
そち苦手な者はおるかね?」
「いますよ。以前パートの仕事で一緒だった先輩なんですけど、
その人と一緒にいると、妙にイライラするんですよね。
合わないっていうか・・・・。」

「なんかその人、自分が中心じゃないと嫌なんです。
いつも自分の話ばっかりするし・・・。
私がおもしろい話をしてると、
わたしの話に水をさすようなことを言ったりするんですよ!」

で、そちはその者に対して何か言ったのかね?」
「いえ、何も・・・。腹がたったんですけど、先輩ですし、何も言いませんでした。
今はパートも辞めちゃったので、その人とは離れました。
離れてみると、その人のこと、気にならなくなったんです。
以前は一日中その人のことでイライラしてたのに。
これって、その人との問題を乗り越えたってことですよね?」

「いえ、いますいます。別の人なんですけど、
今通っている習い事の先生が、また自分のことばかりしゃべる人で・・・。」

「何がおもしろいんですか!
その人、以前の苦手な先輩にそっくりなんですよ!タイプが。
習い事はしばらく続けようと思ってるのに、なんか憂鬱なんですよね。はぁ~。」

「そりゃぁ、そうですよ!憂鬱ですから・・・。」

「・・・えっ?」

学びとは苦しくない。苦しいのは、
そちが学びの本当の意味を分かっていないからなのじゃよ。」
「学びの本当の意味?」
