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「えっ?自分とはですか?わたしは単純子です。」
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「名前じゃだめなんですか?じゃあ、主婦です。子供が一人と旦那が一人います。」
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「いえ、なんかうまく表現できませんね。肩書きとか資格をもっていたら、表現しやすいんでしょうけど・・・。」
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「いや、それもなんか違うような・・・、う~ん難しいですよ。自分とは何かなんて、普段考えたことないですから・・・。」
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「一言で?」
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「まさか?『お・ろ・か・者』とかじゃないでしょうね?」
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「・・・ふざけてるんですか?」
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なんともいいかげんな仙人だ。
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パチンとなんでも仙人が指をはじくと、またもや半紙がひらひらと舞い降りてきた。
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by なんでも仙人
「はい?」目が点になるわたし。
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「さっぱり分かりません。」
わたしはぽかんとした顔で、なんでも仙人を見上げた。
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みな一人一人に名前があるよのぅ。
その名前のついた個人=自分自身だと思っている。」
「そりゃそうですよ。」
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「へっ?どういう意味ですか?」
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「へっ?」
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「はい???」
わたしはますます分からなくなって、頭が混乱してきた。
自分が自分の枠に収まりきらない存在って、どういうことなんだろう?
すべての魂がつながっている?そんなばかな。
わたしの混乱した顔を楽しそうに見つめながら、なんでも仙人はゆっくりと続けた。