<2014年5月ネタ絶賛消化中>
【2016年8月に当時の日付で記事を編集しています】
2014/05/11
江ノ島のイタリア料理店 ロアジ の1人ディナーでいただいたワインをご紹介します。
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La Biancara Pico 2011
ピーコ 2011
ラ ビアンカーラは、今や日本でもすっかりメジャーとなった(ブログを始めた2006年当時は周りに知っている人の方が少なかった…)イタリア自然派ワインの第一人者、アンジョリーノ・マウレ氏のカンティーナです。ソアーヴェの隣に位置する小さなD.O.C地区 ガンベッラーラで、アンジョリーノは土着品種 ガルガーネガの可能性を信じ、1989年よりワイン造りを始め、現在では11haの畑から年間約5~6万本のワインを生産しています。土壌は火山岩質でミネラル分に富み、斜面も日照条件のよい南東&南西向き。標高が高いため、葡萄は他の畑のものより熟成に時間がかかります。有機農法を実践し、全てのワインは野生酵母によって発酵、キュベ、ヴィンテージによっては酸化防止剤も使用せず、ノンフィルターでボトリングされます。
ピーコは、アンジョリーノが手掛ける白ワインの中で唯一、完全に木樽で発酵・熟成されます。ラ・ビアンカーラで圧倒的な人気を誇る「サッサイア」は実験的なキュヴェであり、このピーコこそが一切妥協のない、本来のラ ビアンカーラ最上のワイン。ちなみに「ピーコ」とは、この土地の言葉で「頂点」という意味だそうです。
やや薄茶色がかった、にごりのある独特の色合い。完熟パイナップル、砂糖づけのレモンを思わせる甘く複雑な香りと、完熟ガルガーネガの濃厚な果実感。野性的で力強さを感じさせる2011年のキュヴェ。これをグラスで飲めるなんて感激です。産地:ヴェネト/イタリア
生産者:ラ ビアンカーラ(アンジョリーノ・マウレ)
品種:ガルガーネガ100%
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Dario Princic Bianco Trebez 2011
ビアンコ トレベツ
1993年にワイン造りを始め、それから10年間は不遇の期間が続いたというダリオ・プリンチッチ。友人である生産者たち(ラディコンやラ カステッラーダ、グラヴネル)が世界的に注目を集める中、代々続くワイナリー家系ではなかったダリオのワイン造りの道は険しく、2004年にこのトレベツが評価されるまでは、自宅の1階で営む居酒屋で量り売りのサラミと共に自作ワインを販売し、生計を立てていたそうです。
白ワインとは思えない褐色の色調は、赤ワインと同様のマセラシオン(皮を漬込んだまま発酵)に因るもので、大樽の中で4日~2週間を経て皮の色素がワインに移るのだそうです。シャルドネとソーヴィニョンを一緒に発酵&マセレーション、のちに単独で発酵&マセレーションしたピノ・グリージョをブレンドしてマロラクティク発酵。熟成には古い小樽を使用し、もちろん二酸化硫黄無添加、酸化防止剤もボトリング前にごく少量(1リットルあたり20~22mg)を添加するのみです。
ややくぐもった琥珀色。例えに困る独特の香り(セメダイン、という人が多い…)が強烈に鼻をつくけれど、口に含むと完熟葡萄の果実味と熟成感、しっかりした酸味が旨味となり、じんわりと広がります。最後に焦がしたキャラメルのようなほろ苦い余韻も。産地:フリウリ ヴェネツィア ジューリア/イタリア
生産者:ダリオ・プリンチッチ
品種:シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリージョ(ヴィンテージによってセパージュは変わる)
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Montesecondo Chianti Classico
キャンティ クラシコ
王冠とカエルちゃんが印象的なエチケットでおなじみのモンテセコンドは、フィレンツェから程近いサン カッシャーノ イン ヴァル ディ ペサ(キャンティ・クラシコ・ゾーンの最北端)に位置しています。周囲を森に囲まれた11haの畑は、石灰質が強く炭酸カルシウムやマンガンが豊富な、サンジョヴェーゼにとって理想的土壌。畑の真ん中に自宅があり、子どもたちと一緒に生活していることから、化学肥料や農薬を控えた有機栽培を実践し、2004年からはビオディナミを採用。針金に支えられている葡萄の樹に不自然さを感じるという理由で、徐々に支柱を必要としないアルベレッロ(株造り)に移行しています。
チェリー、プラムなどの黒果実やスミレの花の香りの中にスパイシーなアロマ。程好い酸味とフレッシュな果実感をしっかりしたタンニンが引き締めている、濃潤でボリュームのあるフルボディ。産地:トスカーナ/イタリア
生産者:モンテセコンド
品種:サンジョベーゼ、カナイオーロ、コロリーノ(ヴィンテージによってセパージュは変わる)
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ワインといっしょにいただいたお料理は こちら
★店舗情報/ロアジ 【閉店】
【2016年8月に当時の日付で記事を編集しています】
2014/05/11
江ノ島のイタリア料理店 ロアジ の1人ディナーでいただいたワインをご紹介します。
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ピーコ 2011
ラ ビアンカーラは、今や日本でもすっかりメジャーとなった(ブログを始めた2006年当時は周りに知っている人の方が少なかった…)イタリア自然派ワインの第一人者、アンジョリーノ・マウレ氏のカンティーナです。ソアーヴェの隣に位置する小さなD.O.C地区 ガンベッラーラで、アンジョリーノは土着品種 ガルガーネガの可能性を信じ、1989年よりワイン造りを始め、現在では11haの畑から年間約5~6万本のワインを生産しています。土壌は火山岩質でミネラル分に富み、斜面も日照条件のよい南東&南西向き。標高が高いため、葡萄は他の畑のものより熟成に時間がかかります。有機農法を実践し、全てのワインは野生酵母によって発酵、キュベ、ヴィンテージによっては酸化防止剤も使用せず、ノンフィルターでボトリングされます。
ピーコは、アンジョリーノが手掛ける白ワインの中で唯一、完全に木樽で発酵・熟成されます。ラ・ビアンカーラで圧倒的な人気を誇る「サッサイア」は実験的なキュヴェであり、このピーコこそが一切妥協のない、本来のラ ビアンカーラ最上のワイン。ちなみに「ピーコ」とは、この土地の言葉で「頂点」という意味だそうです。
やや薄茶色がかった、にごりのある独特の色合い。完熟パイナップル、砂糖づけのレモンを思わせる甘く複雑な香りと、完熟ガルガーネガの濃厚な果実感。野性的で力強さを感じさせる2011年のキュヴェ。これをグラスで飲めるなんて感激です。産地:ヴェネト/イタリア
生産者:ラ ビアンカーラ(アンジョリーノ・マウレ)
品種:ガルガーネガ100%
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ビアンコ トレベツ
1993年にワイン造りを始め、それから10年間は不遇の期間が続いたというダリオ・プリンチッチ。友人である生産者たち(ラディコンやラ カステッラーダ、グラヴネル)が世界的に注目を集める中、代々続くワイナリー家系ではなかったダリオのワイン造りの道は険しく、2004年にこのトレベツが評価されるまでは、自宅の1階で営む居酒屋で量り売りのサラミと共に自作ワインを販売し、生計を立てていたそうです。
白ワインとは思えない褐色の色調は、赤ワインと同様のマセラシオン(皮を漬込んだまま発酵)に因るもので、大樽の中で4日~2週間を経て皮の色素がワインに移るのだそうです。シャルドネとソーヴィニョンを一緒に発酵&マセレーション、のちに単独で発酵&マセレーションしたピノ・グリージョをブレンドしてマロラクティク発酵。熟成には古い小樽を使用し、もちろん二酸化硫黄無添加、酸化防止剤もボトリング前にごく少量(1リットルあたり20~22mg)を添加するのみです。
ややくぐもった琥珀色。例えに困る独特の香り(セメダイン、という人が多い…)が強烈に鼻をつくけれど、口に含むと完熟葡萄の果実味と熟成感、しっかりした酸味が旨味となり、じんわりと広がります。最後に焦がしたキャラメルのようなほろ苦い余韻も。産地:フリウリ ヴェネツィア ジューリア/イタリア
生産者:ダリオ・プリンチッチ
品種:シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリージョ(ヴィンテージによってセパージュは変わる)
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キャンティ クラシコ
王冠とカエルちゃんが印象的なエチケットでおなじみのモンテセコンドは、フィレンツェから程近いサン カッシャーノ イン ヴァル ディ ペサ(キャンティ・クラシコ・ゾーンの最北端)に位置しています。周囲を森に囲まれた11haの畑は、石灰質が強く炭酸カルシウムやマンガンが豊富な、サンジョヴェーゼにとって理想的土壌。畑の真ん中に自宅があり、子どもたちと一緒に生活していることから、化学肥料や農薬を控えた有機栽培を実践し、2004年からはビオディナミを採用。針金に支えられている葡萄の樹に不自然さを感じるという理由で、徐々に支柱を必要としないアルベレッロ(株造り)に移行しています。
チェリー、プラムなどの黒果実やスミレの花の香りの中にスパイシーなアロマ。程好い酸味とフレッシュな果実感をしっかりしたタンニンが引き締めている、濃潤でボリュームのあるフルボディ。産地:トスカーナ/イタリア
生産者:モンテセコンド
品種:サンジョベーゼ、カナイオーロ、コロリーノ(ヴィンテージによってセパージュは変わる)
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★店舗情報/ロアジ 【閉店】