ニャン友さんの「お尻あい」は、ウィキ・フリー画像で、今回も「賑やかし」です
但し本文からは「ああ、いやんニャっちゃった」というふうにも解釈できます
既に多かれ少なかれ世界中で報道されているオーストリアの政界メガスキャンダル
「聞くも涙語るも涙」というのは「あまりの馬鹿馬鹿しさに笑いすぎて涙が出る」という意味でございます
書くのも馬鹿馬鹿しい、不愉快、というほど呆れた話なのですが、世界的事象になっているので、最大限省略して書きます。
2017年夏、
イビサ島のフィンカ(色々な意味がありますが、ここではプール・庭園付き貸し別荘)で、近づく選挙で入閣をめざす
極右政党の
党首が、自称ロシアの新興財閥の姪と名乗る女性に、政治献金してくれたら入閣後には政府の大口注文をすべてそちらに回す、オーストリアの大手大衆紙の株51%を買ってくれたら、批判的な記者を解雇し、自党に有利な記事だけ載せられる、その他あきれ果てた提案をし、政治献金を税務署が嗅ぎ付けないよう、慈善団体への寄付という形でカネを動かそうという話までしているのです。
ところが、これは隠し撮りされドイツの週刊誌「
シュピーゲル」と日刊紙「
南ドイツ新聞」に提供されたのです。そして2年後の5月17日両メディアで隠し撮りビデオの一部が公表されました。両メディアは守秘義務としてニュースソースを明らかにしていません。入手後も、様々な機関に照会し、ビデオの信憑性を確認したということです。
隠し撮りの後の選挙で実際に副首相となった当人は「酒の上の大言壮語に過ぎない、誰かのワナにはめられた」と弁解しましたが、発言内容はあまりにも無残に低劣なので、結局辞任しました。その後もFacebookで盛んに「自分は無実の犠牲者だ、悪いのは隠し撮りした連中と他の政治家だ」というキャンペーンを繰り広げているようです。
ファン・デア・ベレン大統領は声明の中で「オーストリアはそんな国ではない」と語っていますが、ビデオの内容からは「オーストリアって、そんな悪質な人間が政治をやっている国なのか」と疑われても仕方ありません。
更に問題なのは、何者かが周到な準備をして隠し撮りしたという事実です。もちろん「これからビデオを撮りますので、本音を話してください」などと言われて本音を明かすほど馬鹿な政治家はいないでしょう。しかし、党首の発言同様、卑劣な手段と批判されても仕方ないでしょう。
他方で、世界中どこでも政治家というものは皆こんなに卑しい連中なのかという危惧を抱かせます。まあ、1万人か10万人にひとりくらいは例外的に清廉潔白な政治家がいるかも知れません。それ以上多いことを祈らずにはいられません。
日本のどの新聞のHPにも記事があると思いますが、一応、
日経にリンクしました。
記事の下に関連記事へのリンクもあります。