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Bistro OSHINO/090522 のワイン編。
(長くなったので分けました)
*お手頃価格で美味しいワイン
居酒屋価格でいただけるグラスワインに蘊蓄たれるのはカコワルイので、備忘録も兼ねごく簡単にご紹介しておきます。
だって安いけど、美味しいワインばっかなんだよ!
ワインBarのつもりで訪れても十分満足出来ると思います。
いただいたお酒~(全てグラスで)
・泡酒(1、8)
スペインのカヴァ。気軽にグイグイいけるスッキリした辛口。
お値段を気にせず飲める600円!
・白ワイン(2、4)
Viognier de L’Ardeche
ヴィオニエ ドゥ ラルデッシュローヌ・アルプ地方(アルデッシュ)のワイン。
やや緑がかった黄色、ヴィオニエ種の特徴であるアカシアを思わせる白い花の甘い香り、フレッシュでフルーティな酸味。
ローヌ川左岸の火山性土壌ならでは(らしい)の円やかさが、若々しい爽やかさと融合し、非常に上品なテイストです。
多分去年
丸山亭 でいただいて感動した「ドメーヌ・デ・グランジェ・ド・ミラベル」だったかと(詳細は
こちら )。
点字ラベルで有名な
M・シャプティエ社 のワインです。
・赤ワイン(3、5、6、9、10.ラベルアップ)
Domaine des Tours Vin de Pays de Vaucluse Rouge
ドメーヌ デ トゥール ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズシャトー ヌフ・デュ・パプの名手、エマニュエル・レイノーが手掛けるカジュアルワイン。
透明感のあるルビーレッド、グラスに口を近づけるとトロピカルフルーツのような甘い香りが。
赤い果実の酸味、ほのかな野性味に若々しさを感じるミディアム。
口に含むと、最初にベリー系ジャムを思わせる甘酸っぱさ、すぐにしっかりしたタンニン、最後には酸味がまろやかな余韻に変わる、とってもエレガントなテイストです。
お手頃ワインに似合わず、なかなかバランスが良く、複雑味も楽しめます。
さすがはジャック・レイノー(1977年に死去)の甥が造ったワインですね~。
なんと700円!産地:コート・デュ・ローヌ/フランス
生産者:ドメーヌ デ トゥール(エマニュエル・レイノー)
品種:グルナッシュ60%、サンソー20%、クーノワーズ10%、ディヴィエール10%
ミディアムボディ
・食後酒(10.ラベルアップ、11.ヴィンテージ1971、12.ヴィンテージ1979)
Toro Albala Monntilla Moriles Pedro Ximenez Gran Reserva 1971
トロ・アルバーラ・モンティーリャ・モリレス ペドロ・ヒメネス グラン・リゼルヴァ1971シェリー(長い歴史を経て、特別な自然条件のもと、独特の製法によって出来上がったワイン)に分類されているようです。
通称「ドン・ペーエキス」、なんとこれで白ワインなんですね!
甘味添加などに使われるペドロ・ヒメネスを約2週間天日で干しぶどう状態にしたものから造られます。
最低25年熟成させたものをヴィンテージ順ではなく「クラシックな特徴が出てきた」ものからリリース、ヴィンテージごとに世界で1万本しかない希少品なのだそうです。
単一ヴィンテージ、しかも38年熟成って…
黒に近い濃いマホガニー色、干しぶどうの凝縮された甘さと深い香り。野性的な逞しさを感じさせつつ、口当たりはあくまでもソフトで、プリンにかける焦がしたカラメルソースのような感じ。
長い余韻も楽しめ、なんとも魅力的なデザートワインです。
この日一番高価な900円。産地:アンダルシア/スペイン
生産者:ボデガス・トロ・アルバーラ
品種:ペドロ・ヒメネス100%
※トロ・アルバーラの造り方は
こちら
サービスで20年モノ(1979)をテイスティングさせていただきました。
向って右の1971とはやはり黒さが違う! でも真っ黒な方が口当たりは俄然マイルドです。第一生命主催の
利き酒イベント で出合った真っ黒な梅酒「渾然」を思い出した。
ちなみにアルコール度数は日本酒と同じくらいの17度。バニラアイスにかけて、というバリエもあるそうな(美味そ~
)。<
■Bistro OSHINO
□11:30~14:00 18:00~22:00
□火曜定休
□鎌倉市扇ガ谷1-8-6 小黒ビルB1
□0467-55-5327
※この日いただいたお料理は
こちら