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生命科学のリテラシー

2019年05月14日 | 日々の暮らしを楽しく
私は小さい時からいろんな病気をしてきて、薬もいろいろ使っていますし、今も持病があってそのコントロールにはいつも気を付けています。でも病気が悪だと思ったことはあまりなくて、無病息災が最大の幸せという価値観も持っていません。だからドラマで「体だけはとにかく元気な子どもをうんでくれ」みたいなセリフがあると、ついひっかかります。確かに子どもが病気なのは、親としてはとてもつらいので、喜んで病気を引き受けるってことでもありませんが、病気があったら「かわいそう」ってわけでもありません。私は、子どもの時に病弱で小学校の低学年まで学校も休んでばっかでしたが、そのおかげで得たものも多いのです。病気だからできなかったことはマイナスかもしれないし、それは埋め合わせできないけど、別のところでプラスがいっぱいありました。人生いろいろ。そう思います。

大きくなってから、病気の勉強をたくさんしました。なぜ病気になるのか。そもそも私たちの体はどういうしくみで動いているのか。まだまだわからないことは多いけど、体のしくみを知ることは、「病気はこわい」と過剰に怖がらないで済む力になり、たとえ病気になったとしてもどうつきあっていけばいいのかということを理解する助けになると思います。わたしは普段学生たちに体のしくみを教えながら、たとえ仕事でこの知識を使わなくても、きっと日常生活の中で役に立つときがくる、と思って教えています。こういうの、リテラシーっていうらしいですが、生命科学のリテラシーというのが浸透するといいなと思います。正しく理解していれば、日常生活の中でさまざまな選択をするときにきっと役に立つと思いますし、安心してHappyに暮らせると思うんですね。
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