1913 2013-07-07 | おきにいり ぴったり今年向きの本です。タイトルも1913 ドイツの友達を訪問する以前、電話で話したときに彼女が「1913という本を読んでいる」と言うので、即座に、殆ど条件反射的に「第一次大戦勃発の1年前じゃない!」と言いました。多分、歴史を研究している、関心を持っているという人たちは同じ反応をすると思います。 彼女のところに滞在中読み始め、もう2度読んだからあげる、というのでもらってきました。そして・・・この年が、今年からちょうど100年前と気付いたのは、何とウィーンに戻ってから・・・ひどい鈍さ ということは、来年は第一次大戦から100年目ということになります。第二次大戦が起こったのは、第一次大戦の戦後処理がメチャメチャだったから(イギリスとフランスの間で新たな戦争が起こるのを阻止することしか眼中になかったから)。で、第一次大戦は、それ以前の歴史的発展の総決算。つまり第一次大戦は20世紀をダメにした戦争 但し、「1913」という本は、歴史書ではありません。章を12ヵ月に分けて、学術文化の分野で起こったこと(誰が何をした、しなかった)を並べてあります。著者がドイツ人なので、ドイツ語圏(ベルリンとウィーン)が多く出てきます。ジークムント・フロイトとか、エルンスト・ルードヴィヒ・キルヒナーとかいった名前が沢山出てきます。 オスカー・ココシュカがアルマ・マーラーと結婚しようと、必死に「傑作」を描き出そうとしたり、フランツ・カフカが沢山の長いラブレターを出して、結局ふられたり・・・ 1913年はルーブル美術館から「モナリザ」が盗まれ、年末になってやっと見つかった年でした。 1913年7月10日、カリフォルニアのデスヴァレーで56.7度という気温を記録、この日ドイツでは雨で、気温は11度でした。 ドイツ語ですがアマゾンで扱っています 英語版もあります(英語版の表紙はウィーンのオペラ座) ぴゃーた君、早くもお輿入れのようです、バンザーイ まだゴタゴタしておりまして、まばら更新になるかと思いますが どうぞ、ときたま覗いてやってくださいませ もちろん、乞無期待