってあった。

先日立ち寄った新宿のブート専門店の片隅に、ダンボール4箱ぎっしり8cmCDがあり、「邦人オフィシャルCDシングル100円」と書いてあった。ブート屋なのでわざわざ「オフィシャル」と表記しているのが味。「邦人」てのもシブい。そしてさらによく見ると「店内商品1000円以上お買い上げの方に、10枚まで差し上げます」との小さな張り紙が。私は言うまでもなく8cmを10枚選んで、その後プリンスのブートCD1800円を一枚手に取りレジへ向かった。店員は10枚かどうかを確認しようともせず無造作に8cmCDを袋に押し込んだのだった…叩き売り、というより邪魔者扱い。

「べステンダンク」は、その10枚のうちの1枚。というわけで0円?


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5 コメント

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Unknown ()
2005-09-10 08:51:02
「ソリトンSIDE-B」懐かしいなぁ。見てましたよ。

「in the city TOKYO 2004 前夜祭」は今尚、何がどうなったって行くべきだったと後悔しているのでココ読んでまた「うぉー」と叫びたくなってしまいました。全くもー、忘れかけていたというのに。



「邦人オフィシャルCD」って響き、ゾクゾクしますね。なんかものスゴいものが出てきそうな(笑)。しかし店員さん、なんという扱い!確かに高野くんの扱いは目に余るものがありますな。ぷんぷん。
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Unknown (nakamura8cm)
2005-09-10 12:30:47
そうですよね。

忘れかけていた古傷を思い出させてしまって申し訳ない(笑)。



浜崎貴司を久々に見た、というのも私的に大きかった。

一緒にやってたラッパーのアオリに、

会場はやや引き気味ではありましたが。



ありゃ、また傷口を広げてしまったかな?

ゴメンナサイ!(笑)
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Unknown ()
2005-09-10 17:38:55
>浜崎貴司を久々に見た、というのも私的に大きかった。



あ…あう~あう~(T▽T)

いいもん。また近日中にハマちゃん、やりますよ。



しかし…あう~(T▽T)
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Unknown ()
2005-09-10 17:40:35
カテゴリ、かっこいいっすね。

湾岸とかKOとか黄魔術…シビれますよ。
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Unknown (nakamura8cm)
2005-09-11 11:02:02
ありがとうございます。

カネとライダーズ、ひとつ一緒に書いてしまったので「湾岸」で無理やり統一してみました(笑)。



浜ちゃん(FK?)期待してますよー。
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