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ひとりでできるもん

2018年11月06日 | 大学でのひとこま
学生と接していて、「初めてやること」に対する不安感の強さについて改めて考えています。慎重な性格というのは当然あるとは思うんですが、もう少し「自分でやってみよう!」という気持ちを楽しめるといいな~と思います。

わたしはアメリカに行ったとき、それまでもけっこう自分でどんどんやってきたつもりでしたけど、もっと自分でやらないといけないんだなあと強く強く実感しました。自分でやらなくてもどこからか整ってくるという環境にいると、うっかり気が付かないんですね。車の点検は車屋さんがやるもの。ガソリンはスタンドの人が入れてくれる。携帯電話はショップに行けば設定はそこでやってくれる。引っ越しするとインターネットがすぐ使える。みたいなね。だけど、そうなると自分でやれないし、自分でやらなきゃいけなくなった時にすごく困る。とはいえほとんどの場合、日本にいれば困らないので、できないままで問題ない。この問題、もっと身近で簡単な話で考えてみると、毎日ごはんが出てきて、掃除もされており、ごみは定期的に出されて、朝は誰かが起こしてくれる。というような生活をしていると、そんな簡単なことでも「ひとりでやる」ってなった時に大きな不安を持つのだろうと思うんです。

学生を見ていて、経験値の低さ、というのが課題だなと思っています。
自立ということに対する意識も変わってきていると感じます。

大人も手を出しすぎるのでしょう。
私は「自分で考えて自分で決めて」ほしいと思うので、卒論の実験もラボでのさまざまな作業も、自分でスケジューリングして自分で計画してやってちょうだいというスタンスだし、実験やってく中で選択肢があるときは最初から指示は出さないようにしているんですが、最近こちらの意図が通じなくなってきた、、、という気がしています。指示があった方が判断しやすいってことなんでしょうが、最初はっきり言わなかった先生が、後でそれはこうしたほうが、、と言い出して、「だったら先に言ってほしい」と思うのが今の学生たちのようです。だけど、自分で考えてもらいたいから。

ただ、そうやって「自分でできた!」という達成感がどうもあんまり感じられないようで。
わたしが「これは楽しいだろう」と思って場を作ってあげても、どっちかというと苦痛が大きいようにみえます。

困難を乗り越えた先にある「気持ち」を感じてほしいなと思って場を用意している私は、今軌道修正が必要なのかもしれない、と思い始めています。
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