先日、たまたま知って手にした本。
2020年2月20日に発売されていたようです。
知りませんでした。
読み進めるウチ、涙が自然に流れてきました。
それは感動という感情ではなく、
申し訳ない…という気持ちから。
繋がれたまま、南極に残された犬達。
そのうちの2匹、
タロとジロが奇跡の生還を果たした事は余りにも有名です。
そしてその陰で、
タロジロ2匹の生存に大きくかかわった、
もう1匹の「犬」が居た…というお話です。
多くを記すとネタバレになるので記しませんが、
「彼」だったんだ…と、胸が熱くなりました。
優れた知能、洞察力、経験からの豊かな知識、
そのことが、まだ若い未熟な2匹へ
過酷な環境下でも生き延びる知恵と経験を与え、
そしてリーダーとして統率しつつも…
昭和基地へ人間が戻るのを待っていたようです。
ただ…そのベテラン域である年齢故に、
過酷な環境下では命を落としたのだと。
※老いが生存への希望を妨げる障壁なった…という意味。
極限の中での、選択肢の数々。
仲間へ、経験を、知識を伝え、
そして、結果として若き2匹の命を…繋ぐこととなった、
「彼」の存在に、
(いえ、犬として生き残りをかけてシビアに選択した結果なのでしょうけれど)
私は、尊敬の念すら抱きました。
逆を返せば、タロ、ジロの性質(性格)年齢等全て、
そして「彼」との相性も、優れていたのでしょう。
何か一つ欠けていても、
2匹の生存には繋がらなかったのでは?とも思います。
タロジロ2匹との奇跡の再会の、その瞬間、
力尽きた「彼」の亡骸が雪に埋もれ、
近くで眠っていたという現実を知り、たまらない気持ちになりました。
最後に。
時々、実しやかに語られますが、
誤った情報とのことなので是非、ここに記したいです。
遺された犬達は「共食い」はしていなかった。
遺体は、皆綺麗なままだった…と。
これだけ時を経ても、
命への敬意なき事柄は、形は違えど繰り返されていますね。
人は、放漫になるのではなく、
時には、立ち止まり、
動物たちの行動に学ぶ必要もあるのではないでしょうか。
それは、ありとあらゆる意味で。
簡素で、単純で、飾り気のない想い。
だからこそ、持ち得る事の出来る、純粋さ…も。
幼き日に知った物語に秘められた、
もうひとつの物語を知る事が出来たこと。
そして、私自身も犬(猫)達の群れ暮らしを経験したことで、
多くを理解できるようになった今、
触れることが出来たこの真実の物語。
何だか…感慨深いです。
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極限になれば…共食いも仕方がないのかも…とさえ思っていたので、
その事実を知って、ほっとしましたよ、良かった…って。
本を手にした時から、きっとリキかな…って思っていたので、
事実を積み重ねて最終的に「リキ」だ…と、辿り着いたとき、あぁ、やっぱり…って思いました。
居るんですよね、犬でも猫でも…種族を越えて、
凡な人間以上の上を行く思考や意思を持った存在って。
こういう厳しい事が有ったのだ…という現実は、知っておくべきことですよね。
知った上で…個々が、意識を持つことはとても大切なことなのだとも思います。
そして、同じようなことを起こしてはならないと…願いますね。
ほんとに共食いしなくて良かったと。。。
2人を守ってくれたのは確かリキ君だったかな?
すば抜けて頭のいい、優しい子ですよね。
リキ君の存在を知った時は号泣しました(;o;)
色んな事を考えさせられますね。