2016年9月17日(日)☼/☁ 台高山脈支脈 白鬚岳
高いお山だけが難しいものではなく
低くとも 気の緩めないお山は沢山あります
そのひとつともいえる白鬚岳に チチと挑みます
今回のコース まず ルートファンティングができなければ
難しいコースとなります
チチの後を追いつつも離れて歩けば
自分で道を探さなければなりません
久々に 地図とコンパスを使っての山歩きです
…って 日頃はどんな山歩きをしていたというのでしょう
チチに連れて行ってもらうだけといっも過言ではありません
しかし 今回は
甘えてばかりでは登れそうにありませんから…
久々に気合を入れて挑む事に…
道の駅 杉の湯川上 登山届出所 林道
東谷出合 ヘリポート(左側)
東谷出合の白鬚岳の登山口への道はロープをされており駐車禁止
橋を渡ってすぐの空き地も ロープがされており駐車禁止
その周辺の広い所に駐車スペースがあり 車を停める事ができますが
2~3台しか停めるスペースはありません
東谷出合の橋を渡った先のスペースに
車を停めて準備をしますが 車は我が家だけです
今日は人とは無縁の 山歩きになりそうです
車を置いた所から更に 林道を先へと進みます
5分ほど歩いた先に現れる橋を渡ったたもとに 取付きがあります
その取り付きも 2か所から取り付いている様に見えます
一つ目は 斜面に踏み跡があり 取付き部分と思われます
二つ目は 作業道と一緒の様で ハッキリとしています
どちらが 本来の取付きなのか考えますが
斜面の状況から 取付きにくい感じがし
作業道の取付きから入山する事にしました
ここが間違いと言えば 間違いの始まりだったと
言えるかもしれません
見た目に惑わされず 崩れた様な斜面の方から登れば
本来の道は見えていたのでしょう
取り付いてすぐに 道は在る様で不明瞭なものとなりました
杣道も途中で途絶え 道を探しますが 杣道と獣道が混在し
その上崩れている所もあり 道は無いに等しい状態となりました
それでも 進まねば辿りつけません
急斜面のトラバース 嵓越え 谷に落ちる斜面
さて…どこを登ろうか…
尾根を目指して登るほかありません
スカイラインはどこに…
荒れた斜面を登ります
嵓
尾根らしき所に出る
道らしき道は無く 杣道や獣道が自由自在に変化して
道は分かりにくく 標布も殆ど見当たりません
方向と地形を確認しつつ 取りあえず
尾根の取付きまで登りつめます
この時既に 汗で全身ビチョビチョになっています
蒸した空気が絡んで喘ぎに変わり始めています…
まだ 取り付いて1時間も 経っていませんのに…
既に 登り終えた様な疲労感があります…
崩れる足元に注意しながら 急な斜面を登り
尾根らしきところに出るまでに
大きなロスタイムをつくってしまいます…
これが後々まで祟る事になります
尾根道に出たからとて 安心はできません
標布を確認しつつも 踏み跡は無数にあり
杣道と獣道 どれが登山道なのか区別などありません
尾根を確認しつつ ジグザグに
道を作りながら登るだけです
取付きを登り始めた辺りから
時々 落ち枝などを踏む音のような不審な音が
離れた所からして来ています
足を止めて確認するとやはり自分の出す音ではなく
何かが後ろから ついてきているような感じです
登る途中で 熊のつめ跡を登る途中の斜面で見つけています
少し気味が悪くなり ザックの後ろに付けてある
熊ベルのベル止めを チチに外してもらいます
この辺りから 熊ベルを鳴らして歩く事になります
不審な音は 暫くついてくるように続きます
それから間もなく 急な尾根道が緩み
少し下った鞍状の広場に出ます
そこが掛小屋跡の様です
掛小屋跡770m ダンドボロギク
掛小屋跡といっても何もなく 殺風景な植林帯です
その足元で質素なお花を見つけて
必死に写真に納めようとしている私
その姿が お花つみに見えるとチチが笑います…失礼な!
もうすでにクタクタの私
座りこまなければ写真が撮れないほど
疲れを感じておりました…
しかし 後ろから不審な音は離れません…
後ろを振り返っても 何も確認はできませんが
不安です 何かが動く音だけが耳にしてきます
休まず先を進む事にしますが
脳裏には 熊の姿が浮かんで離れません…
容赦ない急斜面が続く 標布を確認
アセビのブッシュ
急な登りは続きます
道は無くとも 標布があり 上へ上へと登る菅ら
白や赤の標布を確認して登ります
途中アセビのブッシュになり
それを巻くように通ったり藪漕ぎをしたりで
尾根道を外さない様に進みますが
この辺りから
目的のお山の姿を樹林の間から見掛けます
小白鬚岳
再び樹林帯の中
大木の間に群れなす松風草の間を ひたすら歩く私です
ミゾホオズキ
何処まで登ればよいのやら…
スカイラインも見えず 当ても無く続く感じの樹林帯の道…
漸く平たくなったピークに出れば
そこもまた樹林帯の尾根で 方向も分かりにくい感じです
赤の標布と地図を確認したうえで
赤い標布を右へと曲がる様に進みます
しかしここで勘違いを起こしていたのですが
気がつくのは その後です
タイム時間と距離から計算して
もうP984mについてもいいはずなのですが…
ただ 地形と地図に違和感を感じます
地図上の距離と現実の距離に差がある事に 疑いも持たずに
自分の頭の中では かなり距離を稼いだ感があったのです
少し休みたい気持ちですが
後ろから聞こえる不審な音が気になり 休む気になれません
…不気味な感じを受けます
迷いやすい樹林の平らなピークを標布を確認しながら
少し下り気味に進み 休む事はしませんでした…
こうして最初から 何やら考えさせられる場面が続きます
そして、これがまだ…
プロローグの範囲内であるとは気付かずにいました
しかし 取付きからのこの歩きが
今回のメインディッシュなのかもしれません…
そう思えるのもまた一興
とにかく まだ 登り始めたばかりである事には
変わりありませんでしたが…
この先の道が…ある意味愉しみです…
コースタイム
7:35 東谷出合駐車スペース → 7:55 登山口 → 8:48 掛小屋跡 770m → 10:44 ショウジ山 984m → 11:18 P997m →
11:32 三等三角点切原 1131.98m 11:48 → 12:24 P1168m 12:26 → 13:01 P1222m 13:08 →
13:47 白鬚岳 1378m 14:00 → 14:31 P1242m → 15:01 小白鬚岳 1282m 15:10 → 15:33 東谷分岐 →
16:08 岩清水 16:10 → 16:36 白鬚岳登山口 林道終点 → 16:48 東谷出合駐車スペース
所要時間:8時間55分
山行時間:8時間20分
山行距離:10.3km
つづく
高いお山だけが難しいものではなく
低くとも 気の緩めないお山は沢山あります
そのひとつともいえる白鬚岳に チチと挑みます
今回のコース まず ルートファンティングができなければ
難しいコースとなります
チチの後を追いつつも離れて歩けば
自分で道を探さなければなりません
久々に 地図とコンパスを使っての山歩きです
…って 日頃はどんな山歩きをしていたというのでしょう
チチに連れて行ってもらうだけといっも過言ではありません
しかし 今回は
甘えてばかりでは登れそうにありませんから…
久々に気合を入れて挑む事に…
道の駅 杉の湯川上 登山届出所 林道
東谷出合 ヘリポート(左側)
東谷出合の白鬚岳の登山口への道はロープをされており駐車禁止
橋を渡ってすぐの空き地も ロープがされており駐車禁止
その周辺の広い所に駐車スペースがあり 車を停める事ができますが
2~3台しか停めるスペースはありません
東谷出合の橋を渡った先のスペースに
車を停めて準備をしますが 車は我が家だけです
今日は人とは無縁の 山歩きになりそうです
車を置いた所から更に 林道を先へと進みます
5分ほど歩いた先に現れる橋を渡ったたもとに 取付きがあります
その取り付きも 2か所から取り付いている様に見えます
一つ目は 斜面に踏み跡があり 取付き部分と思われます
二つ目は 作業道と一緒の様で ハッキリとしています
どちらが 本来の取付きなのか考えますが
斜面の状況から 取付きにくい感じがし
作業道の取付きから入山する事にしました
ここが間違いと言えば 間違いの始まりだったと
言えるかもしれません
見た目に惑わされず 崩れた様な斜面の方から登れば
本来の道は見えていたのでしょう
取り付いてすぐに 道は在る様で不明瞭なものとなりました
杣道も途中で途絶え 道を探しますが 杣道と獣道が混在し
その上崩れている所もあり 道は無いに等しい状態となりました
それでも 進まねば辿りつけません
急斜面のトラバース 嵓越え 谷に落ちる斜面
さて…どこを登ろうか…
尾根を目指して登るほかありません
スカイラインはどこに…
荒れた斜面を登ります
嵓
尾根らしき所に出る
道らしき道は無く 杣道や獣道が自由自在に変化して
道は分かりにくく 標布も殆ど見当たりません
方向と地形を確認しつつ 取りあえず
尾根の取付きまで登りつめます
この時既に 汗で全身ビチョビチョになっています
蒸した空気が絡んで喘ぎに変わり始めています…
まだ 取り付いて1時間も 経っていませんのに…
既に 登り終えた様な疲労感があります…
崩れる足元に注意しながら 急な斜面を登り
尾根らしきところに出るまでに
大きなロスタイムをつくってしまいます…
これが後々まで祟る事になります
尾根道に出たからとて 安心はできません
標布を確認しつつも 踏み跡は無数にあり
杣道と獣道 どれが登山道なのか区別などありません
尾根を確認しつつ ジグザグに
道を作りながら登るだけです
取付きを登り始めた辺りから
時々 落ち枝などを踏む音のような不審な音が
離れた所からして来ています
足を止めて確認するとやはり自分の出す音ではなく
何かが後ろから ついてきているような感じです
登る途中で 熊のつめ跡を登る途中の斜面で見つけています
少し気味が悪くなり ザックの後ろに付けてある
熊ベルのベル止めを チチに外してもらいます
この辺りから 熊ベルを鳴らして歩く事になります
不審な音は 暫くついてくるように続きます
それから間もなく 急な尾根道が緩み
少し下った鞍状の広場に出ます
そこが掛小屋跡の様です
掛小屋跡770m ダンドボロギク
掛小屋跡といっても何もなく 殺風景な植林帯です
その足元で質素なお花を見つけて
必死に写真に納めようとしている私
その姿が お花つみに見えるとチチが笑います…失礼な!
もうすでにクタクタの私
座りこまなければ写真が撮れないほど
疲れを感じておりました…
しかし 後ろから不審な音は離れません…
後ろを振り返っても 何も確認はできませんが
不安です 何かが動く音だけが耳にしてきます
休まず先を進む事にしますが
脳裏には 熊の姿が浮かんで離れません…
容赦ない急斜面が続く 標布を確認
アセビのブッシュ
急な登りは続きます
道は無くとも 標布があり 上へ上へと登る菅ら
白や赤の標布を確認して登ります
途中アセビのブッシュになり
それを巻くように通ったり藪漕ぎをしたりで
尾根道を外さない様に進みますが
この辺りから
目的のお山の姿を樹林の間から見掛けます
小白鬚岳
再び樹林帯の中
大木の間に群れなす松風草の間を ひたすら歩く私です
ミゾホオズキ
何処まで登ればよいのやら…
スカイラインも見えず 当ても無く続く感じの樹林帯の道…
漸く平たくなったピークに出れば
そこもまた樹林帯の尾根で 方向も分かりにくい感じです
赤の標布と地図を確認したうえで
赤い標布を右へと曲がる様に進みます
しかしここで勘違いを起こしていたのですが
気がつくのは その後です
タイム時間と距離から計算して
もうP984mについてもいいはずなのですが…
ただ 地形と地図に違和感を感じます
地図上の距離と現実の距離に差がある事に 疑いも持たずに
自分の頭の中では かなり距離を稼いだ感があったのです
少し休みたい気持ちですが
後ろから聞こえる不審な音が気になり 休む気になれません
…不気味な感じを受けます
迷いやすい樹林の平らなピークを標布を確認しながら
少し下り気味に進み 休む事はしませんでした…
こうして最初から 何やら考えさせられる場面が続きます
そして、これがまだ…
プロローグの範囲内であるとは気付かずにいました
しかし 取付きからのこの歩きが
今回のメインディッシュなのかもしれません…
そう思えるのもまた一興
とにかく まだ 登り始めたばかりである事には
変わりありませんでしたが…
この先の道が…ある意味愉しみです…
コースタイム
7:35 東谷出合駐車スペース → 7:55 登山口 → 8:48 掛小屋跡 770m → 10:44 ショウジ山 984m → 11:18 P997m →
11:32 三等三角点切原 1131.98m 11:48 → 12:24 P1168m 12:26 → 13:01 P1222m 13:08 →
13:47 白鬚岳 1378m 14:00 → 14:31 P1242m → 15:01 小白鬚岳 1282m 15:10 → 15:33 東谷分岐 →
16:08 岩清水 16:10 → 16:36 白鬚岳登山口 林道終点 → 16:48 東谷出合駐車スペース
所要時間:8時間55分
山行時間:8時間20分
山行距離:10.3km
つづく
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