これも遅報ですが、11月7日のNZZ(新チューリヒ新聞)に剣道に関する記事が載りました。
タイトル:日本の魂から
サブタイトル:伝統と国際的人気の間の格闘技
少しアップ
2011年、スイスのベルンでの試合の写真
この記事によると、剣道の人気は世界各国で高まっているとのこと。特にスイスで普及しているようです。
しかし逆に発祥国の日本では剣道人口が減りつつあるそうな・・・
昔は「侍の表芸は剣術でござる」なんて言われていたようで、今も国際試合などで日本のナショナルチームは「サムライ」を名乗るのが好きなようですが、昔の表芸なんか、もう古いから面白くない、ということなのでしょうか?
記事の中でも「剣道では精神鍛錬、礼儀作法、規律が中心的な要素である」と書かれていますが、現代日本人には、それが窮屈で、重い剣道着一式を持ち歩くのが面倒なのでしょうか?
私は格闘技は嫌いですが剣道は好きです。レスリングのように、しがみつくのでなく、ボクシングのように、殴りあうのでもなく、一定の間(ま)をおいて規則を守って対戦するのは、上品で優雅だと思うからです。
もちろん、本当の真剣による殺し合いは、グロテスクで残酷なものだったと思います。
フェンシングは「つっつき合い」のようでちょっと奇妙な感じがするのですが、剣道の「間」は絶妙で芸術を感じます。
侍、特に江戸時代の侍は「二本差し」というアクセサリーを許された官吏に過ぎず、刀の腕の立つ侍は少数派であったろうと思いますが、伝統文化としての剣道は、これからも正しく受け継がれてほしいと思います。
剣道の国際的普及に伴って、オリンピック種目にするかどうか賛否両論があるようです。
オリンピック種目となってからの柔道がレスリングの変形みたいになってしまったので、反対論も理解できます。
以前の剣道記事
スポーツの秋
サムライCH
CHはラテン語によるスイスの正式国名のイニシャル。
ゲルマン系、ラテン系の国民に4つの正式国語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)がある国なので、どの住民グループにも公平であるため、正式の国名はラテン語なのです。
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