名邑十寸雄の手帖 Note of Namura Tokio

詩人・小説家、名邑十寸雄の推理小噺・怪談ジョーク・演繹推理論・映画評・文学論。「抱腹絶倒」と熱狂的な大反響。

◆ 怪奇夜話 「理想的な妻」

2016年03月21日 | 日記

「もう五年もの間、家内が一言も口を利いて呉れません。あの女は、とんでもない悪女
ではないでしょうか」

「この世に二人といない理想的な奥さんだが、一体誰が、舌を抜いたのかな」

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◆ 怪奇夜話 「病院への近道」

2016年03月21日 | 日記


「病院に行く近道を、教えてくれませんか」

「その大通りの信号が赤の時に、目をつぶって歩いてごらんなさい」
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◆ 怪奇夜話 「病院の出逢い」

2016年03月21日 | 日記


 二人の少年が、病院で相部屋となった。

「一体何の病気だい」
「扁桃腺を取ったんだ」
「そんなもの、成功率百%じゃないか」

「君こそどうしたの」
「盲腸の手術」
「君の方が、簡単な手術じゃないか」

「一体名医は何処にいるんだろう」
「世の中は、藪医者だらけだよ」
「資格はあるみたいだぜ」
「免許を持った犯罪者ばかりさ」
「でも、訴えるどころか、文句さえも云えない」

「確かに。天国の病院だからね」

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