うっかりしていたら又々日が経ってしまいました
さて、気を取り直して・・・
英紙「エコノミスト」の「
住みやすい都市ランキング」でウィーンが第1位になりました。
上のロイター記事にも出てくる
マーサー世界生活環境調査ではウィーンが9年連続1位です。
いつも色々な理由が挙げられていますが、私の独断と偏見によれば、本質的なのはウィーンという都市の「人間的サイズ」ではないかと思います。
私が
ウィーン大学に通っていた頃、講義で時々聞いたジョークがあります。
それによればウィーンは・・・
世界最大の小都市である
あるいは
世界最小の大都市である
というものでした。
現在のウィーンの人口は約190万人です。出典:
ドイツ語ウィキのウィーン記事
世界で人口の最も多い都市の数々では、人口が1000万を超えています。
こういう超大規模都市では、住民が自分の街を「一望」できないのではないかと思います。
ウィキ・フリー画像で見てみると・・・
1683年オスマントルコの
第二次ウィーン攻囲
彼方に見える円形部分が当時のウィーン
当時の市街(旧市街)は現代の衛星写真でも確認できます
市街地中心部分の「五稜郭」みたいな輪郭が旧市街
カーレンベルクの丘から見た市街地
オスマントルコとの戦いの絵と同じ丘の上からの眺め
つまり、今でも市民が全体を見渡しやすい規模なのです。
同じ人口規模でも地方都市の場合はインフラストラクチャーや文化プログラムがトップレベルとは言えません。
それがウィーンの場合インフラストラクチャーがトップレベルで、しかも「音楽の都」と呼ばれるように、シーズン中は世界トップレベルのオペラやコンサートがぎっしり並んでいます。ドイツ語圏の最も重要な劇場のひとつである
ブルク劇場でも多彩なプログラムがあります。他にも劇場は沢山あります。
チケットも買いやすく、一般市民が買える価格です。
博物館・美術館も充実しています。
市電、市バス、市営地下鉄、国鉄も充実していてマイカーは殆ど不要です。
うーん、なかなか良い街だなぁ、と改めて感心