直列☆ちょこれいつ

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ムンク展に行ってきました

2007年12月24日 | レビュー系


とことん裏目な今日の一日の、さきっぽ。
書いているうちに長くなったのでわけています。

さて。

休日出勤もあって気も乗らなかったのですが、
友達に誘われていたのでムンク展に行って来ました。
場所は上野です。

 参照:
 ムンク展 2007年10月6日(土)→2008年1月6日(日)。
 オスロ市にあるムンク美術館などから、
 ムンクの代表作108個を集めたらしいです。

冬用装備で歩いているのに、
建物の中は夏でした。
汗だらだらで気持ち悪くなったので
上を二枚ほど脱いで夏っぽくなりますが、
周りはコートを着た人たちばかり。
どういう仕組みなのでしょうか。

中に入るまでは人はそんなにいないと思っていたのですが、
入ったら行列です。
とりあえず絵が見たいと思ったのに
そんなものではありません。
しかも、前の3人程度がちっとも動かず、
後ろからも見られませんでした。

正直、そこがいちばん憎しみを覚えました。
たとえば絵の幅が50センチだとすると、
その前に人が3人並べば表面はいっぱい。
後ろからは見ることができません。

わたしがニューヨークにいたころは
美術館もよく行きましたが、
そんなものではありませんでした。
たとえばすこし離れて囲いがあったりして、
人が前を独占するようなものではありません。
離れることで絵が見える範囲が増えて、
見られる人が増えるようにはなっていました。
また、近くから見てはわからないので
遠くから見てみるというのも
普通にできることでした。

それが、これはなんでしょうか。
廊下のようなところに飾ってあるだけなので
人はごちゃごちゃ、絵は前の人しか
見られません。
これで安くはないお金を払って入っているのかと思うと
どうしようもなくいらだちました。

なお、わたしはニューヨークなんかにいたことはないし、
券も友達がもらったというのでついてきただけです。
買っていません。

人の多さにうんざりしたのに加え、
絵もよくわかりませんでした。
たとえばすばらしい絵があって、
それは多くの人の鑑賞に堪えるのでしょう。
そしてそれで有名になったのなら、
それ以降の絵を飾るのはわかります。
でも、その前の絵ってなんでしょうか?

たとえば、ペプキモモッタン。
人はニューヨークの街角で並べて売っていた
彼の絵を見て、ださい絵だ、つまらない絵だと
言っていました。
でもある日自分の描き方が身についてきて、
偶然通りがかった画商をパトロンと支援者にして、
近代アートの覇者として名を馳せました。

いままでは
下手な絵のペプキモモッタン。
だめな絵のペプキモモッタン。
でもある日突然、
いい絵のペプキモモッタン。
あの有名なペプキモモッタン。
そう呼ばれるわけです。

100作目以降の名画はとてもすばらしい。
すばらしい彼が描いたのだし、
99作目以前のものもすばらしい。
……と、こうなるのでしょうか。

そして、美術館には飾られるわけです。
『彼がうまれてはじめて描いた絵』(時価20万ドル)
『彼が小学校の頃描いた秀作』(時価15万ドル)

……なぜ?

そんな、素人が描いたどうでもいい絵なんて
わたしは見たくありません。
ラクガキなんか飾られてもありがたくなんて
思えないのです。

たとえばどこかのネタサイトを見て、
おもしろいと思うものがあります。
それは中身が面白いというのももちろんありますが、
なにより魂の震えがあります。
作る人は、『これで他人を笑わせたい』
『笑って欲しい』、そんな風に思って
作っているのだというのが伝わるのです。

でも、有名な作家だからといって、
下書きやラフスケッチがなんでしょう。
それになんの意味があるのか、
なぜ飾るのか、わたしには
なんの意味も見出せませんでした。

それと。
絵自体がなにも面白くなかった、というのも
あげておきます。
たとえば、りんごひとつを絵に描いて、
『西浦和駅で描いたりんご』
というものがあったらどうでしょうか。
「え? だからなに?」
と。
わたしが感じたのはそういう気持ち。

絵は飾ってあるけれど、
ムンクがなぜそれを描いたのか、
描きたかったのかも伝わりません。
筆運びのひとすじひとすじに
気迫を感じるほど近くでも見られません。

極めつけは。
『叫び』の絵を見て「ムンクだ」と
言う人がいるくらい、あの有名な絵が。
……なかったのです。
もう、なんていうか。
はっきり言って、わたしは今日はそれだけが
見たかったと言ってもいいのです。
あんなに有名で、いろんなネタにも使われるあの絵。
実際はどんなものだろう、
3枚そろいで怪しさをかもし出すあの絵は
どんなものだろうと思っていました。

で、終わってみればただ大判プリンタで
印刷してならべたようなものが、
上のところにちょこんと張ってあっただけ。
『不安』と『絶望』が入ってすぐに飾ってあって、
友達が『叫び』は無いのかと訊いたとき、
有名だからひっぱってひっぱって
中間に展示してあるか、
一番最後のもりあがりのはずだと答えました。
でもまさか、最後まで無かったなんて。
正直わたしが絶望です。

「ムンク展はどうだった?」
と訊かれれば。
「人を見た」
とだけしか答えられません。
あんなところ、美術館じゃないです。

絵を飾れば美術館になる?
冗談じゃありません。
美術を見せる視点があってこそ、
美術館になるのだとわたしは思います。
あそこまで足を運んだのに不愉快です。

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2 コメント

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Unknown (あまね)
2008-01-23 19:49:25
返答おくれました。
基本的に世界のすべては平日向けです。
病院にしろ、銀行にしろ、買い物にしろ。
つとめるというのは
たくさんの機会を失うことです。

Flashはもう終わってしまったでしょうか。
flaaveは、というか。
たいていのソフトは画像をクリックすると
周りに枠線がでますので、そこをドラッグして
サイズ変更できます。
一枚一枚やるのがめんどうであれば、
ドキュメントの設定で、最初から
画像サイズよりおおきいムービーにするように
サイズを指定するのがいいと思います。
返信する
Unknown ()
2007-12-24 02:23:19
ははは;;
人人人ですか。まさに人がゴミのようだですね
美術館には一度も行ったことはないんですが、そういう所は平日に行くのがベストですね

flaaveですが
曲の同期とかの仕方が分からなかったのですが、パッチ修正をインストしたら出来ました・・・が
トリスタのSSをそのまま貼って表示したいのですが、表示の範囲に収まらないんです
ページの高さとページの幅をいじくれば出来るんでしょうか?
返信する

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