レッスン中に、小4の生徒から
「先生〜1回弾いたら聞きたい事あるんだけどいいですか?」
と突然の質問から今日のテーマを思いつきました。
『ピアノのペダルって3つあるけど、一番左の使い方は何??お母さんに聞いたけど知らないって』と…
その子のお家のピアノはアップライトピアノです。
レッスンで使っているのはグランドピアノです。
私は最初グランドピアノの3つのペダルの使い方を教えたのですが、よく考えたら…
アップライトピアノとグランドピアノの
真ん中と左のペダルは効果が違うんだったー💦
という事で簡単に、違いをまとめてみました。
【グランドピアノ】
・ダンパーペダル (右)
最も良く使うペダルで、音を長く持続させる
鍵盤から指を離しても音が鳴り続けている状態
踏み変えるタイミングで綺麗な響きにも濁った響きにもなる。
・ソステヌートペダル (真ん中)
これは上級レベルの曲にならないと中々使う事はないと思いますが…
弾いたあとにペダルを踏むとその音だけが持続して、次に弾いた音は持続しません
前の音を響かせたまま次の音を重ねたい時に使う。
鍵盤を弾いたあとにペダルを踏まないと何の効果もありません
(同時に踏んでも何も起こりません)
・シフトペダル (左)
ペダルを踏むと鍵盤全体が右側に動きます。
通常の状態
↓
左のシフトペダルを踏んだ状態
↓
分かりづらいですが、5ミリ程の隙間が出来ます!
これにより、音が全体的に弱くなります。
(弱音ペダルとも言われています)
やわらかい音を表現したい時や
ppp(ピアニッシッシモ)などの、
とても弱い音を出したい時などに使われます。
una cordaと楽譜に表記してある時は使いましょう。
【アップライトピアノ】
・ダンパーペダル (右)
グランドピアノと同じで最も良く使われる
効果はグランドピアノと同じで音を長く持続させる効果があります
・マフラーペダル (真ん中)
アップライトピアノにだけついています。
踏み込んで左に引っかけた状態にしておくと
全体の音量がかなり下がるのて、大きな音で練習出来ない時に使う消音ペダルです。
住宅環境により、ご近所への音の配慮が必要な時や時間によって使い分けるといいかもしれません。
こもったような音になるので、表現力をつけるような練習には向いていません。
・ソフトペダル (左)
グランドピアノのシフトペダルと同じような時に使うと考えていただけるといいかと思います。
ただし、グランドピアノのように、鍵盤が右に動くわけではありません。
(これはアップライトピアノとグランドピアノの構造上の問題です)
音質も若干、音がやわらかく弱い音になったかな〜という程度です。
アップライトピアノでも、いいお値段であればもう少し違うのかもしれませんが、グランドピアノ程の表現力はつけられません。
このアップライトピアノのソフトペダルも
楽譜にuna cordaと表記してある時に使います。
最後に…
グランドピアノとアップライトピアノのペダルの効果が違う事や、正しい使い方を知らない人は意外と多いと思います。
表現の幅を広げる演奏のために、使ってみてはいかがでしょうか😄
ではまた🎶
足の届かない子にはこんなペダル付きの足台を使います
↓