【まえがき】
千葉県は、三方を海で囲まれている割に釣りとなると、ショアからのポイントが実に少ない。
あったとしても内房なら富津以南であろうし、外房なら遠投でのイシモチぐらいしか釣りものも無く、まともな釣りをやろうとも思うなら一歩沖に出るか磯に渡る必要がある。
ショアでの釣りの第一の問題は、駐車場やトイレの問題、そして延々と歩かねばポイントに辿りつかない堤防なんぞ苦労(リスク)が大きすぎることだろう。
それに有名どころ(港内、堤防、釣り公園含む)は、リスク覚悟で向かったとしても、釣り座が確保できないこともあろうし、釣り人同士(子ども含む)のトラブルもうんざり。
当方は千葉在住40年、釣り歴30年であるが、オフショアの釣りはしたことがない。
それは船に弱いこともあるが、ショアでの釣りは、それでもお手軽感と自由度が大きいことが魅力である。
しかし、上述のとおり、釣り場所や曜日に左右されるため、本当に限られた釣りしかしていなかった。
そして今から25年ほど前に、渡船による沖堤防での釣りというものを知る。
ここなら前述のリスクもほぼ回避できるし、釣りものもある程度期待できるし、クソ坊主という完封負けもゼロに等しい。
つまり、自分にとって「釣りをする=沖堤防での釣り」として、これまで楽しんできた経緯がある。
【内房の堤防渡船は3ヵ所のみ】
これが多いか少ないかはさておき、北から五井、長浦、木更津と存在する。
(厳密にはもう一ヶ所あるらしいが?)
そのうち、五井と木更津は、自分が知る限り、複数の釣り宿が渡船をしていたことを記憶している。
今回は、これまでの20年の歴史で記憶に残っていることを思い出しながら書き出すが、直近情報はHP等で確認されたい。
なお、最も自分が多く渡ったのは、木更津であって、ここはこの3つの中でも最大級の大きさを有しているし、釣り人同士のトラブルも少なく、最も釣りやすい場所であろう。
【五井はクセ強し】
五井堤防は、完全沖堤防(通称:青灯)と養老川河口から延びる地続きの堤防(通称:赤灯)のことをいい、いずれも現在では1店が渡船渡しを行っている。
ここの特徴は、どちらの堤防も幅が狭く、そして潮を被る危険が高いということ。
特に赤灯のほうは、荷物すら置くことが出来ないくらい海水でヒタヒタになること必至と思っていい。
期待出来る釣果は、いずれもシーバスとクロダイであって、よほど腕と知識がない人には相当厳しい現場だ。
まあ、腕に自信のある人を除けば、ほぼ坊主覚悟で渡っていると思う。
なお、渡船については、千葉市中央区寒川にある旧川鉄地先(現:アリオ蘇我付近)から出発し、青→赤の順でおよそ30分かけて移動する。
参考までに、乗合船同様に人が集まらないと出船しないことと、基本常連中心(超選抜メンバー主体)なので、やたら気を使うのが個人的に接しにくい。
他に暗黙ルールとかありそうで、クセが強いイメージを持ってしまったこともあるが、おそらく自分はもう行くことはないと思う。
詳しくは、守山丸までお問い合わせされたいが、夜釣りとなる場合は駐車場の問題があるので、事前に確認を取っておいた方がいい。(http://www.tokyobay.biz/moriyama/)
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