前々回、前回の「動物への祝福Tiersegnung」は「動物のためのミサTiergottesdienst」とも呼ばれ、カトリック教会の伝統です
それはアッシジの聖フランチェスコから始まります。彼は清貧をモットーとし、動物たちにも説教したことで知られます
ウィキペディアの「アッシジのフランチェスコ」から引用
フランチェスコが求めたものは異端を帰順させたり、いかがわしい聖職者を断罪することではなく、ただ神を讃美し、小鳥やオオカミなどをふくむ神のあらゆる被造物を自分の兄弟姉妹のように愛し、福音を伝え、単純と謙譲の道を歩むことであった。フランチェスコは、ウサギ、セミ、キジ、ハト、ロバ、オオカミに話しかけて心がよく通じ合ったといわれる。魚に説教を試み、オオカミを回心させた伝説が知られ、とくに小鳥に説教した話は有名である。
聖フランチェスコ(サンフランシスコ)はカトリック教会とイギリス国教会で特に敬愛され、従って、動物に祝福を授けるのも伝統になっています。一部プロテスタント教会でも、動物への祝福は行われますが、色々賛否の論議があるようです。
以下ウィキ・フリー画像
小鳥に説教する聖フランチェスコ
アッシジの聖堂にあります、私も見て感動しました
聖フランチェスコが来ていた服
当時の人にはボロに見えたでしょうが、現代の我々が見るとモダンアートみたいで、ほとんどファッショナブル
さて、シュテファン広場での「動物への祝福」は街中なので、集まったのは全てペットさんたちでした。
YouTubeで見つけた、村の教会での祝福をご覧ください 仔山羊さんがいます
馬さんについての蛇足
シエナのものが最も有名なパリオでも、競馬の前に馬さんたちが祝福を受けます
フランチェスコさんみたいだわ、と思いました。
アッシジに1度だけ行きました. . .
飛ばないハトと、とげのない薔薇と、もう1つなにやら
奇跡があったと教わったのですが忘れて(汗)。
前に、創世記の中でも系統がいくつかあって、
その中の一つでは動物には霊魂/精霊を持たないという
考えがあるっていう話を聞いたので、ちょっと悲しかったんですけれど、祝福をする方たちは、
魂があるって考えているんですよね。きっと。
課外プログラムでアッシジへ行きました。
トスカナの丘陵地帯の典型みたいな
小さな丘の上の町で、風光明媚
聖堂も素晴らしかったけれど
聖フランチェスコ・コマーシャリズムがちょっと気になりました
でも、本当にフランチェスコさんだけの町なので仕方ないかも・・・
私も多分色々説明を聞いたはずですが忘れました
最近の動物行動学者はフランチェスコさんに近づいているようです。
つまり、動物たちに思考や感情があるからこそ
その発展の延長線上に人間が存在しうる、という考え方。
ワンニャンの皆さんや類人猿には思考(魂)がなく
いきなり人類だけにある、と考えるのは思い上がりなのだ