メネテケルに驚くナポレオン
ジョゼフィーヌやフランス兵とともに酒宴のテーブル(イギリス)に座るナポレオンと、警告する「空中の手」。
1803年の風刺画で、1806年の大陸封鎖令以前に描かれています。つまり、飛ぶ鳥を落とす勢いのナポレオン絶頂期に描かれたもので、ナポレオンを絶対倒してやるという決意を物語っているのでしょうか
メネテケルMenetekelというのは「不吉な知らせ」の慣用句で
旧約聖書のダニエル書に由来します
ベルシャザル王の饗宴に現れた手
レンブラントの絵
新バビロンのベルシャザル王が快楽的な饗宴を開いていると、突然、空中に手が現れて壁に字を書くのです。誰も読めず、賢者ダニエルが呼ばれて謎解きをします。
書かれているのは「メネ、メネ、テケル、パルシン」で、王の権勢は終わり、王国はペルシャ人とメディア人の間で分割されるという意味である、とダニエルが説明。
そして、その夜、ベルシャザル王は殺されます。
ダニエル書は主役のダニエルが様々な謎解きをし、あるいは難局を切り抜け、冒険物語のようで私は好きです
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