ミネラルウォーター

「フランス産のミネラルウォーターは環境破壊？！」

チェコのクラウス大統領がワシントンで講演された時のエピソードです。
日本は森林と澄みきった湧き水に恵まれた実に美しい国であると、来日された時の
感想を述べられました。日本人が一人もいない時の講演ですから、
相当日本をお気に召されたのだろうと思われます。
続いて、九州で温泉に入って感動された話をされ、その後、フランス産のミネラルウォーターが出てきたのに驚いたと話されました。
こんなに水資源に恵まれている日本人がはるばるフランスから輸送されたミネラルウォーターを飲んでいる事が、輸送費、エネルギーの消費を考えると、これこそ環境破壊だという話でした。会場はこの話に沸きました。

単純に物流を考えただけでも、フランスからヨーロッパ大陸、大西洋、喜望峰、インド洋太平洋とはるばる日本に入ってくるミネラルウォーターの付加価値は非常に高くなります。
これに生産、販売を加えると、いかに無駄なコストとエネルギーを費やしているかと言う事です。
世界で最も水資源に恵まれた日本の新鮮な水を飲まずに、フランスのブランドに惹かれ、新鮮とは言えない水を飲み、それを地球環境問題と意識しなかった事に問題があるように思えます。実に鋭い指摘です。

地球環境問題を考える時、複雑に考えるより、実にシンプルに日本の新鮮な水を飲み、地元の山でできた旬の野菜や果物を食べ、田んぼでできたお米を食べ、川や海で獲れた新鮮な魚を食べる．．．．
その地域の四季、風土に最も適した地元の木材を利用していく事も同様です。
この先人が行ってきた事を忠実に守る事が、地球環境問題にとって最も賢明な生活習慣なのかもしれません。
チェコの大統領からいろいろ考えさせられ、学ぶ事の多い提言でした。

以上、先日頂いた資料のなかからの抜粋です。