天王洲アイルの寺田倉庫G1ビルで絶賛開催中(とはいえあと1週間で終了…)のデヴィッド・ボウイ大回顧展 DAVID BOWIE is にようやく行ってきましたよ。
1/8から始まったこの展覧会も気がつけば終了間近。会場が職場からあまりにも近いので休みの日に出かけるのも気が引けるし、かといって閉館が20時では会社帰りに見るにはせわしない…これは平日半休か…などともたもたやっているうちに3ヶ月近く経ってしまいました(呆)。
3月に入ってから16時以降の入場に限り200円割引される「トワイライトチケット」なる当日券が登場したのと、毎週金曜日は閉館時刻が1時間延長されることになったと知り、ついに重い腰を上げたというわけ。
FASHION PRESS Art Blart親日家で知られ、山本寛斎デザインの衣装を好んで着用していたボウイさん。1972-3年の「ジギー・スターダスト」ツアーのうさぎ模様の赤いボディスーツ、出火吐暴威と漢字で書いてあるマントが展示されています。山本寛斎がデザインモチーフにしたとされる浮世絵は、歌舞伎「一谷嫩軍記」の様子を描いた1900年頃の作品。「アラジン・セイン」ツアー(1973)で着用した赤エナメルの厚底ブーツ。想像していた以上にサイズが小さくて、まるで女性用みたい。脚もほっそ!
ウエストも67.9cmだったとか(゜∀゜;ノ)ノ
奇抜なデザインばかりに気をとられていたけれど、スーツを見ると男とは思えない「くびれ」が
Art Blartウエストがキュッとしたアイスブルーのスーツは「ライフ・オン・マース」のMVで着用していた衣装かな?
FASHION PRESS「スターマン」の歌詞、「スペース・オディティ」の譜面など、直筆の貴重な資料の展示も。意外と丸っこくて可愛い字なんだなぁ。
Art Blart FASHION PRESS1978年に描いた自画像と、「アッシュズ・トゥ・アッシュズ」MVのコンテ。そういえばアートスクール出身だったっけ。
ホントなんというか…才能の塊みたいなひとだったんだね。
DAVID BOWIE isショウ・モーメント
いよいよ本展クライマックス、最後のセクションへ。
部屋すべての壁面がスクリーンと化したマルチメディア空間で圧巻のライブ映像を堪能。巨大なボックスが積み上げられ衣装を身に着けたマネキンがズラリと並び、360°どこを見てもデヴィッド・ボウイという至福を体験できます。ドラッグ依存を断ち切り、新たな活力と創作意欲を見出したベルリン時代に生まれた名曲「ヒーローズ」が沁みる( ;∀;)
音響&映像監修は、2012年のロンドン五輪開会式の演出にも関わった59プロダクション。
Art Blart『地球に落ちてきた男』(1975)
大ヒット作はないものの、チョイ役も含めるとけっこう映画に出演していたボウイさん。
展示会場内の一角に出演映画のハイライトシーンを上映している秘密の小部屋みたいなエリアがあり、何気にテンション上がりました。日本で公開された作品はすべて観たと自負しているのだけど、アンディ・ウォーホルを演じた『バスキア』のシーンを久々に見られて感激。
このエリア以外でも、リンゼイ・ケンプのダンススクール時代のパントマイムや『エレファントマン』の舞台映像の一部が紹介されていて胸熱でした。
ちなみに日本限定の DAVID BOWIE MEETS JAPAN というセクションでは、坂本龍一と北野武が『戦場のメリークリスマス』を語る撮りおろしインタヴュー映像が上映されています。
ぶっちゃけこの映画に関しては(ボウイさんを除けば)大島渚監督にしか興味はないのでスルーしました。
そのぶんショウ・モーメントをじっくり観たい!!ってことで。
で、こちら。
展示会場を出ると、エレベーター手前にある小さなモニターの映像。動画撮影はNGですが、写真はいいというので撮ってきました。
ちょっと白飛びしちゃってるけど素敵な笑顔 DAVID BOWIE IS A JOY FOREVERとタイトルされたこのコメント映像は、2002年の『ヒーザン』ツアーで来日した時のもの。「日本のファンにメッセージを」に対し、なぜ「ハッピーバースデイ」なのかと思ったら、「この映像を毎日流し続ければ、いつかきみの誕生日にあたる」とのことですよ。回顧展期間中に誕生日のひとが羨ましい。