2016年4月9日(日) 霊仙山の花 アセビ キブシ シロダモ
ヒルの出ぬ間に
お花探しを目論んで登ったお山 霊仙山
期待に違わぬお花を…と思っておりましたが
急登の坂道では
探す余裕もないほど 必死の私でした
その中でも 目に留まり
癒しとなってくれたお花たちです
アセビ(馬酔木)
別名:アセボ、 アシビ、バスイボク
地方名:アセボ、アシビ、ドクシバ、ウジハライ等々
学名:Pieris japonica
分類:ツツジ科 アセビ属
和名の由来:諸説あるようですが 木の毒性にかかわる事からのものが多いようです
・馬がアセビの葉を食べると、中毒でしびれ、酩酊状態になることから名づけられた。
・人が誤って、花や葉を食べて中毒になり 足しびれ〔足廃痺〕を起こした事が転換してアセビになった
・アセビの葉の煎じた汁を 便所のうじ虫などの殺虫剤に使用していたことから ウジハライと呼ばれた
アセビの葉 樹皮 花には強い有毒成分があり
枝葉にはアセボチンという有毒成分があるそうです。そのため有毒植物とされているそうです
誤食すると、腹痛・嘔吐・下痢などの症状が現れ、
重症になると神経麻痺・呼吸困難などの後、死に至ることもあるというのです…
なんと お花の姿からは想像もできない事です
純白の愛らしいお花なのに…
でも、悪いばかりではありません…
アセビは毒を所有し、そのお蔭で
動物や昆虫に食されることなく見事に花を咲かせます
白く清楚な花は 目を楽しませてくれる上に
栽培がとても楽であることから 庭木として重宝されています
古い時代には、そのアセビの有毒性を利用して 害虫駆除等に使っていたそうです
アセビの葉を煎した汁を、牛馬の皮膚の寄生虫や農用の害虫駆除に用いていたとは…
流石です 古き先人たちの知恵には 頭が下がります
花言葉:
純真 清純な愛 清純な心 犠牲 献身
あなたと二人で旅をしましょう
属名の学名「Pieris(ピエリス)」は、
ギリシア神話に登場する音楽と文芸の女神たち「Pieris」の名前にちなみます。
アセビは英語で「Japanese andromeda(日本のアンドロメダ)」と呼ばれます。
ギリシア神話に登場するエチオピアの王女アンドロメダは、
国を救うために怪物の生け贄になりましたが、英雄ペルセウスに救われてその妻になりました。
花言葉の犠牲 献身は、このギリシア神話に由来するともいわれます
そしてそれは純真な心から生まれるものとして
花言葉に純真が含まれたのだと思います
キブシ(木五倍子)
別名:キフジ(木藤)、マメブシ(豆五倍子)
地方名:ムクミ
学名:Stachyurus praecox
分類:キブシ科キブシ属 (落葉低木)
名の由来は、実からタンニンを取ることができる事から、
ヌルデの木に出来る虫こぶの、代用品にした事が由来のようです
また、花の形態がフジに似ているので
木藤から転訛して キブシとなったという説もあるそうです
他にも 民間薬の薬効で利尿効果があるとされ
浮腫をとるというところからムクミと呼ばれるとか…
所で…代用品とは 何のことでしょう…?
昔はお歯黒や白髪染めに用いる、五倍子(ごばいし)を
フシと呼んでいたそうです
五倍子(ふし)とは、ヌルデの若芽や若葉などの翼葉に
ヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫こぶの事で
ヌルデミミフシと呼び タンニンを多く含んでいます
その為五倍子は、染料(お歯黒や白髪染め)として利用されていたそうです
キブシの果実にもタンニンを多く含むため その代用とされたらしく、
その木の五倍子(ふし)という事から木五倍子(きぶし)と呼ばれるようになったようです
ミニミニ雑学の覚書
平安時代の貴族から江戸時代の既婚婦人が歯を黒く染める風習がありました。
特に 平安時代の貴族は男女ともにお歯黒を施し、成人したことを表していたそうです
その後武家にもこの風習が伝わり、
夫のある身 すなわち既婚女性であることを知らせるためのものへと変化したと言います
本来、お歯黒は虫歯と歯槽膿漏や冷たい水がしみるのを防ぎ、口臭を防ぐ効果もあったとされ
また、その黒いツヤが美しいとされ、お化粧のひとつだったそうです
お歯黒は、釘や鉄粉を食酢につけて酸化した液に、
五倍子(ごばいし)やキブシの実の粉末をつけて、歯につけると黒く染まるそうです
とても手間…です…
それから、一説には 二夫にまみえずとの誓いの意味あいもあったそうな…
現実のキブシは そんな事など関係もなく
藤娘のように 簪を沢山つけて
垂らした花が まぶしく見えました♪
花言葉:待ち合わせ、出合、嘘
シロダモ(白梻) 若葉
別名:シロタブ、タマガラ、オキノミノキ
学名:Neolitsea sericea
分類:クスノキ科シロダモ属 (常緑小高木)
名前の由来:葉の裏が灰白色なのでシロいタブの仲間であるという意味で
江戸時代にはシロタブとよばれ そこから転訛したものと言われています。
シロダモからはロウソク用のロウが採取できるそうです♪
ミツバツツジ ヤマブキ ヤマザクラ
ミツバツツジの花言葉:抑制のきいた生活 節制 自制心 平和 愛の喜び 情熱
ヤマブキの花言葉:気品 崇高 金運 旺盛 待ちかねる
ヤマザクラの花言葉:純潔、高尚 淡泊 美麗 あなたに微笑む
オオバナタネツケバナ
タネツケバナの花言葉:勝利 不屈の心 情熱 熱意 燃える思い
ミヤマカタバミ スミレ
★オオバタネツケバナとスミレは 文字をクリックしますと
以前のブログで少しだけ取り上げたお話に飛びます
つづきます
ヒルの出ぬ間に
お花探しを目論んで登ったお山 霊仙山
期待に違わぬお花を…と思っておりましたが
急登の坂道では
探す余裕もないほど 必死の私でした
その中でも 目に留まり
癒しとなってくれたお花たちです
アセビ(馬酔木)
別名:アセボ、 アシビ、バスイボク
地方名:アセボ、アシビ、ドクシバ、ウジハライ等々
学名:Pieris japonica
分類:ツツジ科 アセビ属
和名の由来:諸説あるようですが 木の毒性にかかわる事からのものが多いようです
・馬がアセビの葉を食べると、中毒でしびれ、酩酊状態になることから名づけられた。
・人が誤って、花や葉を食べて中毒になり 足しびれ〔足廃痺〕を起こした事が転換してアセビになった
・アセビの葉の煎じた汁を 便所のうじ虫などの殺虫剤に使用していたことから ウジハライと呼ばれた
アセビの葉 樹皮 花には強い有毒成分があり
枝葉にはアセボチンという有毒成分があるそうです。そのため有毒植物とされているそうです
誤食すると、腹痛・嘔吐・下痢などの症状が現れ、
重症になると神経麻痺・呼吸困難などの後、死に至ることもあるというのです…
なんと お花の姿からは想像もできない事です
純白の愛らしいお花なのに…
でも、悪いばかりではありません…
アセビは毒を所有し、そのお蔭で
動物や昆虫に食されることなく見事に花を咲かせます
白く清楚な花は 目を楽しませてくれる上に
栽培がとても楽であることから 庭木として重宝されています
古い時代には、そのアセビの有毒性を利用して 害虫駆除等に使っていたそうです
アセビの葉を煎した汁を、牛馬の皮膚の寄生虫や農用の害虫駆除に用いていたとは…
流石です 古き先人たちの知恵には 頭が下がります
花言葉:
純真 清純な愛 清純な心 犠牲 献身
あなたと二人で旅をしましょう
属名の学名「Pieris(ピエリス)」は、
ギリシア神話に登場する音楽と文芸の女神たち「Pieris」の名前にちなみます。
アセビは英語で「Japanese andromeda(日本のアンドロメダ)」と呼ばれます。
ギリシア神話に登場するエチオピアの王女アンドロメダは、
国を救うために怪物の生け贄になりましたが、英雄ペルセウスに救われてその妻になりました。
花言葉の犠牲 献身は、このギリシア神話に由来するともいわれます
そしてそれは純真な心から生まれるものとして
花言葉に純真が含まれたのだと思います
キブシ(木五倍子)
別名:キフジ(木藤)、マメブシ(豆五倍子)
地方名:ムクミ
学名:Stachyurus praecox
分類:キブシ科キブシ属 (落葉低木)
名の由来は、実からタンニンを取ることができる事から、
ヌルデの木に出来る虫こぶの、代用品にした事が由来のようです
また、花の形態がフジに似ているので
木藤から転訛して キブシとなったという説もあるそうです
他にも 民間薬の薬効で利尿効果があるとされ
浮腫をとるというところからムクミと呼ばれるとか…
所で…代用品とは 何のことでしょう…?
昔はお歯黒や白髪染めに用いる、五倍子(ごばいし)を
フシと呼んでいたそうです
五倍子(ふし)とは、ヌルデの若芽や若葉などの翼葉に
ヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫こぶの事で
ヌルデミミフシと呼び タンニンを多く含んでいます
その為五倍子は、染料(お歯黒や白髪染め)として利用されていたそうです
キブシの果実にもタンニンを多く含むため その代用とされたらしく、
その木の五倍子(ふし)という事から木五倍子(きぶし)と呼ばれるようになったようです
ミニミニ雑学の覚書
平安時代の貴族から江戸時代の既婚婦人が歯を黒く染める風習がありました。
特に 平安時代の貴族は男女ともにお歯黒を施し、成人したことを表していたそうです
その後武家にもこの風習が伝わり、
夫のある身 すなわち既婚女性であることを知らせるためのものへと変化したと言います
本来、お歯黒は虫歯と歯槽膿漏や冷たい水がしみるのを防ぎ、口臭を防ぐ効果もあったとされ
また、その黒いツヤが美しいとされ、お化粧のひとつだったそうです
お歯黒は、釘や鉄粉を食酢につけて酸化した液に、
五倍子(ごばいし)やキブシの実の粉末をつけて、歯につけると黒く染まるそうです
とても手間…です…
それから、一説には 二夫にまみえずとの誓いの意味あいもあったそうな…
現実のキブシは そんな事など関係もなく
藤娘のように 簪を沢山つけて
垂らした花が まぶしく見えました♪
花言葉:待ち合わせ、出合、嘘
シロダモ(白梻) 若葉
別名:シロタブ、タマガラ、オキノミノキ
学名:Neolitsea sericea
分類:クスノキ科シロダモ属 (常緑小高木)
名前の由来:葉の裏が灰白色なのでシロいタブの仲間であるという意味で
江戸時代にはシロタブとよばれ そこから転訛したものと言われています。
シロダモからはロウソク用のロウが採取できるそうです♪
ミツバツツジ ヤマブキ ヤマザクラ
ミツバツツジの花言葉:抑制のきいた生活 節制 自制心 平和 愛の喜び 情熱
ヤマブキの花言葉:気品 崇高 金運 旺盛 待ちかねる
ヤマザクラの花言葉:純潔、高尚 淡泊 美麗 あなたに微笑む
オオバナタネツケバナ
タネツケバナの花言葉:勝利 不屈の心 情熱 熱意 燃える思い
ミヤマカタバミ スミレ
★オオバタネツケバナとスミレは 文字をクリックしますと
以前のブログで少しだけ取り上げたお話に飛びます
つづきます
長生きはするものですね。また一つ勉強になりました。
有難うございました。
草木の名前も調べていくと面白いものですね
私の覚書のようなもので
色々と知りたいけど
中々 覚えられず
歳と共に記憶という力が弱まっていくの感じます(笑)
それでも、お花探しをして
少しづつ覚えていく事が出来つつあります(^^)
コメントをありがとうございます
アセビ
馬が酔う木と書いてアセビ
山登りで一番最初に覚えた注意事項でした。
キッカケは
お箸を忘れた時の事でした。
枝を箸代わりにしてはいけないと教えられたのです。
気になるのは「純真」という花言葉
これは何処から生まれたのでしょうね。
nanekobiさん! 別の花かと見紛うほど上手に写されましたね
そしてキブシ
おはぐろに利用されていたとは知りませんでした。
おはぐろは私の知識の中では
結婚し赤ちゃんを産むと歯が弱るのでその予防策とした
でしたが
別の意味も有ったのですね。
別の方は男性の身勝手・・・かな?
花言葉の「嘘」・・・これいいですね。
馬酔木が青空に映えて
自分でも綺麗に撮れたと 嬉しく思っております
たか様から そういっていただけると
尚更嬉しくなって
このままどこかに飛んで行ってしまいそうです
馬酔木の花言葉は少し足らなかったので
足してみました
純真な心の事で 献身 犠牲の中にある
歪み無き心を指しているのだと…
それほど白く愛らしい花の姿が
花言葉になったのではないでしょうか…と
勝手に思っております
キブシの嘘…面白いでしょ♪
色々調べると面白い事
沢山ありますね
いつも コメントありがとうございます♪