母が腹水の検査のため、再入院をしています。
肝硬変から腹水がたまり、おなかが妊婦さんのように大きくなっています。
入院すると、看護師さんの献身的な看護に、毎回頭が下がります。
二日前にもこんなことがありました。
わたしがお見舞いに行った時、母は便が出にくくなっていて、
「便をしたいのに出ない。」と便器に1時間くらい座り、苦しんでいました。
そのあと姉がお見舞いに行ったら、母は便意をもよおしたようで、
おむつをおろしている間に便がドドドッと出ちゃったらしいんです。
(お食事中の方がおられたら、ごめんなさい。)
パジャマにも便器にも床にも、便がついてしまいました。
姉が茫然としていたら、看護婦さんが「いいんです。いいんです。やりますよ~。」と、
ビニール手袋をして、全部きれいに拭いてくださったそうです。
翌日、わたしがお見舞いに行った際、看護師さんに御礼をお伝えしました。
そしたら、
「いいんですよ~。便が出ないと苦しいから、便が出た方が嬉しいです。」
と、看護師さんは笑顔で言われました。
は~・・・なんてすごい!
どうしたらこんな境地にいたれるんでしょう・・・。
感心すると同時に、便にひるんでしまった自分、そう思えない自分に、
落ち込んでしまいました。
わたしでは無理だなぁ・・・
そう思って暗~くなっていた時に
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だけど、今そう思えないからと言って、落ち込む必要はないよ。
年をとって、そちが介護を受ける側になった時、はじめて気付くかもしれない。
それからでも遅くはない。
今できていないことに目を向け、自分はダメだなぁと落ち込むよりも、
今のまんまでできていることがあるだろう?
それを見つけてあげるんだよ。
大切なのは、責任をもって自分を幸せにしてあげること。
自分の笑顔を自分で奪わないことだよ。
今のまんまの自分でも、でできていることがある。
今のまんまの自分でも、役立っていることがある。
そう思ったら、勇気が湧いてくるだろう?
その湧いてきた勇気で、前に進んでいけばいい。」
病院からの帰りの車の中でこの声を聴いて、
一人じ~んと感動していました。
は~・・・本当にそうだなぁ。
わたしはできないことがいっぱいある。
だけど、それを今すぐできるようになるには難しい。
そんなところを目指すと、潰れてしまう。
けれど、もうすでにそれができている方に、
「すごいですね~。感心しながらいつも見ています。本当にありがとうございます。」
と、心からの感謝をお伝えすることはできます。
『責任をもって自分を幸せにする』
この言葉にもしびれました。
昨日聴いたホヤホヤのメッセージです。
みなさまにとって、一歩前に踏み出される勇気に少しでもなりましたら、嬉しいです。