東京セミナーのご質問④「夫を見てるとイライラする」

(女性の方のご質問です)

わたしには10歳年上の夫がいて、夫は56歳なんですね。

それで、もう定年退職してもいいかなと思ってるみたいで、
来年くらいに退職しそうなんです。

夫は別にやりたいこともなんにもなくて、
休日は家でネコと日なたぼっこしています。

それを見てると、すごいイライラして、
サラリーマンで一生懸命働いていたのも分かるんですけど、
子どもが三人いて、ちゃんと育てたのも分かってるんですけど、
夫が自分のことをちゃんと大切にしてないし、この先も
ネコと遊んでのんびりするとか言ってるのを見ると、
イライラするんです。

夫の顔を見るたびにイライラします。

許そうと思っていろいろやってみたのですが、許せなくて。

四緑木星で見ても、夫とは相性が悪いみたいで、
どうしたらいいでしょうか？

■　　■　　■

(みやがわ)
「ほ～・・・。
夫を見てて、自分のことを大切にしてないと思うんですね？

じゃぁ、夫がどういうことをしていたら、
自分を大切にしてるって思えるんでしょうかね？」

(ご質問者の方)
「夫は特に趣味もないので、自分を磨くためにもっと時間を使うとか、
自分を見つけるとか、そういうことを一切しないんです」

(みやがわ)
「今日のセミナーの中で一番最初にお伝えしたメッセージで、
『今の時代にきている大きなメッセージ』というのがあります。

いろんな価値感があって、大事にしていることが人それぞれ違うから、
たったひとつの正解を探すんじゃなくて、お違いの違いを知ろうね、
お互いをよく観察しようね・・・

というお話をしました。

ご主人は、なんにもしてないように見えて、
今の状態がむちゃくちゃ楽しいかもしれないですよ」

(ご質問者の方)
「全然楽しそうな顔してないんです」

(みやがわ)
「・・・これね、聞いてみないと、分からないんですよね～。
本人がどう思ってるかどうかは。

成長したいと思ってるかどうかも、
聞いてみないと分からないんです。

そんなことに別に興味がなくて、
今の状態でハッピーと思ってるかもしれないんです。

あんまり顔には出てないかもしれないけど。

ご主人を変えることはできないので、
ではご自身がどうなりたいですか？
ってことなんですけど・・・

自分はどうなりたいですか？」

(ご質問者の方)
「わたしは仕事はしてないんですけど、趣味とかいっぱいやってて、
外では楽しんじゃってる方なんですね。

なので、夫は夫でちゃんと自立して、楽しんでほしい。
家でわたしの帰りを待っててほしくないんです。

割と土日とか、わたしが出かける時に、何時に帰るの？
って聞いてくるんです。

夫は家でゴロゴロしてて。

夫も外の人ともっと関わりをもってほしい」

(みやがわ)
「ほ～・・・。なるほど。
で・・・、自分はどうなりたいか？

これ、分かりますか？

自分はどうなりたいですか？って尋ねたんですけど、
出てくるのがご主人の話になるんですよ。

ご主人はちょっと置いといて・・・、
自分はどうなりたいですか？」

(ご質問者の方)
「今は仕事とか何もしてないんですけど、
生涯現役で続けられる仕事がしたい。
死ぬまで現役でいたい」

(みやがわ)
「なるほど。

これね、さっきから聴こえてくる心の声があって、
自分がなにもしてないってことに対して、責めてる声が聴こえるんです。

ご主人がなにもしてない姿を見て、なにもしてない自分に対して
許してないというか・・・、そこがリンクしてるんだと思うんですよ。

ご主人に対してイライラしてるんじゃないと思います。

趣味とか、やりたいことはいろいろやってるけど、
形になっていないとか、仕事になっていないとか、
そのことについて、イライラモヤモヤしていて、
それをご主人の姿を見るにつれて、ひっかかってしまうんじゃないでしょうか？」

(ご質問者の方)
「あぁ」

(みやがわ)
「今、何もしてなくても、生活はしていけるんですよね？」

(ご質問者の方)「はい」

(みやがわ)「いいじゃないですか。
それ、手放しちゃったら、もっともっとハッピーになっちゃいますよね」

(ご質問者の方)
「そう言えば・・・、ワーク1の時に、今のままでいいのか？
何もしてなくていいのか？って、書きました」

(みやがわ)
「書かれたんですね。

では、ワーク2の
『今の自分にどんな言葉をかけてあげたいですか？』
は、なんと書かれましたか？」

(ご質問者の方)
「自分で思ってるより・・・　」

この時、突然、ご質問者の方が涙を流されました。

(ご質問者の方)
「自分で思ってるより・・・よくやってるよ。
ちょっとやりすぎてるかも(涙)」

(みやがわ)「うん。なんで泣けるか分かりますか？
自分が本当に言って欲しい言葉だからなんですよ。

これを言ってほしいんですよ。
できれば、ご主人から。

でも言ってくれないですよね？

ご主人から言ってほしいから、
なにもしてないご主人を見て、イライラしたりしながら、
リアクションを待ってるんだと思うんです。

本当は、イライラしてる原因は、ご主人じゃないんです。

自分はよくやってるよね。

なにか仕事になってるわけじゃないけど、
生活もしていけてて、楽しいと思う時間ももってる。

自分は豊かな時間を使って、楽しんでるよねって、
自分が自分に言ってあげてたら、ご主人に対するいらだちは、
変わると思いますよ。
■　　■　　■

この方のように、口から出てくる言葉と、
心の中で叫んでいる言葉が違うことって、よくあるんです。

この方は、趣味はいろいろやってるけど、形になっていない。
仕事になっていないということを、心の奥で責めておられました。

自分はどうなりたいですか？とお尋ねした時、

『生涯現役で続けられる仕事がしたい。
死ぬまで現役でいたい』

と言われました。

この想いは、とても大切にしてほしいところです。

この方は、一番前の席に座っておられたので、
セミナー中に何度も目があいました。

太陽みたいな明るさと、エネルギーがあふれている・・・というか、
ありあまっているのが、拝見していて分かりました。

『生涯現役で続けられる仕事がしたい。
死ぬまで現役でいたい』

と言われるのも、納得できます。

誰かに関わることで、喜んでもらったり、
ありあまったエネルギーを、循環させていきたいと思われるのは、
自然なことだと思います。

この方はまだ40代なので、これからいくらでも
そういう機会はやってくると思います。

「なにもしていない」と責めていると、イライラしたり、
自信をなくします。

自分を責めていると、膨大なエネルギーロスが起こるんだと、
以前教わったことがあります。

「今のままでも、十分しあわせに豊かな時間が持てているけど、
さらに、生涯現役で続けられる仕事と出会って、
死ぬまで楽しく現役でいられる人生を送ろう!」

と決められると、その方向でご縁がつながっていくと思いますよ。