坑道跡がある銀山エリアと、江戸時代の街並み残る大森エリアがあり、今回は大森エリアへ行きました。
正直言います。
石見銀山は観光地ではないです。
なので、ワイワイ楽しい観光を期待したらいけません。
というのも、過去に石見銀山が世界遺産登録された時に、沢山のお客さんが来たそうです。
その時に、民家の脇を通るバスが増え、大森エリアには住人達が住んでいるので、騒音、振動に悩む方が増えたそうです。
更に、ゴミのポイ捨ても目立つようになりました。
そこで、石見銀山と住人達を守るため、住人達が住む場所のバス路線を廃止。
観光客には、駐車場やバス停で降りてから、レンタサイクルやカート利用、徒歩で巡るような方法にチェンジしたそうです。
観光客側からしたら、少し不便になるわけで、そこから観光客が減少したそうです。
観光客は減りましたが、住人達の暮らしの方が優先ですので、石見銀山は「観光客に媚びない世界遺産」だと思います。
…と、長い解説になりましたが、私達は石見銀山公園の駐車場に停めて、徒歩で大森エリアを歩きました。
石見銀山~大森エリアは道が長~い!ので、レンタサイクルかカート利用がお勧めです。
私は大森エリアのみの散策なので、歩きました。
郵便局も風情がありますね~!
銀行も素敵です。
いも代官ミュージアムです。(石見銀山資料館、代官所跡)
なぜ「いも代官」なのか?
…代官の井戸平左衛門(いどへいざえもん)は、
享保の大飢饉(だいききん)の時に、被害に応じて年貢米を免除等したり、幕府の許可を得ずに、代官所の米蔵を開いて、住民に米を与えたそうです。
そして、サツマイモを普及させて、領民を飢饉から救い、「芋代官」として親しまれたそうです。
城上(きがみ)神社です。
島根県の指定有形文化財です。
城上神社の天井には、「鳴き龍」が描かれています。
絵の真下に書かれている丸の中に座って、手を叩くと、「リンリン」という、龍が鳴く音が聴こえるそうですよ。
世界遺産、自然、住人が共存している場所を、静かに、落ち着いて散策できて良かったです。
ただ、夏は暑いのと、蜂達が活発だったので、春秋あたりが石見銀山散策にはお勧めだと思います。
勉強になりました~!