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凍結切片を切る。

2007年06月28日 | 仕事・研究
今日はマウスの腸管のサンプルの凍結切片を切っていました。
組織切片をつくるのにはパラフィンを使う方法と、凍らせて切る方法があります。パラフィンを使えば長く保存できるし、染色したときの形態観察も大変きれいに見えるのでよいのですが、免疫染色やLCMに使うときには凍結切片を使います。

LCMというのは、組織切片から目的の細胞だけを採取する方法です。上皮だけ、とか筋層だけ、とかいう採り方ができ、免疫染色を組み合わせれば特定の細胞だけをとることも可能です。採取した細胞からRNAやタンパクを抽出して、解析を行います。

で、今日はそのLCMのための凍結切片を切っていたのですが、はっきりいってLCMは凍結切片をいかにきれいに切るか、にすべてがかかっていると言ってもいいのです。しかし凍結切片はとにかく繊細で、手荒に扱えばぼろぼろになってしまいます。ひたすらていねいに。細心の注意を払って。それが極意です。

私は凍結切片を切るのが大好きです。
これは趣味と言ってもいいくらいです。
ですからこの仕事はほんとに楽しくて、我ながらあきれますけど、夢中になって切っています。没頭です。
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