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新しいことを見つけるって楽しい!

国際免疫学会ゼロ日目、のつづき

2010年08月23日 | 仕事・研究
せっかくなので、毎日どんなことがあったか記録しておきたいと思います。昨日は疲れて寝てしまったので、今日は出かける前に昨日のことを書いてみます。

昨日は開会の前に、Immunology Updateという、トレーニングコースがありました。これは、免疫学を学んでいる若い人向けにレビュー的講義をしようというものです。わたしはもう若手でも何でもないんですが、参加してきました。目的は、「普段わたしが学生に講義している内容は現在の免疫学の方向と合っているか?」「普段私が研究している分野はかなり細分化されたところなので、ほかの領域で私が乗り遅れているところはないか?」「こういうトレーニングコースを講義する先生の講義の仕方が参考になるのではないか?」ということでしたが、参加して大正解でした。

研究室のゼミで使用している「分子細胞免疫学」の著者であるDr. AbbasとDrLichtmanによる講義だったのです、なんと贅沢な。

分子細胞免疫学
Abul K. Abbas,Andrew H. Lichtman
エルゼビアジャパン

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特にDr. Abbasの講義の進め方、大変参考になりました。
300人くらいの授業なのですが、全員参加という雰囲気で進められ、みなが声をだし、質疑も活発で、うちの学生にも見せてやりたいと思いました。まさに「ライブ」です。わたしも今後の講義にぜひ生かしたいと思います。

また、私は最近免疫応答のterminationに非常に興味を持っているのですが、その部分はまだ未解明のところが多い領域であることが再確認でき、今後の自分の研究の方向にも参考になりました。

さてそれが終了したのが16時で、そのままregistrationに行き、すぐオープニングセレモニー会場に入りました。今日は人数制限があると聞いていたので、早めに着席したのです。オープニングセレモニーではノーベル賞受賞者のBaltimore博士のmicroRNAのレクチャーがありました。普段のわたしの講義でも「逆転写酵素」について必ず紹介してますが、その発見者です。ほんと贅沢ですね。

その後は昨日も書きましたが大フィルの演奏会。不思議な盛り上がりでおもしろかったです。それからWelcome reception。あまりにも人が多くて、挨拶する予定だったメルボルン工科大学のDr. Lopataには全然会えず。でも近くにいたスエーデンでから来たという女性研究者とあれこれしゃべって楽しかったです。知ってる人に全然あわずじまいで不思議でしたが、日本人の方が少なかったみたい?それから、会場では太鼓の演奏があり、大変盛り上がりました。すごい迫力でしたね。

さてでは時間です。
これから出かけます。





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国際免疫学会ゼロ日目

2010年08月22日 | 仕事・研究
今日は疲れたので詳細は明日にしようと思います。書きたいことはいっぱい。

とりあえず朝からトレーニングコースに出て、夕方からオープニングセレモニーとWelcome Reception.

12時間以上会場にいたのでもう限界。
写真はオープニングセレモニーの大フィルの演奏。
指揮者が若い人になったんだ!と驚いたり、交響曲の楽章の合間に拍手が入ってどうしようかと思ったり、、、。
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神戸につきました

2010年08月21日 | 仕事・研究
無事神戸につきました。

1週間泊まって23000円の「宿泊所」はなかなかきれいで快適です。廊下の声は筒抜けだけど。あと、周りになんにもなくて(ポートアイランドのはじっこ)、真っ暗だったんで駅降りてからちょっと困りましたが。とにかく明日に備えて早く寝なくちゃならんのですが、出発前にやっちゃう予定だった書類ができなかったんで、今やってました。明日は拘束時間が長いので、絶対やれないし、締め切りは月曜朝だし。

でももう終わりにしないと!
ではまた明日。
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やっと出発へ

2010年08月21日 | 仕事・研究
昨日、Sさんがポスター発表の練習を行い、ポスターの中の間違い探しをやって修正し、再印刷をして、完成としました。その後4年生のゼミがあって、会議もあって、さらに新しい仕事も降ってきたのですが、それやってると出かけられないのでとりあえず帰宅。医者に行って一か月分の薬をもらって(ものすごく混んでいて、早い時間に行って正解でした)、それから夜は院試や就活やインターンシップの終わった学生さんたちの「お疲れ様会」に行き、その後友人たちが別の場所で飲んでいるところへちょっとだけ顔を出してようやく帰宅。

今朝は朝から持ってくPCにソフトを入れたり(購入して間もないのでまだセットアップが未完成)、名刺を刷ったり(教授に上がってから英語名刺を新しく作り直してなかったので)、といった具合でまだ作業中です。

これから家中の掃除をして(洗濯は終わった)、昨日降ってきた仕事を出発前にがあっと片付けてメールで提出し、それ以外にもいくつかメールを打って、それから空港へ向かいます。

ところで名刺についてちょっと私はこだわりがあります。
日本の方はよく表に日本語、裏に英語の名刺を作られますが、海外の人から見たら、漢字ってどう見えるのでしょう。美しいといって喜んで見てくれる人も多くありますが、なかには「意味不明の文字を見るとあまり気分がよくない」という人もあります。日本人や中国人がアメリカのラボでWEBを母国語で見ていると「いやだ」という人もあるんです。そういうわけで、私は日本語の名刺と英語の名刺を別に作っています。どっちにせよ、日本人には日本語表記でいいわけですし、海外の方には英語表記がいいわけで、境界領域の方はほとんどいないのですから。同じ理由でメールの署名の日本語表記にも注意が必要ですね。両方併記してあればどちらか読めるからいいんじゃないかと思うのはちょっと軽率。文字化けすると気持ちが悪いですからね。


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旅の準備

2010年08月19日 | 仕事・研究
いよいよ神戸→アメリカ→帯広の約一か月にわたる出張(タイガースの「死のロード」的な)が目前となり、旅の準備を怠りなくするため、緊張度の高いストレスフルな日を送っています。大学の用事をさまざま片付け、ポスターを完成させて印刷し、神戸、アメリカ、帯広それぞれの出張届、必要書類の印刷、そして留守中の家の中の段どり、まあやること・心を配ることが際限なくありまして。

あと一日ありますが、医者にもいかねばならず、買いものもあり、家事もまだまだ残っていて、気持ちが焦ります。わたしは普段から何事も準備万端、しかもいつ突発事件が起こっても仕上がるように前倒しで何事も進めるくせがついているので、今回みたいにすべてがおくれていると、非常にストレスがかかります。精神的にもう少し鷹揚にならねばと思っているのですが、この慎重さがこれまで仕事面で功を奏してきたともいえ、耐えなければならないストレスともいえます。

それにしても、今回は精神力とともに体力がややついてきていない感じがします。というのも、食べることがいい加減になっているからです。こういうときこそ食べなければならないんですよね。エネルギーの元ですから。でも、ちょっと今回、スケジュールの遅れに精神的にかなり追い詰められ、食べられない状態になってしまい、かなーり参っています。

今日も夕食が11時ころになってしまったので、『おなかにやさしいもの』と思って雑炊を作りましたが、夕飯にはあまりに遅すぎる時間だし、エネルギーと栄養が充足してる献立でもなく、しかしまあとにかくまずは寝て、明日がんばることにします。
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刺繍、その2

2010年08月18日 | 日々の暮らしを楽しく
かわいいクロスステッチBOOK
大図 まこと
PHP研究所

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次男がクロスステッチをやりたいという話を先日書きました。
TVでやってたのはこれだよーって教えてもらったので、さっそく本を購入。すっごくかわいいし、すぐ刺せそうな図柄がいっぱいです。男性がデザインしてるから、シンプルで楽しいんですよね。普通のクロスの図柄だと、男の子はちょっと手が出にくいと思いますが、これはすごくいいです。

で、生地も買いに行きましたが、最初はキットがいいかなと思って、これを買ってみました。

ただこのキット、生地がかなり細かいので、初めてさすのには向かないかなあとちょっと思ったんですが、次男、あっという間に仕上げました。できあがったら「お母さんへのプレゼント」にぴったり♪と思ってたんですが、いとこのMちゃんにあげるそうです。がっかり、、、。

完成品です。

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とりあえずポスター完成

2010年08月15日 | 仕事・研究
あー肩こり。
ポスターが何とか完成。写真をよりよいものに差し替えたく、あす明後日免疫染色をやる予定。それがすんだらホントに完成。

目がかすかす。
神戸に行く前にまだやることはあるけど、お盆の日曜日でもあることだし、今日はもうかえろ、、、。
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英語でプレゼン、ポスターセッション

2010年08月14日 | 仕事・研究
今日二回目の投稿ですが(けして暇なわけではないっ。今ポスターに取り組み中でちょっと息抜き)、追加でちょっと英語プレゼンテーションについて。(学生がはじめて英語ポスターの前で発表する、というシチュエーションの場合。)

ポスターの場合、どういう展開になるかは相手次第なので、どういう準備をしておくかというと、よくあるパターンの一つは質問が来てそれに答えるということですから、質疑を想定してその答えを書いて覚えておく、ということですね。もう一つは、「ざっと説明してくれない?」と言われた場合で、これは相手がホントに専門外であれば大枠だけを説明して、結論だけ、つまりこの研究で新しくわかったこと、というのを一つ二つ言えればいいです。自分の研究とかなり重なっていて同じようなことをしている人が来た場合は、も少し詳しく話さなきゃなりませんが、その場合でも、「自分のことば」で説明できなければいけません。つまり、いくら難しい文章を覚えられても、自分の口からでる言葉が自分でわかってしゃべってなきゃ、意味がないんです。

ですから、簡単にしましょう。
文章をシンプルに。
長い文章にする必要ありません。

それから、相手は英語ネイティブとは限りません。
美しい発音で聞いてくれるとは限りません。こっちが完ぺきな文法できれいな発音で話したって聞き返されることはあるんです。ですから、「excuse me?」とか「perdon?」とか言われた途端に「うわあ、どこま間違っちゃったんだ!どどどどうしよう。」とあわてる必要はありません。

まずはおなかから声を出す。
聞き取れない向こうが悪いというくらいの気持ちで同じこと繰り返して言ってよし。
それでもわからないときは、言い方を変えよう。よりシンプルに。

あとは、日本で開催する国際学会は日本人も多いですから、その場合は日本語でもいいですが、英語で話せば廻りのひとにも何しゃべってるかわかるので、できれば英語がいいですね。国際学会にいって日本の人の発表で残念だなあと思うのは、日本人の人とばっかりしゃべってて、しかも日本語ってことが多いんです。

それから、ポスター前に立つ時間は周囲のポスター発表者も自分のポスターの前に立ちます。まずは、となりの人としゃべってみましょう。たぶん近いテーマのポスターでしょうから、なんでも聞いてみるといいです。勇気、勇気。ひたすらチャレンジですよ。黒山の人だかりのポスターでない限り、素人ぽいことを聞いても、きっと喜んで教えてくれますから。



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国際免疫学会の準備

2010年08月14日 | 仕事・研究
仙台は朝晩がぐっと涼しくなり、過ごしやすくなりました。今日こそは国際免疫学会のポスターを完成させようと、早朝からPCに向かっています。

当人たち(学生)には悪いんですが、ちょっと今回の学会に対する考え方を書いてみたいと思います。私は毎年免疫学会にはエントリーしています。今年は国際学会が日本で開催されるので、通常の学会はありません。ですから、当然のように国際学会にエントリーすることにしました。まあ、いつも免疫学会は英語ポスターですから、実質あまり変わらないわけです。

ただ、いつもと違ったのは、免疫学会に関しては、これまでは自分の発表(私がファースト)できたのに、今回は学生の発表にしたことです。うちは小さい大学でしかも5年前に発足したばかりで、まだ大学院生がいませんから、学部生だけで普段研究を進めています。ですから、大きなラボのようにがんがん研究を進めるというわけには行きません。ただ、わたしが赴任前に考えていたよりずっとうちの学生はがんばってくれ、これまでわたしは「学部生でもここまでできるんだ」と認識を新たにしてきたというのが本音です。

ただし、学会とか論文というのは卒論とちがって、公に発信するわけですから、きちんとしたものを出さなきゃなりません。これまで数人の学生が学会発表をし、その後それがプロシーディングとして学会誌に載ったり、または論文としてまとめたりということがありましたが、外に向けて出す、とくに文字として紙に残るところは私の責任として私がやってきました。

しかし大学は教育の場であるので、実験にしてもポスター作成にしても、学生にまずはやらせて、最終的には私が調整、あるいは実験の手技でどうしてもスキルが足りないところは私がフォローするというスタンスで、とにかくまずは学生が自分でやるということを重視してきました。

長々書きましたが、今回の国際免疫学会は、私の考えが甘かったといわざるを得ませんが、実験も解析も考察もそのとりまとめも、すべてにおいて学生の力をそこまで持っていくことができませんでした。やる気はもちろん重要ですが、それだけでは足りません。実験の手技は日々積み重ねなければ上達しませんし、がむしゃらにどんどんやればできるようになるかというとそれも違います。なぜうまくいかないのかをよく考えなきゃなりませんし、学会のようにゴールがある場合は、そこに向けてのスケジュール調整も非常に重要です。つまり、頭を使うところがいっぱいあるわけですね。手を動かしていればいいというわけではないんです。

そういったことが今回うまく行かなかったわけですが、学生本人が今回の失敗をきちんと検証して、次に生かせればいいなあと思います。もちろんわたしの責任ですから、わたしも次回に生かしたいと考えています。

最後に英語発表について少し書きます。

国際学会などで、ポスター発表だと英語があんまりできなくても、とりあえず全部ポスターに書いてあるのであまり心配せずに前に立てますよね。でも、ポスターは一対一ですから、より「会話的部分」が大事になってきます。たとえば私が国際炎症学会でポスター前に立っていたとき、最初はやっぱり立ってる人に「Hello, How are you?」から始めることが多くて、「観光でどこがお勧め?」と聞かれたり「学会が終わったら家族もこっちにきて観光に行くんだよ。ぼくの子どもは○さいでね、、」といったポスターに全然関係ないことまでしゃべるわけですよ。だから研究内容がしゃべれるのはもちろん、やっぱり普通の会話ができないとつまんないです。

研究内容も、とおりがかり程度の人には大枠をしゃべってあげたほうがいいし、同じ分野の人には最初から説明する必要はなくて、相手によって話を変えなきゃなりません。そこいらも、準備が必要です。

国際学会にエントリーしたら、やっぱりよく準備してほしいです。せっかくの機会を大事にしてほしいです。外国のいろんな人と知り合えて、もしかしたら大御所のすごい先生とも直接しゃべれるかもしれない。「英語力がなくて、、」を言い訳にする限り、世界は開かれませんよ。大げさかもしれないけど、いくらいい仕事していても、英語で発信できない限り、意味がないというのがホントのところなんですから。英語ができないというのをいいわけにしないで、早くできるようになりましょう。そこからしか始まりませんからね。



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冷房が壊れて

2010年08月11日 | 仕事・研究
今日はすごく湿度が高くて、気温ももちろん高いし、なのに研究室の空調が壊れました。あしたまで直らないらしいです。一日中べたべたで参りました。

今日はゼミのドタキャン2連発など、信じられない事件が発生しましたが、まあおかげで用事はかなり片付きました。わたしはiGoogleでTo Doを管理していますが、このリストは複数に作ることができるんですね。それで、1、渡米前にすること、2、アメリカですること、3、帰国後にすること、の3つに整理しなおしたら、ものすごくすっきりしました。「渡米までに片付けなきゃならないことはこれだけでいいんだ!」と思ったらすっかり気が楽になりましたね。

結局、リストをつくるとか、紙に書きだすというのは、頭の中の整理、「やらなきゃならないことがとにかくたくさんあるんだ」という重圧からの解放ってのが大きいと思います。優先順位をつけるということでもありますが。それで、解放された頭は別のことに使えますから、それが大事ですね。

ところで今日は卒業生のTくんが寄ってくれましたが、世の中は盆休みですね。大学もあしたから一斉の夏休みです。まあでも行くんですが、、、。

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