前回に続き、洋楽の日本語カヴァーについて考える。
このブログは大滝詠一による傑作カヴァー「レッツ・オンド・アゲイン」の細川たかしによるカヴァーから始まったりしている。
その後、WINK、YMO、THE TIMERSなどによる洋楽の日本語カヴァーを紹介した。
歴史的には60年代、坂本九、弘田三枝子などの当時のトップ・シンガーによって盛んに同時代のヒット曲が日本語で歌われていた。越路吹雪 の「ラスト・ダンスは私に」などは日本でもスタンダード・ナンバー。そんな時代だったから、日本とアメリカのポップ・シーンは現在よりもはるかに距離が近く、「SUKIYAKI」(上を向いて歩こう)のビルボードNO.1といった快挙につながったという面もあるだろう。(単純に曲がいいのはもちろんだが)
最近では、郷ひろみくらいか?どうしてもキワモノのイメージ(失礼)になってしまうな。秀樹も昔はねえ…。
という訳で洋楽を日本語で歌うことが困難な時代に、見事にクリアしてみせた音盤を。まあ、同時代の曲ではないけれども。
①海の家(SINGLE VERSION) POLA「ESTINA」CMソング
Written by MOONRIDERS
珍しく全員名義の作品。おそらく詞は鈴木慶一、曲は白井良明メインで作られたのではないかと推測する。レゲエ・セルフ・カヴァー盤「Le Cafe de la Plage」に収められた唯一の新作。必然性がまったく感じられない再演曲に比べれば、いいと思う。ジャケットの真ん中には、「POLA ESTINA TWO WAY CAKE」とあり、デザインもまるで化粧品の箱そのもの。
②LOVE ME TONIGHT(HUGE GARAGE MIX)
作詞・作曲:Peace/Pilat/Panzeri/Mason、日本語詞:鈴木慶一、編曲:アートポート
カヴァー・ミニアルバム「B.Y.G. High School B1」からのカット。オリジナルはTom Jones、1968年のヒット(実は聴いたことないけど)。BYGヴァージョンより派手目のミックスになっている。
演奏がとにかくカッコいい!特にかしぶちドラム。2枚組みベストのライナーでも触れられていたが、ドラム・パターンは「彼女について知っている二、三の事柄」と同じ。日本語に拘る鈴木慶一の訳詞も最高。まあ、「LOVE ME TONIGHT」の部分は英語のままではあるのだが。
歌詞を読むと、こんな身勝手で最低な男はいない、というひどい歌…原曲もこんな人でなしの歌詞なのかな。
「BYG」は全7曲収録で、この曲以外は元から日本語だ(筒美京平作「くれないホテル」は名カヴァー!)。ライダーズの洋楽日本語カヴァーとしては「マイ・ネーム・イズ・ジャック」「トラベシア」がある。ミルトン・ナシメントを日本語でやるなんて、他の誰も考えつかないと思っていたが、最近megが「光露」という日本語カヴァーを発表してびっくりした。
THE SUZUKIの「VICTORIA」もよかったし、鈴木慶一の得意分野なのかも。
余談だが、今年初めて渋谷のBYGに行く機会があった。B1がステージになっていて最前列で鬼気迫る生エンケンを体験し、感激。ここがBYGかあ…としみじみ見入ってしまった。
③海の家(ORIGINAL)
ミックス違い。
裏には「ムーンライダーズ文芸部 製造」と太字で書かれている。
定価1000円。これももちろん定価で。
ライダーズ8cmもこれで6枚目。後一枚を残すのみとなりました。
5枚目
このブログは大滝詠一による傑作カヴァー「レッツ・オンド・アゲイン」の細川たかしによるカヴァーから始まったりしている。
その後、WINK、YMO、THE TIMERSなどによる洋楽の日本語カヴァーを紹介した。
歴史的には60年代、坂本九、弘田三枝子などの当時のトップ・シンガーによって盛んに同時代のヒット曲が日本語で歌われていた。越路吹雪 の「ラスト・ダンスは私に」などは日本でもスタンダード・ナンバー。そんな時代だったから、日本とアメリカのポップ・シーンは現在よりもはるかに距離が近く、「SUKIYAKI」(上を向いて歩こう)のビルボードNO.1といった快挙につながったという面もあるだろう。(単純に曲がいいのはもちろんだが)
最近では、郷ひろみくらいか?どうしてもキワモノのイメージ(失礼)になってしまうな。秀樹も昔はねえ…。
という訳で洋楽を日本語で歌うことが困難な時代に、見事にクリアしてみせた音盤を。まあ、同時代の曲ではないけれども。
①海の家(SINGLE VERSION) POLA「ESTINA」CMソング
Written by MOONRIDERS
珍しく全員名義の作品。おそらく詞は鈴木慶一、曲は白井良明メインで作られたのではないかと推測する。レゲエ・セルフ・カヴァー盤「Le Cafe de la Plage」に収められた唯一の新作。必然性がまったく感じられない再演曲に比べれば、いいと思う。ジャケットの真ん中には、「POLA ESTINA TWO WAY CAKE」とあり、デザインもまるで化粧品の箱そのもの。
②LOVE ME TONIGHT(HUGE GARAGE MIX)
作詞・作曲:Peace/Pilat/Panzeri/Mason、日本語詞:鈴木慶一、編曲:アートポート
カヴァー・ミニアルバム「B.Y.G. High School B1」からのカット。オリジナルはTom Jones、1968年のヒット(実は聴いたことないけど)。BYGヴァージョンより派手目のミックスになっている。
演奏がとにかくカッコいい!特にかしぶちドラム。2枚組みベストのライナーでも触れられていたが、ドラム・パターンは「彼女について知っている二、三の事柄」と同じ。日本語に拘る鈴木慶一の訳詞も最高。まあ、「LOVE ME TONIGHT」の部分は英語のままではあるのだが。
歌詞を読むと、こんな身勝手で最低な男はいない、というひどい歌…原曲もこんな人でなしの歌詞なのかな。
「BYG」は全7曲収録で、この曲以外は元から日本語だ(筒美京平作「くれないホテル」は名カヴァー!)。ライダーズの洋楽日本語カヴァーとしては「マイ・ネーム・イズ・ジャック」「トラベシア」がある。ミルトン・ナシメントを日本語でやるなんて、他の誰も考えつかないと思っていたが、最近megが「光露」という日本語カヴァーを発表してびっくりした。
THE SUZUKIの「VICTORIA」もよかったし、鈴木慶一の得意分野なのかも。
余談だが、今年初めて渋谷のBYGに行く機会があった。B1がステージになっていて最前列で鬼気迫る生エンケンを体験し、感激。ここがBYGかあ…としみじみ見入ってしまった。
③海の家(ORIGINAL)
ミックス違い。
裏には「ムーンライダーズ文芸部 製造」と太字で書かれている。
定価1000円。これももちろん定価で。
ライダーズ8cmもこれで6枚目。後一枚を残すのみとなりました。
5枚目
今気付いたけど「トラベシア」の訳詞はかしぶちさんでしたね。別に訂正するほどでもないのですが、ちょっと文脈的にはおかしいかも。話、細かすぎですが(笑)。
moonlightdriveさんのあの記事はもちろんチェック済みです。
はっきり言って関連音源フォローの幅広さについては、全く勝てる気がしません!(笑)いや、他も勝てないところだらけですが。という訳で、マニアックな記事でまたいろいろ教えて下さいね~。
シングルとアルバムではミックス、違うんですねー。
とこの記事に気付かされて久しぶりに今
シングルバージョン聴いてますが、
か・かっちょええーーー(泣・泣・泣)!!
>演奏がとにかくカッコいい!特にかしぶちドラム。
いやもうホント、そのとおりですっ。
あーやっぱかしぶちさんのドラム生で聴きてーっ。
ま、復帰してイキナリこの調子で叩いたら
身体に悪いと思うけど(笑)。
>鈴木慶一の得意分野なのかも。
あー同感です。昔、自分とこにもちょっと書いたんだけど↓
http://moonlightdrive.at.webry.info/200408/article_5.html
(TBするほどの記事でもないのでもし良かったら
コピペで飛んでみてください~)
慶一さんの訳詞って天才だと思うのですよねー。
そしてムーンライダーズの8センチシングルも
残すところあと1枚ですか…。
やって欲しいような欲しくないような(笑)。