みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

ご相談例十二  子供に注意しすぎてしまう


三十代のお母さんのお悩みです。 

毎日毎日子供に注意しすぎてしまいます。
言いすぎたなぁと思うこともあるのですが、
つい言えてしまうほど、気になるところがたくさんあります。
長女は中学一年生なのですが、嬉しくなるとついはしゃぎすぎて、
まわりから浮いてしまうことがあります。
「あんまりはしゃぎすぎると、まわりの子を嫌な気分にさせてしまうこともあるんだよ。」と、
何度も言い聞かせているのですが、本人はよく分かっていません。
宿題もよく忘れるし、勉強も全然しません。
勉強のことで先生から嫌味を言われても、本人はまったく気にする様子がありません。
親ばかりが気にしている状況です。
どうしたものかと困っています。



この母親はずいぶんとまわりに気をつかうところがあるようじゃのぅ。

もともと生まれもった個性で、まわりを気遣う者がいる。
まわりに対する心配りが行き届いているというか・・・。

または自分が育ってくる中で、まわりに気を遣わなければならない環境にあった者かもしれぬな。

さて、子供に言いすぎてしまうということじゃが、

それは子供のために言っているのか?
それとも自分のために言っているのか?


この問いかけが最初にくると分かりやすい。

親は子供に、「ああなってほしい。」「こうなってほしい。」と思っている。
そのためには、「あれも足りない。」「これも足りない。」と足りないところが多々見え、
つい言いすぎてしまう。

「子供の未来を考えれば・・・。」「子供が困らないように・・。」と。

けれど本当に子供は困っているのか?

困っているのは往往にして親の方なのじゃ。

「自分の思うように動かしたい。動いてほしい。」
親が「こうであれば」と願う理想の未来を、子供に歩いてほしいわけじゃ。

それは安心であったり、安全であったり、子供にとって良かれという親の思いが前提にあるのじゃが・・・。


さて、「自分はこう生きよう。」と決めてきた目的が一人一人ある。
その目的を達成すべく、いろんな出会いを自らに計画して生まれてくる。

出会うべき時に出会うべき人にちゃんと出会うようになっておる。

とかく親は失敗しないようにあれこれ口をはさむが、失敗が悪いのではない。
そこから何を学んだか?がとても大事。

「ほらね、だから言ったでしょ!」と失敗を責める流れが、今の世にはできている。

しかし、「そこであなたはどう感じたの?」「何を学んだの?」
責めるのではなく、諭す。

「子供の人生にそのアドバイスは本当に役に立っているのか?」

人はもともと失敗をする生き物じゃ。
「子供に失敗しない人生を・・・。」と思うと、失敗がマイナスに思えてくる。
減点方式じゃな。

失敗すればするほど、マイナスが大きくなっていく。
こうなると、親の子供への評価も、子供自身の自己肯定感も下がってしまうのじゃ。

子供がはめをはずしてまわりから浮いてしまった時は、
「こんなふうだと嫌われるよ。」じゃなくて、
「そんなにはしゃぐほど嬉しいことがあったんだ。聴かせて。」と
まず先に子供の感情を聴いてあげる。

それから「あなたは嬉しかったんだね。よかったね。お母さんひとつ大切なことを教えてあげるね。」と言って、
宇宙のプラスとマイナスのバランスの話をしてあげるとよい。
目の前の人がプラスに傾きすぎると、
それを調整するために相手はマイナスに傾くことを。

その時の親の言葉は、子供の記憶に残る。

勉強や宿題に関しては、今はこの子はやる気スイッチが入っていないのじゃろうな。

やる気スイッチについては、明日のブログで話すとしよう。
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