みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

その十   すべての魂はつながっている

「さて、そちは『自分とは何者か?』と聴かれたら、なんと答えるかね?」


「えっ?自分とはですか?わたしは単純子です。」


「そりゃ名前じゃろ?」


「名前じゃだめなんですか?じゃあ、主婦です。子供が一人と旦那が一人います。」


「それが自分かね?」


「いえ、なんかうまく表現できませんね。肩書きとか資格をもっていたら、表現しやすいんでしょうけど・・・。」


「ほう・・・、肩書きや資格が自分なのかね?」


「いや、それもなんか違うような・・・、う~ん難しいですよ。自分とは何かなんて、普段考えたことないですから・・・。」


「一言で表現できるぞ。」


「一言で?」


「そう。」


「まさか?『お・ろ・か・者』とかじゃないでしょうね?」


「おしい!」


「・・・ふざけてるんですか?」



「ふぉっふぉっふぉっ(笑)」

なんともいいかげんな仙人だ。



「さて『自分とは何者か?』、これを一言で表現するならば、こうなる。」


パチンとなんでも仙人が指をはじくと、またもや半紙がひらひらと舞い降りてきた。



 『自分とは何者でもない』 
          by なんでも仙人


「はい?」目が点になるわたし。


「よう分からんじゃろ?」


「さっぱり分かりません。」

わたしはぽかんとした顔で、なんでも仙人を見上げた。


「そちらは生まれた時に、それぞれ名前を授かる。
みな一人一人に名前があるよのぅ。
その名前のついた個人=自分自身だと思っている。」

「そりゃそうですよ。」

「ふむ。しかし、本当の自分とは、個人の枠に収まりきる存在ではない。」


「へっ?どういう意味ですか?」


「この世のすべての魂は、つながっているのじゃよ。」


「へっ?」


「すべての魂は、つながりあるひとつのものなのじゃよ。」


「はい???」

わたしはますます分からなくなって、頭が混乱してきた。


自分が自分の枠に収まりきらない存在って、どういうことなんだろう?


すべての魂がつながっている?そんなばかな。

わたしの混乱した顔を楽しそうに見つめながら、なんでも仙人はゆっくりと続けた。
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