『ゆるむ』=『怠ける』
と感じてしまう方がおられます。
このように感じられる方は、頑張りやさんで、
自分にも人にも厳しい方が多いように思います。
実は、わたしも以前はそういうタイプでした。
理想や志が高く、「こうあらねば・・・」「こうあるべき・・・」と、
体にずいぶん力を入れながら生きてきました。
許せないこともたくさんありましたし、
欠点は直さなければいけないと思っていました。
以前もお伝えしましたが、わたしが一番びっくりした教えは、
「向上するとは?」でした。
『向上とは、上に上に向かっていくというよりも、むしろ
いかに自分の不完全さを許してあげられたか?
いかに相手の不完全さを許してあげられたか?
その中にある』
『自分も相手も楽になれて、なおかつうまくいく智恵が存在する』
「え~っっっ???!!!自分の不完全さをゆるしちゃっていいの???!!!」
と、頭がパニックになりました。
自分の不完全さを許したら、
わたしはダメな人間になってしまうような気がしたんです。
怠けるといいましょうか?
先日ブログの読者様からも、こんなコメントをいただきました。
不完全な自分を許していたら 段々それに甘えてしまいそうな、
出来ない言い分けを探しているだけのように感じてしまう時もあります。
仕事をしていて、すご~く疲れてしまったら、ごはん作りも億劫になって
外食・お弁当・できあいものばかり買ってしまう自分がいたら…「ダメダメやん」と思うし、
「仕事で忙しかったから」と思っても、言い分けしてるように自分で感じてしまいますし、
確かに甘えているように思うんです。
怠け出したら止まらなくなるから、
だから けじめをしっかり持っておかないとエライことになると思っているんです。
こんな自分が ゆるみ出したら大変かも(--;)と思います。
だから どうも“ゆるむ”=“怠ける自分”=それを“許す”=“言い分け”して
“嫌なことから逃げている”という図式が頭に現れます。
他の人は違っても、自分はこんな感じだと思ってしまいます。
ついつい サボりたい病が出てきてしまいますから。
なるほど、分かります。分かります。

わたしもそう思っていましたから。
「苦手なことを許す」=「さぼる」「手を抜く」
と思ってしまうと、自分を許してあげにくいですよね。
そうではなくて、「苦手なことをしている時」や「苦手なことをしようとしている時」は、
人一倍自分を認める言葉や、ねぎらう言葉が必要なんです。
読者さまのコメントを参考にお伝えさせていただきますと、
仕事をしていてすご~く疲れてしまい、ごはん作りも億劫になっている時は、
「こんなに疲れるまで頑張って働いたわたし、よくやってるよね~。おつかれさん。」
と自分に声をかけてあげるんです。
さらに、「こんなに疲れているのに、家族のごはんを作らなきゃ!と思ってる。
思ってるだけでも、十分えらいよ。
家族のことを大切に思っているからだよね。」
そうやって自分に声をかけてあげると、体が少しゆるんできます。
なんだか優しい気持ちになってくるんです。
するとどうなるか?
体中にエネルギーがわいてくるんですね~。


「今日は疲れてるから、お惣菜にしよう!
でも元気な時はお母さん夕飯頑張るからね(^-^)」
そんなふうに笑顔で子供たちに言えるようになります。
でも、
「怠けちゃいけない!」
「疲れていても、手を抜いちゃいけない。」
「頑張らなきゃ!」
と夕飯を一生懸命作っていると、
子供にも、
「宿題やったの?!」
「あれやったの?!えっ?!まだやってないの?!」
「も~っ、なにやってたのよ?!」
と怒れてしまうんです。
こうやって怒られた子供は、やる気が起きるでしょうか?
母親が怒っていたり、余裕がなくてカリカリしていると、
鏡の法則で、子どもも余裕がなく、イライラカリカリした自分を出してきます。
こうやって、親子でうまくいかないスパイラルにはまっていってしまうんですね。
苦手なことや、疲れている時、どうしてもやりたくない時は、
本当はエネルギーが出なくて当然なんです。
それを頑張って「やろう」としているのなら、
その分、十分な認める言葉が必要になってきます。
けれどわたしたちは、その認める言葉をあまり重視してきませんでした。
「やって当然」
「できて当然」
そんなふうに思いがちなんですね。
だけど、これだとエネルギーがわいてこないんです。
わたしたちの本質は、「愛そのもの」。
わたしたちは「愛のエネルギー」を感じた時に、
やる気や元気、勇気がわいてくるようになっているみたいです。
苦手なことをやろうとしている時、人一倍認める言葉をかけてあげると、
「もっと頑張ろう!」という意欲が、自然にわいてきます。
これが向上するということだよ
とわたしは聴いてきました。
人一倍認める言葉をかけてもらうと、
「じゃぁ、もうやらな~い。」「怠けよう」とはならないんですね。
この人のためにもっと頑張ろう!
元気が出たら、チャレンジしてみよう!
そんなふうに思えてくるんです。
この時に心の底からわいてくるエネルギーは、
頑張って頑張って自分を責めながら出していた時のエネルギーよりも、
何倍も大きい。
人は楽になりがらも、今までの何倍ものエネルギーを出すことができる。
これが宇宙のしくみだそうです。