「看取る・看取られることについて」
◆ ◆ ◆
去年の夏に、実母に癌が見つかり、
発覚後40日程で、天国へいってしまいました。
私と母は昔から気が合わなく、会えば喧嘩ばかりしていたのですが、
入院していた時、専業主婦で仕事をしていなかった私が、
結局家族の中で、一番長い時間を最後の日まで母と過ごすことになりました。
入院中も意識がしっかりしている時は、私とは相変わらずの仲で、
母も体が辛いから仕方ないと分かってはいましたが、
私自身も辛い看病の毎日でした。
なので、もう、長くはないとお医者さまから告げられた時、
私は毎日病院に来ていたし、姉と姪っ子と父が看取ってくれれば、
(私の家は病院からは遠かったこともあり)それでいい、とさえ思っていました。
なのに、母が亡くなった時、もう少しで他の家族が到着するという時で、
看取れたのは私しかいない時でした。家族だったら、看取りたいというのが
本当の思いだと思うのですが、私にはショックで、
「どうして？」という思いしかないのです。
最後は、苦しんでる様子はありませんでしたが息が止まる瞬間の母の顔が
頭から離れなく、看取りたくなかったというのが本心でした。
その方それぞれだと思いますが、故人としては、
「看取られる」「看取る」ということに、
何か特別な思い(意味)があるのでしょうか。
◆ ◆ ◆
このご質問は、事前にいただいていたものです。
さてなんでも仙人はこの方に
どんなメッセージを伝えたのでしょうか？
愛にあふれたメッセージを、どうぞご堪能くださいませ。
◆ ◆ ◆
気が合わずケンカばかりしていた母を、
家族の中で一番長く看病し、看取ったという経験は、
その人にしか分からない葛藤や苦しみがあったことだろう。
母と娘、お互いにね。
二人ともよく頑張ったね。
亡くなる瞬間、光の世界へと旅立つ瞬間は、
亡くなる本人がベストなタイミングを選んでいる。
『死に際を見せたくない』と、家族がちょっと席を外した瞬間に、
『さぁ、今だ!行こう!』
と旅立つケースもある。
今回のように、この者だけ母の最期を看取ったということは、
なんらかの母の意図がある。
(みやがわ)「どんな意図が・・・？」
不器用なんだよ。
お互いにね。
口で言っている言葉と、心で思っている言葉がズレている。
本当に伝えたいことはなかなか言えず、
会えばケンカばかりになってしまう。
だけど母から見ると、一番気がかりで、
一番案じているのが、この者なんだよ。
母の生き方を通して、
「もう少し丸くなるんだよ」
「わたしみたいな生き方だと、
大切なことは相手に伝わらない。
亡くなる最後の時に、
惜しんでもらえるような人生を生きるんだよ」
と伝えたかったんだよ。
反面教師として・・・。
(みやがわ)「なるほど・・・」
だけど、母は母なりに一生懸命頑張ったんだよ。
足りないところは多々あったかもしれないけど、
今の自分の中でめいいっぱい頑張ったんだよ。
そしてこれは、この者にも言えること。
気が合わない母と一生懸命向き合ったんだよ。
最後のトキまでね。
これが二人にできた、めいいっぱいの愛のカタチ。
ちょっと不器用な二人だね。
母が40日程の短期間で旅立ったのは、
この学びが長期になると、この者が潰れてしまうから・・・。
これも母なりの愛情。
息が止まった瞬間の母の顔が、
頭から離れないとのこと。
大丈夫。
母は今、その姿や表情じゃない。
自分を守るために覆っていた堅い殻をスルリと脱いで、
魂本来の愛と光に戻っている。
そして、この者のことをにこにこと見守っているよ。
『わたしみたいな生き方だと、大切なことは伝わらない。
亡くなる最後のトキに、
惜しんでもらえるような人生を生きるんだよ。
自分の気持ちを伝えること。
心をやわらかくしてね』
このメッセージが伝われば、
今までの全てのトキは、輝きを放つ。
(みやがわ)「わたしからこの方に、メッセージが届くということも、
お母さんの人生計画の内だったのですね？」
そう。
すべては完璧に用意されている。
◆ ◆ ◆
いかがでしたか？
最後の言葉、
『すべては完璧に用意されている』
かっこいいですね～
シビレルぅ～
なんでも仙人は、いつもいつも本当にやさしいです。
愛の塊です。
「親を看取りたくなかった」という娘さんの思いも、
ケンカばかりしていたお母さんも、
どちらも責めません。
「お互いに、今の自分の中で、
めいいっぱいやったんだよ」
と、その頑張りをねぎらってくれます。
サイン会の時に、この方に届いていたメッセージは、
たしか、こんなメッセージでした。
◆ ◆ ◆
『お母さんとのこと、よく頑張ったね。
難しい課題だったけど、
お母さんと向き合うことで、
今世の大きな課題はクリアしたんだよ。
これからは来世分の人生。
おおいに楽しんでおくれ～」
◆ ◆ ◆
この方は涙ぐんで、にっこり笑ってくださいました。
とてもやさしい、いい笑顔でした。
その笑顔に感動して、わたしも思わず涙ぐんでしまいました。
どれだけ頑張ったかは、
その人の魂の歴史を紐解いてみないと、
分からないんじゃよ。
だから人と比べなくていい。
自分はダメだ・・・。
まだまだだ・・・。
そんなふうに責めなくてもいいよ。
この世に頑張っていない人なんて、
一人もいないんだから・・・。
ちゃんと知っているからね。
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