直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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ウェブサイトのスキーマとスクリプト

2013年09月12日 | ちょこのひとかけ


父がネットで朝一番に先着順のなにがしかの予約をするのだと
意気込んでいました。

翌日、お昼ごろに戻るとパソコンの前にいて、
なにやらやっています。
朝からやっていても予約ができないのだそうです。

そこで見てみると、画面には
『予約』『ログイン』『検索』の文字。

予約を押すと表が出て、検索で表の内容が変わります。
その状態で父は予約ボタンを押すため、また表がでます。
そこで検索ボタンを押すと表の表示が減り、
そこでまた予約ボタン。
この繰り返しをしていたようです。

そんなものを見るでもなく、画面を見た瞬間に
『ログイン』が表示されていることから
父は予約操作をしていないとわかりました。
会員サイトで予約をするのにログインしていないのなら、
そもそも予約ができるわけがありません。
作りによっては予約前にログイン画面がでることもありますけど。

朝から何をやっていたのかと、悲しいやらがっかりするやら
複雑な気持ちになりながら、とりあえずあわてて操作し、
予約はとれました。

やりながらなぜログインしていなかったのかと訊いたら、
ログインはしたと言います。
じゃあなぜログアウトしたのかと訊いたら、
ログアウトなどしていないと言います。

わけがわからないことを言うなあと、
とりあえず結果が出たので流していたのですが、
その後ぼちぼち考えていたら理由がわかりました。

わたしは自分でサイトもいくつか作ったことがあるので、
サイトの構成やパーツの意味もわかっています。
企業のごちゃごちゃしたサイトでは探したいものは見つかりませんが、
シンプルなサイトなら、だいたいわかります。
それは、心理学的に言えば、サイトのスキーマとスクリプトがある
ということです。
でも、父にはそれがありませんでした。

わたしが画面を見て真っ先に気にした『ログイン』の文字。
わたしはそれを、『ログインボタン』だとわかっています。
それはボタンだけに、押せばログインできる画面が表示されます。
つまり、ログインボタンが表示されているということは、
ログインしていないのだとわかるわけです。

でも、おそらく、父はそれをステータス表示だと
勘違いしたのだと思いつきました。

たとえばゲームのRPGでは、
自分が毒状態になると『どく』と出てきます。
それは『そこを押すと毒になる』ではなく、
『今、毒ですよ』と表示するものです。

それと同じく、『ログイン』という表示を見て、
『そこを押すとログインできる』ではなく、
『今ログインしていますよ』と思ったようです。

ログインした状態では『ログアウト』ボタンが出て、
そこを押せばログアウトできるとなっているのに、
父は『今ログアウトしている』と思って
急いでログアウトボタンをおしてしまったのでしょう。

でもこのことは、笑い話などにはならない気がします。
ネットになれた人なら普通にできること、普通だと思っていることが、
ネットに慣れていない人にはわからない、理解できないどころか
反対の意味に捉えられてしまうことがあるなんて。

これを思うと、ネットに慣れていないけれど使わなくてはいけなくて
しぶしぶ使っている人でもわかりやすい表記や
サイト構成など、誰でも使いやすい基準が
必要ではないかと感じました。

たとえば先のサイトでも、『予約』ボタンは
『予約する』ボタンだと誤解されないように
『予約可一覧表示』などに。
『検索』ボタンは『しぼりこみ検索』や、
『しぼりこみ表示』などに。
『ログアウト』ボタンは『ログアウトする』などで、
左上のほうにステータス表示を出して、
『ログイン中』などに。

規格は統一されていれば、と思うのですが
そういうところはいろいろな利権がぶつかりあったり、
上のほうが無能だったりして進まないのでしょうねえ、きっと。
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