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みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

息子との会話

昨日、息子(高校一年生)とテレビを見てまして、
なかなかいい時間が過ごせました。

夜9時から金スマ2時間スペシャルで、瀬戸内寂聴さんの特集
をされてたんです。

後半の質問コーナーの時、研ナオコさんが人を育てる難しさ
について相談されていました。

「歌は技術がうまいだけでは伝わらないんです。
歌詞を読みこんで、その歌詞をどうやって届けるか・・・
そこに『想い』が入らないと届かない。

だけど、今、育てている人にそれを伝えたいんだけど、
うまく伝わらない・・・。

この仕事は『感謝』を忘れたら終わりだ。
だけど、その大切さも、分かってない。」

と研ナオコさんが言われていました。

それを聴いていて、息子が

「研さんの言ってること、オレ分かるわ~。
研さんは大切なことを言ってるよね。」

と言いました。

「ほうほう、分かるんだ。すごいねぇ。
確かに、歌も、講演する時も、目の前の人に伝えたい
という気持ちがないと、伝わらないよねぇ。
技術だけじゃなくて、心、ハートが大事なんだよね~。」

とわたしが言いました。

すると、息子が

「お母さん、オレ、詩の世界って、深すぎてよくわからないんだけど、
この詩の意味、分かる? お母さんならどう思う?」


と言って、ある詩をインターネットで見せてくれました。

●●●●●●谷川俊太郎さんの、詩の世界●●●●●●

花の絵

「美しい……」と日曜画家
「一億三千万です」と画廊
「下手っぴ!」と子ども
「ふーむ」と批評家
「ふん」ともうひとりの批評家
「破いちまえ!」と前衛画家
「ダイヤのほうがいいわ」とその愛人
「抑圧された性」と心理学者
「関係ねえよ」と暴走族
「美術界の腐敗である」と新聞記者
「雄しべの数が間違ってる」と園芸家
「言葉は無力だ」と詩人
「作者の生まれた年は?」と教師
「あとでギョウザ食べよう」と恋人たち
「匂いがないわ」とエコロジスト
「なむあみだぶつ」とお婆さん
「これこそ文化であります」と政治家
「栄養にします」とデザイナー
「私有する気はない」とお金持ち
「花より団子」と団子屋さん
「美を定義するのは美だ」と美大生
「蜜が吸えない」と蜜蜂
「これが私?」と花……

(絵ノムコウニ花ガ見エナイ
 絵ハ壁ノヨウニ目ヲ遮ル
 花ヲ描コウトシテ
 画家ハ絵ヲ描イテシマッタ)

●●●●●●●●●●●●●●●●



この詩から、みなさんは何を感じましたか?


わたしは、

「ひょえ~・・・・深い。
深すぎる・・・!」

と思いました。

「このラスト4行のカタカナの部分が、深すぎてよく分からないんだよね~。」
と息子。

「ひとつの物を見ても、人によりとらえ方はいろいろある。
カタカナのところは、たぶん人が言ってる言葉じゃなくて、
花が言っているのか、なにか別の概念が、人を客観的に見て言ってるのか・・・
だと思うんだけど、う~ん、よく分からん。
詩って、なんか哲学的だよね~。」


と息子。

おいおい、深いぞ、息子。
と驚く母。

谷川俊太郎さんの「花の絵」。

深すぎてラスト4行の意味が分かりません。

だけど、詩も、とらえ方も、10人いたら10通りのとらえ方があって、
それでいいんだなぁ・・・なんて思いました。

コメント一覧

なんでも仙人の弟子
なるほど・・・
kurumさま

コメントいただきありがとうございます。

わたしは会見の内容を見いなかったので、
「かわいい女性」の定義がいまひとつよく
分からないのですが・・・

自分にも人にも厳しい人は、自分にも人にも厳しい
人を引き寄せます。

すると、頑張っても頑張っても、まわりから不完全さを許してもらえない・・・
ということが起こっちゃうんです。

kurumさまは「不完全でもゆるせるおおらかさを
もったひとにいまはなりたい」
と思っておられるので、きっとそうなれると思いますよ。

まずはご自分の不完全さを、ひとつでもふたつでも
いいので、許してあげられるといいですね。






なんでも仙人の弟子
すごいですね~。
かのん様

コメントいただきありがうとございます。
すごいですね~。

は~・・・と感動しながら読ませていただきました。

わたしの出来事の流れからみると、
研ナオコさんが言われていたことと、
この詩の意味は、たぶんつながっているんだろうなぁ・・・
と思います。

歌も絵も、「美しく表現する」というだけではなくて、
その先にある、そのものが放つ「エネルギー」や
「生命力」「メッセージ」を伝えてこそ、
歌や絵に命を吹き込むのかなぁ・・・

なんて感じました。

みなさんの詩の読み解きがすごすぎて、
とても感動しています。


なんでも仙人の弟子
おお~!
カタさま

コメントをいただきありがとうございます。

「カタカナのところは、
ものごとに色をつけていない中性、中立な視点」

素晴らしいですね!
なるほどなるほど。

勉強になります。
なんでも仙人の弟子
素晴らしいですね。
さく様

お返事いただきありがとうございます。

「希望通りにならなかったとしても、その場所で
なにをしたか、どう取り組んだかが大切」

「私は文句を言って、そこでできることをしていなかった
のではないか」

素晴らしいですね。

よし様の人生を信頼します。
なんでも仙人の弟子
ありがとうございます。
yosiさま

お返事いただきありがとうございます。

それでは次回のブログでご紹介させていただきますね。

感謝をこめて・・・
kurum
かわいいって
こんにちは

今日タレントの離婚コメントをきいて
私はかわいい女にはなれなかった
ああするべきこうするべきという結婚への理想が高く
という発言が印象的でした

彼女はきっと真面目で頑張り屋なのだなと思い
自分は彼女と状況は全く違いますが
自分のことのように感じられて胸がいたかったです

私は昔、かっこいい、できる人完璧な人になりたかったです

でもそれは本当に自分が望んでいる姿でないと分かりました

不完全でもゆるせるおおらかさをもったひとにいまはなりたい

完璧を目指していた癖でいまの自分もかわいくないし
正直男性からも可愛いと思ってもらえないとも思っています

顔がきれいでも相手をみくだすと人はよってこない

前に人から言われて心にのこっています
私は人をみくだしているつもりはありません
ただ、自分や周りにきびしくするくせがあるので
結果的にそうみえたり、そうなってしまっているのかもしれません

かわいい女性になりたいです

そのきっかけは自分や周りをゆるしてゆるめば少しは得られるのでしょうか
かのん
最後の4行は特に谷川俊太郎さんの詩人としての想いを書いているのかな、と思いました。

画家は花を「美しく」とか「華やかに」とか「世間の評価」とか「全体の構成」などを気にして「絵」としての出来栄えばかりを重点に描いてしまって、

「花の本質」とか「花のスピリット」とか「あるがままの花の姿」とかそういうものを見ようとしなかった、描こうとしなかった、と言いたいのかなと。

で、そういうことって、この画家に限らず今の世の中いろんなところで起こってるよね、とこの詩を通して比喩的に表現しているのかなと思いました。

そして、当事者の「花」と「画家」出来上がった「絵」についていろんな人はそれぞれ自由に、そして好き勝手に感想を述べ、批評をして、

花の気持ちも画家の思いも関係なく、今日も何事もなかったように、多くの人の日常は過ぎていく・・・と現代の社会風刺も表現したいのだろうか、とも思いました。

いろんな側面から、いろんな人の心模様を映し出し、どうとでもとれる解釈ができるこういった詩を書けるのは、さすが谷川俊太郎さんだな、と感じました。
カタ
こんばんは

わたしはカタカナって無機質な感情のない感じというか
アナウンサーがニュースをよんでるようなとても客観的な感じがします

ものごとに色をつけていない中性、中立というか
さく
お返事いただきありがとうございます

宮川さんにそのような夢や希望があったのですね☆

私は最近思うことは

自分って恵まれてたんだな。。。。ということです

私は行きたかった大学や会社に入れませんでした

ああすればよかった、こうしとけば、ということがあります

昔はそれを不幸なことと思っていました
願い事がかなわなかった希望通りにいかなかた自分はかわいそうだって
親や社会がわるいんだって

でも今昔を振り返って思うのです
自分は恵まれてたんだって

希望通りにならなかったとしても、その場所でなにをしたか、どう取り組んだかが大切だったんだって

恵まれていることに気づいたか、感謝したか。。

私は文句を言ってそこでできることをしていなかったのではないかって


そんなふうに感じました


その気付きをこれからに少しでもいかしたいなと

感じました
yosi
ゆるす内容についてコメントくださり、ありがとうございます


この内容は私が今まで相談した方や読んだ本から得たことが影響されてでた内容なので、私のコメントというか、それらの結晶ですので、私のコメントであって自分のコメントではないなあ。。というのが正直な感想です

許すことに真摯にむきあっている人たちの知恵を私は拝借したにすぎません

なので私が大丈夫です!というのもなんだかちょっと変な、おこがましい気持ちです

もし私のように自分を許せなくている方の、少しでも何かの役に立てれるようであれば、のせていただくことは構いません

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