motoHouseブルベパーティー

僕は極度の高所恐怖症、なのに今地上100ｍはある鉄骨階段を上っている。
絶対に下は見ない！見るのは上だけ！
上を見ると階段を支えている支柱が倒れていくような錯覚、雲が動いているからだ。
焦点を鉄骨の支柱に合わせ、出来るだけ空は対象外として捕らえ、確実に安全に階段を上る。
膝の震えはもうずいぶんと前から止まらない。
携帯電話の呼び出し音。こんな高いところで電話をポケットから出してもしも落としたら？
大変な事になる。電話は放っておこう．．．．長い．．いつまで呼ぶんだ！諦めろ。
兎に角しつこいヤツだ、いつまでも俺を呼ぶ．．．．．．
「ハイ、もしもし．．．」
「もしもーし！寝てたー？もう７時だよ！おーい！．．．．しみずです．．．．」
「・・・・・・・・？」「？」
「今日はmotoさんち行くよねー？」
「・・・・・・行く・・・・？」
「俺、仕事だから夕方に車で行くから．．．．」

階段は夢・・・・だった．．．．．ほっ．．いかったいかった♪

電話を切り、起床はしたけど頭痛がする、でも今起きないとマズイ事になる。
何がマズイ事七日八日？　何にもまずくないじゃん！なんで俺７時に起きなきゃイカンの？
午後１時までにmotoさんちに行けばいいのよね．．．？　その予定だったのに．．．．

居間の安っぽいソファーにボーっと座り今日の予定を考えるが、なかなかいい案が浮かばない。
急いで支度して市役所８時の朝サイに行く？・・・疲れちゃう
も一度寝て、車でmotoさんちだと、12時に出ればオーケー。
これじゃあ情けナイと言われそうだし．．．．
で、自走で行く事に決定。９時半家出で、清流林道・グリーンライン・定峰経由で行けばいい時間。

清流の登りがとっても辛い、背中の荷物（着替え・明日着るジャージ・輪行バック・靴）が重いのか？
足が重いよりも先に呼吸が苦しくなる。どうした？体調悪いのか？
グリーンラインも楽しくない、登りがとても辛い。「今日は帰ろうか？」真剣に考えた。
東吾野に下りて帰ればいい．．．
ここで帰って家でゆっくりして、夕方motoさんちに行けば．．．．
ぐだぐだ考えながら走っていたら前方に１人のサイクリストが．．．追いついた。あぁ．．
抜いちゃった．．．．あぁ、なんて事をー！
暫くしたら、さっき抜いた方が後ろから来るではないか！あーー地獄の始まり．．．
ここは会話だ、話ながら上ればきつくはないと思う。
「こんにちは♪」「ここはいつ着て来てもも辛いですねー♪」（上りながら）
「どちらからですか？」　等と会話を交わし、と言ってもペースを落とす事は無かった。
呼吸は無理の無いように上手く調整しながら上る、上る．．上る．．．．
気が付くと、会話は無い．．．．うーー、つ、辛い．．．
「僕はココで越生に下ります」と天使の声が聞こえた♪
「あー、気を付けて♪　お疲れ様でした♪」
彼が視界から消え、インナーローのケイデンス50は言うまでもない．．．．
体力の回復は意外と早い物で、暫くすると心拍は170になり、頑張っているオバカな僕。
またまた一人のサイクリスト現る．．．．簡単に負けられない．．．．バカです。
そんなこんなで疲れ果てながら刈場坂峠まで着ちゃった。ここで帰ろう．．．かな？
帰らなかったのが運の尽き．．．．でした。
motoさんお勧めのヒルクラコースを登るが、どうも調子が悪い。なにしろ力が出ない。
上れない。sugiさん達はどんどん先に行ってしまう。付いて行けまっしぇん（涙）
どんどん足に力が入らなくなる、腹が減って上体と足が上手くバランス取れないのか解らないが、ますます足が回らない。頭も痛くなり、胃の辺りも気持ち悪い。
水も無くなり、ジ・エンド！
考えて見ると、朝トースト１枚、昼パン２個．．．．完全補給失敗。
今日ほど弱りながら走った事は無かったくらいにきつかった。ハンガーノックだったのか？
夕方、気温が下がる頃から次第に元気が出てくる、ってなんだったのでしょう？
そんなこんなでとっても辛い、キツイツーリングは無事終了。
夜は、ブルベパーティーin　motoHouse♪
いやー楽しかったです♪　本橋夫妻の人間の大きさを感じました。暖かさも感じました。
とても魅力のあるご夫婦です。今後末永くお付き合い出来るよう．．．．
って頑張らないとなー．．．負けっぱなしだし．．．まいっか♪
motoさん宜しくおねがいしまーーす♪　

パーティー、本当に楽しかったです、計画、準備、大変だったと思います。
ありがとう御座いました！パリでもまたまたお世話になっちゃいますが、宜しく御願いします♪