失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「シャーロット・アン」 ジュリアン・コープ 1988年

2015-05-15 | 
"Charlotte Anne" Julian Cope 1988

ジュリアン・コープの中ヒットシングル。

アルバム『My Nation Underground』からのカットで、②③④はアルバム未収録。

①シャーロット・アン Charlotte Anne
(J. Cope)
Produced by Ron Fair
Mixed by Hugh Padgham
この曲だけミキサーのクレジットがある。ヒュー・パジャムと言えば、ゲートエコー。(今は「ゲーテッド・リバーブ」っていうのか)あとの3曲とは明らかに質感の異なる、作りこんだ音像。お散歩に合いそうなゆったりビートに、ジュリアンにしてはポップでカラフルな意匠をこらしたポップソング。唐突な「シャーロッ!ア~~ン」のサビあとに現れるリコーダー風の音がのどかな雰囲気を醸し出す。間奏ではぼそぼそ語りもあり。UK35位とチャートでも健闘。1988年から始まったビルボード・モダン・ロック・トラックス(現オルタナティブ・ソング)チャートでは歴代6曲目のナンバーワンソングに輝いた。ちなみにその前後のNo.1はREMの「Orange Crush」と「Stand」。

②ブックス Books
(I. McCulloch/J. Cope)
I. McCullochってイアン・マカロックだよね?だからエコバニっぽいのか、とか言えるほどよく知らないのだが。①に比べるとラフな音がスタジオライブっぽい。3分足らずのやんちゃなロック。

③クエスチョン・オブ・テンパーチュア A Question of Temperature
(E. Schung/D. Hanny/M. Appel)
神経症的ギター・リフ、直線的なビート。低くくぐもったジュリアンの叫びは、私の考える典型的な英国オルタナ声。

④クリスマス・モォウニング Christmas Mourning
(J. Cope)
ラストは比較的叙情的なナンバー。ジュリアンは淡々と、祈るように歌う。訳せば「クリスマス弔い」か。アナログ7インチはこの曲がB面だった。

②③④はProduced by Ross Skinner

定価1500円、中古で420円。
ついさっき生き返ったかのような、青みがかった顔色。どことなくデレク・ジャーマン的な英国の香り。

なんと4曲すべての歌詞が裏ジャケに載っていた。


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