NHK連続テレビ小説「マッサン(第21週)」で、電子工作好きオジサンにとっては興味深い場面が出て来た。
第二次世界大戦も中盤、潜水艦の音波探知機だろうか、これに使うロッシェル塩を作るために葡萄酒を作る様、軍部から依頼される。
葡萄酒を製造する過程で副産物として出来る酒石酸とカリウムまたはナトリウムと反応させると出来る物で、オジサンの年代では、クリスタルイヤホーンで有名である。
(現在のクリスタルイヤホーンはセラミック圧電素子になっているので、ロッシェル塩のはプレミアム物である)
ロッシェル塩のが駆動電圧が小さくて済むのでゲルマニウムラジオに使っていた。
久々にロッシェル塩という言葉を聞いて、元は軍事用に使われていたことを初めて知った。
国税庁の戦時中のワイン造りの奨励(答え)に詳しく解説されている。
2/14の県西おもちゃ病院で入院となったおもちゃの修理に取り掛かった。
●笑い袋
袋の中に笑う機構が有り、このボタンを押すと「わっはっは」と大きな笑い声が出るというものだ。
以前に修理したものだが、また笑わなくなったという依頼だった。
内部にソノシートの小さいのが有り、コーンの先端に有る針がトレースすることで、音声が再生されるという、面白いものだ。
針が内周に行くと、針が、ばね板式のスイッチを押して接点と離れ、モーターが停止する。一方、ボタンを押すと、レコード溝から針が持ち上がり、外周にばねで戻され再生する仕組みだ。
コーンの微妙な押さえ方で再生スピードも変化し、またボタンを押してもスタートしないというので、バネ圧とか押さえの寸法を変えたりしたが、うまく動作しない。
原因を先に言うと板バネ2ヶ所の組立違いだった。(押さえていなかった)今後の為に写真を撮った。
前回は、手作りのバネ等をいれて、悪く言うと誤魔化して動作させていた。
また、モーターの固定はケースを被せて行っているので、ケースを外しての動作確認中にシャフトからゴムベルトがしょっちゅう外れ大変なので、両面クッションゴムをモーターとハウジング間に入れてモーターが抜けない様にした。
●ファービィ人形
以前にも修理経験の有る(修理不可だったが)人形で、動作が複雑なことを覚えている。
全然、動作しないという症状。
分解してみて、モーター単体では動作する。
基板部分まで、外してみて電源6Vを接続すると、モーターが動作、おしゃべりも正常に再生される。電源電圧を下げて見たが3Vまでは正常に動作した。
いろんなセンサー(接点/マイク/光)を操作したが、問題無さそうだ。
学習機能が有り、以前の経験では長時間スリープに入ることも有ったので、本当に動作しているのか分かりにくい人形ではある。
取り敢えず、組立直して動作OKだったので、これで様子を見てもらうことにする。