講演の最後に、99歳の詩人、柴田トヨさんの詩の朗読DVDを、
少し流す予定でした。
ところがプロジェクターの調子が悪く、スムーズ流れなかったんですね。
「あれっ?どうしたのかな?」
と、ちょっとプロジェクターを触っていたのですが、
その間、保護者のみなさまに、しばらくお待ちいただくことになってしまいました。
そしたらね、
保護者のお一人、祖父の方が、「わたし、なぞかけができます。」
と、立ちあがってくださったんです。
「待ってる間、わたしが場をおつなぎしときましょう。」
そう言って、即興で、とっても楽しいなぞかけをはじめてくださったんです。
感動しました!
「 ねづっちか?!」と思いました。
結局プロジェクターはなおらなかったので、
わたしが柴田トヨさんの詩を朗読して、講演は終わりました。
最後に、「今日はアクシデントがありましたが、○○さんのおかげで本当に助かりました。
ありがとうございました。なぞかけ、最高でした! 笑いは大切ですね。」
と、心から感謝の気持ちをお伝えしました。
その時にね、わたしがずっと師から言われてきた言葉を思い出したんです。

じゃがな、自分を責めるのではなく、自分のミスをフォローしてくれた人に、
心から「ありがとう」と伝える。
心から「ありがとう」と言われたら、
ミスをフォローした者は、とても嬉しい気持ちになろう?
それをみているまわりの者も、優しい気持ちになるんじゃよ。
その場に、よきエネルギーの渦が巻くのじゃ。
自分の失敗に落ち込んだり、自分を責めているうちは、
こういった、まわりの優しい救いの手に、気づかない。
心からの「ありがとう」も、言えずじまいかもしれぬな。
しかし、自分の失敗から、その場に優しいエネルギーの渦が巻くこともある。
それを知っていると、生きるのが少し楽になろう?」
幸せのエネルギーの渦、確かに巻きました!
助けてくださったなぞかけおじいちゃん、本当にありがとうございました。