10月25日京都セミナーでのご質問②「統合失調症の兄のこと」

10月２５日京都なんでも仙人セミナーでのご質問②をご紹介します。

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(女性の方からのご質問です)

わたしには統合失調症の兄がいます。
今は一緒に住んでいないのですが、以前は一緒に住んでいました。

兄がお金をたくさん使ってしまうので、困っています。

例えば、アマゾンで大量に本を購入したり、家電を購入し、
月に30万くらいカードで使ってしまうんです。

母はそれについて、兄になにも言えない状態です。

言うと兄が荒れて、症状が悪化し、入院になるかもしれないからです。

兄は今までに入退院を3回繰り返しています。
入院するたびに、薬が増えていきます。

金銭感覚がおかしいことについてどうしたらいいか、
病院の先生からは、具体的なアドバイスはなにもありません。
ただ薬が増えていくだけです。

いくつかの病院で診てもらいましたが、どこも同じような感じでした。

兄は今、障害をもている方が働くところに勤めています。

以前は別の仕事をしていて、貯金もありました。
なので自分のカードももっています。

しかし、このようなお金の使い方をしているので、
借金がどんどん増えています。

兄はお金のありがたさを分かっていないと思うんです。

わたしが兄にそのことを言うと、「妹なんだから、おまえだまっとけよ」
と言われてしまいます。

金銭感覚がおかしいのをどうしたらいいのか？

兄が自己破産したらいいんでしょうけど、それをすると、
兄の精神状態が悪くなるから、今は母が兄の借金の肩代わりをしています。

どうしたらいいでしょうか？

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このようなご質問でした。

カードで買いすぎてしまうのなら、まずはカードを使用停止にするなど、
なにか具体的な手をうたないと、どんどん使ってしまいますよね。

カードを使用停止にしたり、お兄さんが自己破産をすると、
お兄さんの病状が悪化し、入院になり、薬が増える・・・

ということを、妹さんもお母さんもおそれておられるのでしょうが、
それは問題を先送りにしているだけです。

統合失調症についてわたしは専門家ではないので、
今回のご質問について、どのようにお答えすればよいのか、
分かりませんでした。

それで、

「メッセージがくるかどうかは分かりませんが、一度対話をしてみますね」

とお伝えしました。

「今、お伝えできることは、お兄さんのことで、妹さん自身がずいぶん悩まれ、
エネルギーダウンされておられるので、自分にエネルギーを充電してあげることが
必要だと思います。

エネルギーが下がっている状態で答えを見つけようとすると、
苦しい道のりになるので、まずは自分にエネルギーを注いであげつつ、
いろんな方のお力をお借りして、この問題に向き合っていってくださいね」

とお伝えしました。

さて、遅くなりましたが、対話をしましたので、
メッセージをお伝えいたします。


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答えはひとつ。

自分で責任がもてないのなら、カードを使わないこと。
使わせないこと。

自己破産って簡単に言うけど、大変なんだよ。
たくさんの人に迷惑がかかるからね。

だから自分の力で払えないのなら、今すぐ手を打たないとね。

カードを使用停止にする、自己破産する、兄に注意すると荒れる・・・

だから言えない・・・


一見、兄を心配しているように見えて、そうじゃない。

信頼していないんだよ。

「正常な判断ができない人」

「言っても分からない人」

って思ってる。おそれている・・・というかね。

「お金のことで何度もそういうことがあると、
家族がそう思ってしまうのは、しかたないんじゃないですかね？」


うん、分かるよ。
その気持ちは十分に分かる。

分かったうえで、あえて言わせておくれ。

お兄さんを信頼してあげておくれ。

何度言っても同じ失敗を繰り返すかもしれないけど、
一生かかって、いつか少しでもお金の大切さに気づく時がくるって、
信頼してあげておくれ。

この気長な信じる旅は、不安があるとできない。

だからカードを止める必要がある。

そしたら兄は荒れるかもしれない。

症状が悪化するかもしれない。

もしかしたら、入院することになるかもしれない。

それがなんだい？

そんなことよりも、誰か一人でも兄のほんの少しの成長を信頼してあげることのほうが、
大切なんだよ。

今の兄には味方が誰もいないの。

みんな兄に「×」をつけてる。

「ダメだ、言っても分からない」

って烙印を押してる。

同じ失敗を繰り返し、借金を重ね、注意されると荒れる・・・

そりゃ、みんな見放すだろう。

どう関わっていいか分からないだろうし、関わりたくないと思うだろう。

だけど、生まれてきたということは、意味があるんだよ。

そこに存在する尊い意味がね。

「どんな意味ですか？」

「この兄に関わる家族は、『信頼』の中でも、難易度の高いテーマに取り組んでいる。

それは、『信頼』と『厳しさ』を同時にもつということ。

「『信頼』と『厳しさ』？」

そう。

『信頼』とは愛だね。

『厳しさ』とは、相手のためにあえて制限をもうけること。

今回のことで言えば、カードを使えなくすること。

この家族は、兄の症状が悪化することに対しておそれをもっているから、
厳しく言うことができない。

それにより、どんどん苦しい状況に追い込まれていっている。

『信頼しつづけるために、あえて制限をもうけること』

この軸からブレないこと。

「入院すると薬が増えるので、それにより、社会復帰が難しくなるかも・・・
という家族の不安については、どうしたらいいですか？」

「本当に薬が増える病院しかないのかね？」

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以上が聴こえてきたメッセージです。

「本当に薬が増える病院しかないのかね？」

について、インターネットで調べてみたら、

「統合失調症　薬だけに頼らない根本治療」というキーワードが出てきました。

わたしはこの方法を実際に聞いたわけでも、
そこに通っている方の体験談を聞いたわけでもないので、
よくわかりません。

ただ、探せば、薬を増やすだけの病院ではなく、
ちゃんとアドバイスをしてくださるところがあるのではないか？
と感じました。

難しいテーマにチャレンジしておられるお兄さんと、
そのご家族のみなさまに、どうか適切なサポートが入りますように・・・

心から祈っております。