Web一考
「Webを支える技術」 (山本陽平著)を読書中だが、面白い。途中なのに何だが、Webについてちょっと考えてみたくなった。
Webの原理は簡単に言ってしまえば、URIとしてリソース定義されたパイパーメディア文書HTMLとそれを繋ぐ通信HTTPにある。
ただこの文書フォーマットHTMLはどうもプログラムでは扱いにくい。そこでCSSやら、XMLやら、XHTMLやら、microformatsやら、Atomやら、JSONやら、ヘテロジュニアスな仕様が色々とできてしまった。何れ、この仕様がプログラミング言語仕様のように、スパッと統一できれば見通しは明るくなるが、このまま統一できないとなるとやっかいなことになる。複雑亜流のお化けとなり、発散してしまう可能性がある。如何に標準化団体が協調して仕様を育てていくかが、一つのキーポイントだ。
ここが決まれば、プログラム言語はもう何でも良くなった。Rubyだろうが、Javaだろうが、Pythonだろうが、好きに選べば良い。ただプログラム側のAPIが小細工し始めると、またやっかいなことになる。Ruby on Railsだの、XML-RPCだの、SOAPだのと仕様を拡張してAPIを作りかねない。そこを整理したプログラミングガイドラインとしてRESTが注目されている。
どちらにせよ。Webは今まさに成長し進化している。この過程で雑種雑多な多岐の亜流に分かれるか、一つに合流していくかがキーポイントだ。もちろん時代のニーズに合っていなければ、せっかく作った仕様も捨てられる。
Webは今複雑になりすぎている。それゆえその複雑さを知見し博識になりさえすれば、引く手数多なWeb技術者になることができる。でも本物のWeb技術者は、これからのWeb技術の舵を切れる者である。この技術者の質の違いは天と地ほどの堺がある。Webの下僕になるのではなく、Webの将来を担う者だからである。複雑であるがゆえに舵取りは難しい。その場限りのWebプログラマとは訳が違うのだから。
と、初心者ながらWeb一考してみた。さあて、これからどうなるかな。楽しみだ。