みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

その九 鏡の法則

「そちは『鏡の法則』という言葉を知っておるかね?


「いえ・・・。」

「『目の前に現れるものは、自分の一部を映す鏡である。』
『自分が変われば、相手が変わる』  これが鏡の法則じゃ。」


「う~ん?」

「例えば、そちがあこがれている理想の人がいるとする。
ちなみに誰かいるかね?」


「はい、斎藤一人さんが好きです。本をたくさん書かれている方です。
一人さんの本を読むと、とても心が楽になります。」


「ふむ、それは何より。(笑) 
そちがその者の本の内容に響くのはな、
そちがその者と同じ輝きを自分の中にもっているからなのじゃよ。」


「同じ輝き?」


「そう。つまり斎藤一人なる者とそちは、鏡になっているということじゃ。」


「いやぁ~(笑)・・・それはないですよ~。」


「照れるでない。」


「おこがましいですよ、そんなぁ・・・。」


「そちはタコか?クネクネと・・・まぁよいは。
人はな、自分の中にないものには、反応しないものなのじゃよ。
良いものも悪いものもな。」


「悪いもの?」


「そうじゃよ。」


「それって、まさか・・・?」


「そのとおり。そちが苦手な先輩や習い事の先生、これすなわちそちの鏡。」


「えーっっっ!そんな!」


「心の反発が起きておるな。」


「なんなんですか?なんなんですか?
さっきは斎藤一人さんと鏡だとか言っておきながら・・・、
こんなオチ、ひどいじゃないですか!」


「オチではない。本当のことを言ったまで。」


「・・ひどい!ひどすぎる!あの苦手な人達と私が同じだなんて・・・」


「同じとは言うておらん。一部分が鏡になっておると言うておるだけじゃ。」


「えっ・・・?」


「鼻水ふかんか・・・ほれ。」

なんでも仙人がそう言うと、どこからともなくティッシュがふわりと舞い降りてきて、
私の鼻にくっついた。


「人はな、いろんな自分をもっておる。
目の前に現れる相手には、魅力的な者も苦手な者もおろう。
しかし、これすべて自分。自分の鏡なのじゃ。
魅力的な者と同じものを自分がもっていると言われると、
気恥ずかしくて否定したくなり、
苦手な者と同じものを自分がもっていると言われると、
受け入れられなくて否定したくなる。
しかし、今出会う人の器の幅が、今のそち自身の器の幅。」


「・・・。」


「さて、本題にはいろうかのぅ。
そちは苦手な者のどこが気に入らないと申した?」


「だから・・・、自分のことばかりしゃべるところですよ。
いつも自分が中心でないと嫌っていう・・・。
でもそれはわたし自身がそうだってことなんですよね?」


「・・・そち今、苦しいじゃろ?」


「苦しいですよ!」


「だから分かっておらんのじゃよ。」


「へっ???」


「学びとは苦しくないと申したであろう。」


「????」


なんでも仙人はにっこりとほほ笑みながら話を続けた。
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